2017/6/21-23開催 いなかビジネスのつくり方(2泊3日)
「田舎には仕事がない」「雇用がない」「ビジネスがない」と言われたりしますが、田舎に暮らしていて思うことは、こんだけ自然環境豊かで、農産物や海産物がとれて、そういう地域産業に従事している元気なおじさん、おばさん、じーちゃん、ばーちゃんがいれば、どんだけでも仕事はつくっていけるなーと思います。
『いなか』で、地域の2番手として活動しているみなさんも、自分の地域でこのように感じたりしませんか?
しかし、そんな『いなか』で、
「じゃぁ、ビジネスつくってください!」
と言われると、
「えっ?!」
ってなって、
「ちょっと難しいなぁー」
とか、
「私にはできないなー」
とか思う人も多いのではないでしょうか。
そう思うのは『ビジネスをつくる』ということのイメージが、『起業する』とか、『会社をつくる』とか、『1人でがんばらないといけない』とかイメージされて、
「そこまでの能力が私にはありません」
となり、できないと思い込んでしまっていないでしょうか?
私たち2番手がやるべき『ビジネスをつくる』ということは、起業しなくてもいい、会社をつくらなくてもいい、1人でつくらなくてもいい。
地域の中で暮らしながら、
「農産物をつかって加工品をつくりたいなー」
とか、
「地域にもっと人を呼びたいなー」
とか、
「今ある商品をもっと売っていきたいなー」
と思っている人と、一緒になって話し合い、考えて、行動していくことができれば、それが『ビジネスをつくる』ということになっていくのではないでしょうか。
何兆円規模の『ビジネス』にはならないかもしれないけれど、あなた自身が働いていく人件費分は稼げるくらいのビジネスがつくれたり、ビジネスがうまくいって、
「2、3人雇わないと回らない~」
となって雇用が増えるということになるかもしれない。
そんな『いなかビジネス』をつくっていくために、私たち2番手は地域の中で何をしたらいいのでしょうか?どのように動いていったらいいのでしょうか?
今回の合同研修会では、地域の中で2番手である私たちが、地域の人たちと一緒にいなかビジネスをつくっていくためのヒントを学べる研修にしたいと思います。
今回の講師
高知・四万十には、地域に暮らす人々が集まって連携しながらつくっている道の駅が2つもあります。その2つの道の駅の駅長に地元講師として登場して頂きながら、いなかビジネスの事例を学びます。そして、いなかビジネスをつくるプロとして、合同研修会でおなじみ青木将幸さんと伊東将志さんをお招きし、いなかビジネスをつくるときの視点を教えて頂きます。
中野千里さん(道の駅四万十とおわ 駅長)
結婚をきっかけに『とかい』からこの地域へ嫁ぎ、道の駅開業当初から職員として働き、10周年を迎える今年、駅長となった。地域の生産者との連携や、若手職員をとりまとめ道の駅を運営するマネジメント能力で『いなかビジネス』を支えている。
今年10周年を迎える「道の駅四万十とおわ」は、中山間地域にありながら年間レジ通過者15万人・年商約3億円の道の駅となり、中山間地域のモデルとして全国から多数視察に訪れる道の駅です。
この道の駅が設立される当時は、「こんなところに道の駅をつくって人が来るのか?!」と地域住民から大反対があったそうです。村の9割の人が反対。しかし、1割の人が応援してくれたことで、今の道の駅があると言います。
そんな道の駅の中野駅長は、道の駅オープン当初、乳飲み子を抱えながら道の駅スタッフとして働いていたそうです。道の駅四万十とおわという「いなかビジネス」が立ち上がり、地域の中に30人以上の雇用をつくり、若者が活き活きと働ける環境をつくってきたその10年間のプロセスを、現場で支えてきた中野駅長からお話を伺いたいと思います。
林大介さん(道の駅よって西土佐 駅長)
西土佐出身。長年、四万十川西部漁協・あゆ市場の市場長を勤め、2016年4月から開業した道の駅の駅長となった。四万十川中流域の川漁師をはじめ、地域住民との信頼関係を築き、地元の人望も厚い「いなかコミュニケーション」のプロ。鮎・うなぎを焼かせたら日本一!
これまでの合同研修会でもお話を伺ってきた林さん。漁協・鮎市場の市場長だった林さんが、昨年度オープンした道の駅よって西土佐の駅長となり、1年が経ちました。
道の駅よって西土佐ができる前、地域の生産者が集まって10数年運営してきた「西土佐ふるさと市」という直売所で地域の産品を地域内外へ販売していくといういなかビジネスを行っており、その活動がベースになり、道の駅ができて以降も、住民の総合力で成り立っているのが道の駅よって西土佐です。
道の駅を拠点として、地域住民が連携していなかビジネスを行っていく。それを円滑に進めていくためのキーマンとして林駅長が存在しています。そうやって地域住民が連携していなかビジネスを行っていくための秘訣を伺いたいと思います。
道の駅四万十とおわ、道の駅よって西土佐という2つの道の駅を事例に高知・四万十流の「いなかビジネス」を学びます。
青木将幸さん(青木将幸ファシリテーター事務所)
熊野出身。現在は淡路島を拠点に、家族会議から国際会議まで、全国各地で会議・ワークショップ・参加体験型研修の進行役をつとめる「進める」プロ。
【青木さんのご紹介&これまでの研修】
●2015/6/18-19開催Step1:聴き、話し、進められるようになる
●2016/6/7-8開催 Step0:いなかファシリテーション
●2016/11/28-30開催 Step3:地域をみせる
伊東将志さん(株式会社熊野古道おわせ)
尾鷲出身。地域住民が集う温浴施設の立ち上げを担い、商品開発・事業展開に貢献。尾鷲商工会議所職員として地元企業の経営支援にも携わり、長期実践型インターンシップを導入した様々なプロジェクトを設計。「プロジェクト設計」のプロ。現在は、温浴施設の支配人となり、地域住民と連携した事業展開を日々行なっている。
【伊東さんのご紹介&これまでの研修】
●2016/7/27-29開催 Step1:地域住民と場をつくる
●2015/10/22-23開催 Step2:事業を企て、発信できるようになる
お二人は、同じ三重県出身で、合同研修会では初めてのコラボレーションとなります。
青木さんは、三重県・熊野出身で、これまで東京を拠点にミーティングファシリテーターとして、全国各地で数々のプロジェクトやビジネスを立ち上げていくプロセスをサポートしてきました。現在は、淡路島を拠点に、『いなかファシリテーション』の腕も磨き、さらに活動の幅を広げ展開されています。
今回の合同研修会では、いなかビジネスを地域の人々と『一緒につくる』ための2番手が身に着けておくべき作法を教えて頂きます。
伊東さんは、三重県・尾鷲出身。生まれも育ちも尾鷲。商工会議所職員という立場で、いなかビジネス事業者の経営支援を行う傍ら、地域のいなかビジネスの拠点として直売所・食堂・温浴施設といった複合施設の立ち上げにかかわり、現在はその施設の支配人をされ、日々いなかビジネスを生み出しています。
伊東さんからは、いなかビジネスをつくるときの視点を、会社経営的な側面や地域経済的な側面から多角的に教えて頂きます。
以上の講師の方々を交え、四万十川中流域の中山間地域をフィールドに、いなかビジネスの事例を学びながら、青木さん、伊東さんから、全国に通じる『いなか』で地域住民と一緒につくる『いなかビジネス』のつくり方を学びましょう!
全国の『いなか』で活動している2番手のみなさんのご参加をお待ちしています。
開催概要
日程
2017年 6/21(水)14時30開始~6/23(金)12時終了 (2泊3日)
- ※通える方は宿泊なしで受講もできます。
会場
シマントシェアオフィス161(旧・広井小学校)
高知県高岡郡四万十町広瀬583-13
https://goo.gl/maps/kBlhA
- ※最寄り駅は、JR十川駅です。(駅にはお迎えにあがります)
高知方面から 高知駅→窪川駅→十川駅14:08着
愛媛方面から 松山駅→宇和島駅→十川駅13:05着 - ※関東関西圏からは、夜行バスで高知駅まで来ると格安です
関東→高知駅→窪川駅→十川駅10:41着
▼関西からの例はこちら
京都駅21:00→大阪駅22:55→窪川駅5:52着(しまんとブルーライナー)
窪川駅からはJR予土線を使って十川駅までお越しください - ※飛行機でお越しの際は、高知空港か松山空港をご活用下さい松山空港には、ジェットスターやピーチが就航しています。
- ※お住まいのところからどのルートで来ると時間に間に合うかお知らせできますので、お気軽にご相談ください。
対象
- 地域の中で「いなかビジネスマネージャー」のような役割を担っている方
- これから「いなかビジネスマネージャー」の役割を担い仕事をしていこうと考えている方
- 地域おこし協力隊として、「いなか」で仕事をしている方
- これから地域おこし協力隊として仕事をしたいと考えている方
- NPO・地域団体などの地域活動で事務局を担当されている方
- 「いなかビジネスマネージャー」や地域おこし協力隊を地域の中に増やしていきたいと考える行政職員の方
定員
12名(先着順・要参加申込)
参加費
45,000円(税込)
- ※宿泊については、いなかパイプ宿舎をご利用の場合は、参加費に含まれています。近隣のホテル・民宿をご希望の方は、別途料金が必要になりますが、ご紹介できますのでご相談下さい。
- ※往復交通費・食事代等は含まれていません。
- ※宿泊されない方は、料金の割引をさせて頂きますので、別途ご相談下さい。
スケジュール(予定)
【1日目】
14:00 | 受付開始 |
14:30 | オープニング |
セッション1:いなかビジネスの事例を学ぶ①@道の駅四万十とおわ | |
セッション2:いなかビジネスの事例を学ぶ②@道の駅よって西土佐 | |
18:00 | 1日目終了→懇親会へ |
【2日目】
8:30 | セッション3:いなかビジネスのつくり方を学ぶ |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | セッション4:いなかビジネスをプランニングしてみる |
18:00 | 2日目終了→夕食 |
【3日目】
8:30 | セッション5:いなかビジネスプラン発表&フィードバック |
ふりかえり | |
12:00 | 3日目終了→解散 |
- ※研修の流れは、参加者やの状態に応じて、変更します。
主催
一般社団法人いなかパイプ http://inaka-pipe.net/inaka-pipe/
office@inaka-pipe.net Tel/fax:0880-28-5594
〒786-0534 高知県高岡郡四万十町広瀬583-13
企画協力
青木将幸(青木将幸ファシリテーター事務所) http://www.aokiworks.net/
池澤良子(ひとことワークス) http://blog.livedoor.jp/ikezawaryoko/
田中聡(フェンスワークス) http://www.fenceworks.jp/
古川智恵美(じゆう帖)