2016/7/27-29開催 Step1:地域住民と場をつくる
「いなかファシリテーション」というテーマで、「きいて、はなして、すすめていく」という基礎を学んだ6月の研修会から早1ヶ月。いよいよ、今年度の合同研修会の本番が始まります!
今年度は、フィールドワークもセットにしながら、2泊3日で学ぶスタイルで開催します。
初回のテーマは「地域住民と場をつくる」。
「場をつくる」とは、集会、祭り、イベント、サロン、カフェ、食堂、売店、道の駅、銭湯、宿などなど、人が集まる「機会」や「場所」をつくることを指して、ここでは使っています。
「地域に暮らす人が集まる憩いの場所をつくりたい!」
「観光客や地域外の人も来て欲しい!」
「集まった人が出会い、つながる機会にしたい!」
という想いを持って、地域づくり活動の一貫で様々な「場」がつくられています。
けれど、「いなか」でそういう場をつくろうとしたときに、よく起こることは
「外からの人は来るけれど、地元の人に来てもらえない・・・」
「地元の人は集まるけれど、よその人を呼べない・・・」
「みんなで一緒に場をつくりたいけれど、なかなか協力してもらえない」
などというお悩み。
こんなお悩みに、どう対処して、「いなか」の中で、場づくりを進めていったらいいのか、一緒に考えていきたいと思います。
こんな私たちのお悩みを、一緒に考えてくれる今回のゲストは、
伊東将志さん(株式会社熊野古道おわせ)
尾鷲出身。地域住民が集う温浴施設の立ち上げを担い、商品開発・事業展開に貢献。尾鷲商工会議所職員として地元企業の経営支援にも携わり、長期実践型インターンシップを導入した様々なプロジェクトを設計。「プロジェクト設計」のプロ。現在は、温浴施設の支配人となり、地域住民と連携した事業展開を日々行なっている。
伊東さんは、三重県尾鷲市で生まれ育ち、現在は、地域住民が集う温浴施設の支配人をされています。
この施設がつくられるにあたって、当時、商工会議所職員だった伊東さんは、商工会議所の会員で、地域企業の経営陣である地域の人々とコミュニケーションを図り、その意見を汲み取りながら温浴施設をつくっていきました。
できた温浴施設で、食事を提供するため、地元のお母さんたちに協力をお願いし、お母さんたちが法人をつくって、毎日ランチバイキングを提供する仕組みをつくりました。
さらに、地域の人に来てもらうために、様々な企画を打って足を運んでもらい、今では地域に愛される施設になっています。
その有名な企画として、敬老の日に、子どもたちがありがとうのメッセージを書いたヒノキの木片をお風呂に浮かべるという企画「100のありがとう風呂」があります。この企画は、今や全国400ヶ所以上の温浴施設で実施されている企画です。
この企画は、2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。
こんな伊東さんからは、地域に暮らす人たちと、どのように話をして、話をきいて、地域のことも、経営のことも考えながら、プロジェクトを設計していったらよいのか、という視点を学びます。
もう一人のゲスト、
林大介さん(道の駅よって西土佐 駅長)
西土佐出身。長年、四万十川西部漁協・あゆ市場の市場長を勤め、2016年4月から開業した道の駅の駅長となった。四万十川中流域の川漁師をはじめ、地域住民との信頼関係を築き、地元の人望も厚い「いなかコミュニケーション」のプロ。鮎・うなぎを焼かせたら日本一!
林さんは、高知県四万十市(旧・西土佐村)で生まれ育ち、現在は、今年4月にオープンしたばかりの道の駅よって西土佐の駅長をしています。
全国で唯一、「鮎市場」がテナントとして入っている道の駅で、天然鮎がいつでも食べられます。
林さんの前職は、鮎市場の市場長ということもあって、鮎やウナギを焼かせたら、日本一!という腕前の持ち主です。
そんな林さんが駅長を勤める「道の駅よって西土佐」は、西土佐地域の日常にクローズアップ(よって)、地域住民をはじめ人々が集まって(よって)、モノも、ヒトも、「てんねん」にこだわって、運営されている道の駅です。
この道の駅ができるまでにも、地域住民が集まり、商品開発のワークショップ、デザインづくりのワークショップ、運営に関わるワークショップなど、住民の総合力によってできた道の駅で、その人と人の関係をとりもってきたのが、林さんでした。
今回の合同研修会では、そんな林さんにもご協力頂きながら、この新しくできたばかりの道の駅よって西土佐をフィールドに使わせて頂いて、
「いなか」で「新しい場をつくる」「企画をつくる」
といういうことをやってみたいと思っています。
そのプロセスを体感しながら、伊東さん・林さんからもアドバイスをもらいながら、参加者のみなさん自身が、それぞれの地域に持ち帰っても実践できるような視点を、いっしょに学んでいきます。
今回の研修における「学び」の進行役として、Step0でも講師をして頂いた、
池澤良子さん(ひとことワークス)
http://blog.livedoor.jp/ikezawaryoko/
高知出身。東京ボランティア・市民活動センターにて12年間、相談専門員として勤務。現在は高知に暮らし、フリーランスの相談員・ファシリーターとして様々なワークショップを企画運営。「聴く」プロ
にも加わっていただいて、「きいて、はなして、すすめていく」という基本を大事にしながら学びを進めていきます。
こんな方々と、全国から集まった参加者の方々でつくられる 「場」は、偶然であり、必然でもあり、もう二度と同じ「場」はできないないという貴重な「場」になります。
そんな「場」でおこるコラボレーションを楽しみながら、しっかり学び合いたいと思っています。
今回も遠路はるばる高知・四万十まで来て頂くことになりますが、全国の「いなか」で動いている“2番手”の皆様にお会いし、みんなで学び合えるのを楽しみにしています。
開催概要
日程
2016年 7/27(水)14時30開始〜7/29(金)12時終了 (2泊3日)
- ※通える方は宿泊なしで受講もできます。
会場
シマントシェアオフィス161(旧・広井小学校)
高知県高岡郡四万十町広瀬583-13
https://goo.gl/maps/kBlhA
- ※最寄り駅は、JR十川駅です。(駅にはお迎えにあがります)
高知方面から 高知駅→窪川駅→十川駅14:08着
愛媛方面から 松山駅→宇和島駅→十川駅13:05着 - ※関東関西圏からは、夜行バスで高知駅へ来ると格安です
高知駅→窪川駅→十川駅10:41着 - ※飛行機でお越しの際は、高知空港か松山空港をご活用下さい松山空港には、ジェットスターやピーチが就航しています。
- ※お住まいのところからどのルートで来ると時間に間に合うかお知らせできますので、お気軽にご相談ください。
対象
- 地域の中で「いなかビジネスマネージャー」のような役割を担っている方
- これから「いなかビジネスマネージャー」の役割を担い仕事をしていこうと考えている方
- 地域おこし協力隊として、「いなか」で仕事をしている方
- これから地域おこし協力隊として仕事をしたいと考えている方
- NPO・地域団体などの地域活動で事務局を担当されている方
- 「いなかビジネスマネージャー」や地域おこし協力隊を地域の中に増やしていきたいと考える行政職員の方
定員
12名(先着順・要参加申込)
参加費
45,000円(税込)
- ※往復交通費・食事代等は含まれていません。
- ※宿泊については、いなかパイプ宿舎をご利用の場合は、参加費に含まれていますが、近隣のホテル・民宿をご希望の方は、別途料金が必要になりますが、ご紹介できますのでご相談下さい。
- ※宿泊されない方は、料金の割引をさせて頂きますので、別途ご相談下さい。
参加費割引プラン
3月までの間、全6回開催されます。その参加費は、
Step1,2,3(2泊3日):45000円/回
Step4,5 (1泊2日) :28000円/回
を頂くことになっていますが、連続参加頂ける方は以下のとおり割引させて頂きますので、連続参加もご検討ください。
▼全5回参加の方
通常料金 191,000円 → 割引料金 171,000円(20,000円お得!)
▼Step1,2,3に全3回参加の方
通常料金 135,000円 → 割引料金 125,000円(10,000円お得!)
Step1の流れ(予定)
【1日目】
14:00 | 受付開始 |
14:30 | セッション1:オープニング |
15:30 | セッション2:地域住民から「きいて、はなして、つくる」視点を学ぶ |
18:00 | 1日目終了→懇親会へ |
【2日目】
8:30 | 2日目セッションスタート |
セッション3:道の駅よって西土佐を事例に学ぶ | |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | セッション4:実践!場をつくるプロセスを学ぶ |
18:00 | 2日目終了→夕食 |
【3日目】
8:30 | 3日目セッションスタート |
セッション5:アウトプット&フィードバック・ふりかえり | |
12:00 | 3日目終了→解散 |
- ※研修の流れは、参加者やの状態に応じて、変更します。
主催
一般社団法人いなかパイプ
office@inaka-pipe.net
http://inaka-pipe.net/inaka-pipe/
Tel/fax:0880-28-5594
〒786-0534 高知県高岡郡四万十町広瀬583-13