宿経営で田舎で生きて行く…の術
こんにちは、かつおゲストハウス女将の前田真希です。
今年の4月、旅人が集まる安宿(ゲストハウス)を高知市にオープンさせました。
今回は、私のゲストハウスビジネスの体験をもとに、これから田舎ビジネスをはじめられる人のヒントになるようなお話ができたらいいなと思っています。
そもそも宿を始めるきっかけは、「おまん何がしたいがぜよプロジェクト」への参加でした。このプロジェクトは、田舎で起業したい人を支援することが目的なんですが、コーディネータに梅原真さんとか、坂本 世津夫先生とか、畦地履正さんとかとか、そりゃー名だたる人物が集結していたので、興味本位で参加してみたんです。そしたら「絶対に起業しないといけない」というルールがあったもんですから、途端、半強制的に人生の転機をむかえさせられました。
そこで閃いたのが「ゲストハウス経営」でした。
「ゲストハウス」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、実は世界中にあって、旅人のオアシス的な存在なんです。特徴としてはこんな感じでしょうか。
(1)安い(かつおゲストハウスは2,500円~)
(2)リビングなどの共同スペースで交流ができる
(3)キッチンやバスルームは共同利用
(4)ドミトリー(相部屋)設定がある
とにかく安いのが第一の魅力で長期旅行者にはもってこい。
ちなみに、私がゲストハウスを利用した時の宿泊費の価格帯は以下のように良心的です。
京都…3,500円
沖縄…2,500円
中国、台湾、フィリピン、ケニア…1,000円
インド…700円
タイ…1泊500円
エジプト、ネパール…1泊300円
さらに、宿のスタッフがフレンドリーで、一緒に飲んだり遊んだりもします。スタッフは地元に詳しい人が多いので、交通アクセス、観光情報、地元の人に人気の飲食店などなど、たくさんの情報を収集できます。
あと、共有スペースが多く、他のゲストとの交流や情報交換が積極的にできる点も楽しいですね。
http://mcyclediary.blogspot.jp/
【↑ゲストハウス参考URL】
全国のゲストハウスを旅する斉藤天神さんのブログ
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話をもとに戻しますが
いや~不思議なもので、結局自分が今までやってきたことって、ちゃんと一本に繋がるようになってるんだと感じています。
というのも私、大学生の頃から世界旅行にハマり、バックパックで30カ国都市をまわる旅人だったんです。そりゃーもう親に心配かけるくらい色んなところへ行ってきました。死海に行きたくてヨルダンへ行ったり、シンドラーのお墓をみにイスラエルへ行ったり、マサイ族に会いにケニアへ行ったり、ナウシカの舞台が好きでパキスタンへ行ったり…
そして世界を旅する中で、「高知も世界に負けないくらい面白い」ということに気付き、地元のタウン誌に就職。以来9年間、高知県を取材し続け、今や高知観光のことならなんでもござれ人間になりました。
そしてそして、タウン誌の取材を通してゲストハウスを作ってくれた棟梁夫婦と出会い、全てがすすみはじめました。この棟梁夫婦のライフスタイルがこれまた面食らう感じなんですが、2人のお話はまた今度。
それから棟梁に住み込みでトンチンカンチンやってもらい、のんびり6ヶ月で完成。4月1日にちょっと不思議な落成式を行い、晴れて4月11日に宿をオープンさせることができました。
【↑落成式の動画はyoutubeにup中】
で、ゲストハウス経営をはじめてみてどうか…です。これから田舎で生活したい人は参考になるか分からないけど読んでみください。特に、ゲストハウス経営に興味がある方に対しては相談にものりますので気軽にお問い合わせを☆
(1)まず、宿の価格帯が1泊2500円と安いので、そんなに儲けにはなりませんが、旅人が利用しやすい高知市駅裏で営業していますし、やっていけなくはないと思っています。今はタウン誌と二足のわらじ状態なので金銭的には問題ありません。3万の仕事も5つ掛け持てば15万の収入になるわけで、一つの仕事にしぼらず、色んなことをやって収入を得ていくのは高知の田舎で食べていくには必要だと感じています。
(2)宿の母体が祖父母の家なので赤字になることがありません。家賃等も不要なので、土地を借りたり家を構える必要がなく、経費をおさえることができています。なので持ち家や空き家、土地の活用は工夫次第でバケますし腹も痛まないので、チャレンジしてみてはいかがでしょう。実家のスペースを少し改装してお店を始められるのが一番だとも思います。
(3)先見の目をもつことも大事です。ゲストハウスは今、ブームです。かつおゲストハウスもその波に乗っかれました。たぶん、これから注目される施設であり、そのうち専門誌なんかもできるんじゃないでしょうか… (自分で作ろうかな…)
http://ise-guesthouse.com/ja/bookmark/
【↑ゲストハウス参考URL】全国のゲストハウスリンク先(一部)
(4)宿のデザインとかコンセプトとかネーミングとか、普通じゃないのもウケています。ありきたりじゃないものを生み出すのも大事かもしれませんね。
(5)お客さんとは深夜0時頃まで一緒に話したり飲んだりしていますので、体力と気力とお酒が飲めることが大事(笑)。旅の話をしたり高知観光の相談にのったり、調べ物をしてあげたり、人生相談にのったり、移住の相談にのったり… 旅人だった私としては、この時間が一番楽しいし、自分の使命だと思っています。誰かの役にたてるって感じると仕事にも相手にも愛着がわいて、まわりにハッピーな循環ができていくと思います。
(6)「自分がやりたいこと」を仕事にしたい人が多いですが、私の場合は「自分ができること」「積み重ねてきたもの」に目をむけ仕事にしました。あれもいい、これもいいなと他人と比べてばかりではなく、叶えてきた夢もたくさんあるはずなので、そちら側に視点をむけて自分を活かすことも考えてみてください☆
とまぁ、色々と生意気なことを書いてスイマセン。私もはじめたばかりでまだどうなるか分かりませんが、いずれにせよ、みんなが自分らしく無理しない形での~んびり生活ができればいいなと思っています。私も、田舎での~んびり無理しない生活がゴトゴトできるようユルユル生活していきたいです☆
ありがとうございました☆