インターン担当の日常
2013/05/22
今回は新年度に入ってから今までの出来事を振り返りながら、いなかマガジンの記事とさせて頂きます。
今年は桜の開花が早かったですね~!
上勝町でも例年10日頃が満開ですが、今年は1日でこの咲きっぷり。
一口に桜といえどいろいろな種類の桜があります。
上勝町では街中にあるようなズラーっと並んだ桜並木はあまり見られませんが、山のあちこちにいろいろな形・色をした桜を見ることができます。その中には「彩」農家さんが商品として出荷するために栽培している木もたくさんあるんです。 「ふかし」と言われる栽培技術によって、早くは年末から出荷が始まります。
桜の出荷作業をする彩農家さんとインターン生
そんな桜咲き乱れる中、上勝町にニューフェイスが登場。
(左)タニケンさん、(右)のっちさん
今話題の地域おこし協力隊として4月から活動をスタートしたタニケンさんとのっちさんです。
実は二人とも元々はいろどりのインターン生。
タニケンさんご本人は徳島市内の生まれですが、祖父母が上勝町に在住されていて、「人生、いろどり」の映画を見たことをきっかけにインターンに参加し、その後町に残ることを決めました。活動拠点は株式会社いろどりで、今後上勝町のファンクラブをつくることをテーマに取り組んでいきます。特技はそろばん。銀行勤めの経験もあり数字にめっぽう強いです。なんせ明るく冗談ばっかり言っているので町内の農家さんから大人気です。
インターン当時、産直市で野菜を売るタニケンさん
のっちさん―またの名をセクシー野々山と言います―は、2011年の11月~12月の一ヶ月間にいろどりのインターンシップに参加されていて、インターンが終わった後も何度か上勝町を訪れて、農家さんとインターン生の交流イベントを開催してくれていました。
インターン当時ののっち(オレンジ色がのっち)
交流イベント時ののっち(写真左)
その後、2013年1月から上勝町の「起業家インターンシップ」に参加し、4月から月ヶ谷温泉を拠点とした地域おこし協力隊に就任すると共に、「一般社団法人 上勝ランデヴー」を立ち上げ、上勝町の交流人口の増加に取り組んでいます。学生時代から宇宙飛行士に憧れ、長らくアメリカ生活だったのっちさん。出身は愛知県なのになぜか変な関西弁を多用する、タニケンさんとはまた違った意味で明るく、早い話がラテン系です。
こんな明るく頼もしい二人のニューフェイスと共に上勝町をより盛り上げていこうと思う今日この頃です。
4月前半には京都の同志社大学から20名を超える学生さんが来てくれました。
葉っぱの出荷作業をする同志社大大学生
横石社長の講義を受ける同志社大大学生
実は先ほどのタニケンさんも同志社大学のOB。上勝町内には同志社大学の出身者が僕が把握しているだけでも5人もいるというこの不思議。何かご縁を感じます。
今回同志社生を連れて来てくれたのは、この4月に「合同会社RDND」を上勝町内で立ち上げた松本くん。
松本くん(写真左)
彼も同志社大学の出身者で、自身が参加していたゼミの後輩をお試しインターンのような形で、一泊二日で連れて来てくれました。
通常のインターンシップは7日~30日の参加で行っているのですが、いきなりそんな長期間全然知らない山の中で暮らす勇気はない!という方のために、今後こういったお試しインターンも増えていくだろうと思い、今回いい勉強になりました。
実は今月入籍をし、いけいけドンドン状態の松本くん。「合同会社RDND」の活躍も楽しみです。
同志社生が来てくれた数日後には、大阪の近畿大学から6名の学生さんが来てくれました。
こちらは日帰りというさらに強行突破な日程です。
以前、インターンシップに参加してくださっていた方で、大学生の就職支援の活動されていらっしゃる方のアテンドで今回上勝入りしてくれました。
最近は今回の二つの例のように、人とのつながりから上勝町を訪れてくれる方が多いように感じます。上勝町には葉っぱビジネスだけではなく、ゼロ・ウェイストを始めとする他の様々な取り組みも数多くあるので、ぜひお試しインターンを経て本格的に上勝町について知って頂きたいと思います。
さて、そうこうしている内に今年度のインターン生第一号も上勝入りし、いよいよ気持ちも新たに再スタートというところです。
インターン生のかな子さん(写真中)とここりさん(写真右)
写真の二人は長崎県の平戸からやってきました。
かな子さんの方は今年一月に起業家インターンに参加していて、今回はいろどりインターンへ参加してくれています。ここりさんはそのかな子さんの高校時代の同級生。二人とも地元・平戸を元気にするべく上勝町で勉強したい!とインターンに参加してくれました。
平戸はココにあるそうです。
平戸を元気にするためのヒントを見つけるため、二人は町名の様々な取り組みについて学んでいます。
町内の体験宿泊施設「山の楽校」の代表・田上さんにお話を伺ったり、
昨年から販売中の「いろどり晩茶」の売り子や、映画の上映会会場で特産品の売り子をしたり、
昨年末オープンで最近大流行りの「シェアカフェ」で調理補助やウェイターをしたり、
学童保育「あすなろクラブ」さんで上勝町の子供と一緒になって遊んだり、
とにかく、体を動かして上勝のいろんな人と会い、いろんな仕事・取り組みを体験する。
だんだん町のことが分かってくると、その中で自分が興味があること、やりたいことが出てくる。二人は子供だけなく、大人も対象にした教育事業を考えていて、今町内を走りまわって企画提案を練っているところです。近日中に提案をプレゼンする予定です。また新たな取り組みが始まるのか…注目です!
一泊二日と30日間参加する人ではやる内容も目的も変わってきますね。どちらがよいという話ではなく、それぞれに合った内容を用意できるようにしておくのがインターン担当者の役割だなと感じます。
8月・9月には未曾有の数の大学生が上勝町にやってきます。
これだけ多くの人が来てくれる今だからこそ、一人一人との出会いを大切に、上勝町の魅力を伝えていこうと思います!