雇用保険をしっかりもらって職業訓練学校に通うべし!
今年の1月から6月の6ヶ月間、職業教育訓練学校(公共職業訓練)に通っていました。
受講できる訓練は色々あって、例えば高知では、医療・調剤事務、電気設備、ビジネスワーク、介護、パソコンITなどがあり、最近では資格取得に繋がる講座もあります。なかでも私は「住宅リフォーム技術科」を専攻し、朝の9時から16時まで住宅に関する様々なことを勉強させてもらいました。
しかもこの訓練、ナント受講費が無料!
無料でこんな訓練を受けるだけでもありがたいのですが、それだけじゃーございません!
私の場合、昨年の12月に退職したばかりでしたので、雇用保険(失業保険)もしっかり受給しながら通えたんです。
なぜなら、「雇用保険」の役割は、労働者が失業した場合や労働者が「職業教育訓練」を受けた場合に、生活及び雇用の安定と就職の促進のために失業等給付を支給することだからです。
よって、お金をもらいながら学校で勉強できるという、なんともお得な6ヶ月間をおくることができました。
今回は、その時の棚からぼた餅ステップアップエピソードを紹介しようと思います。
私は、前の職場で約9年勤務し、昨年の12月に退職しました。
勤めている間は、雇用保険(失業保険)に入っていたため、退職後には失業給付金なるものを受給できます。
この「雇用保険」の役割は、繰り返しますが労働者が失業した場合や労働者が職業教育訓練を受けた場合に、生活及び雇用の安定と就職の促進のために失業等給付を支給することです。つまり、会社を退職してから次の職が決まるまでの一定期間、それなりの額が支給され、失業中収入がなくても一定期間は給付金をつかって生活でき、再就職への基盤作りに役立てられるのです。
ただ、失業給付金をもらうためには2つの条件を満たす事が絶対です。
①「失業している」
※収入を得てはいけない(得た場合は差額を支給)
※4週間に1回、職安で失業認定を受けなければならない
②「再就職するための求職活動を行う」
※求職活動を行った証明が必要(求人への応募、職業相談、セミナーへの参加など)
そして、「雇用保険」の支給金額や日数、支給開始の時期は、勤続年数や退職前6ヶ月の収入、年齢、離職理由などで細かく異なりますので予め調べる必要があります。
また、自己都合で退職した場合は、自分自身が失業状態をつくりだしたという理由から給付制限がかかり、3ヶ月待たないと失業給付はもらえません。離職理由が倒産などで会社都合の場合は「特定受給資格者」となり、給付日数などが手厚くなるほか、すぐに失業給付がもらえます。
私の場合は退職した時の年齢が30才で、勤続年数が8年半、離職理由は自己都合だったので「一般受給資格者」と判断され、3ヶ月間待機ののち「雇用保険」を90日間受給できました。
でも、ここに「職業教育訓練に通う」という裏技があって、ナント職業教育訓練学校に通えば、訓練期間中も「雇用保険」が受給されるのです!
つまり、通常90日間しか受給できないのが、学校に通う180日間給付金を受給できることになります。
私の場合は12月末に退職し、1月初旬から学校に通いはじめましたので(※住宅リフォーム技術課1月期生の入学試験は10月にありましたが)、3ヶ月の待機無しで、受講期間である180日間受給できました。さらに、4週間に1度の失業認定を受ける必要もありませんでした。
これは、たとえば所定給付日数90日の人がちょうど90日分の受給を終える日に訓練をスタートすれば、そこからさらに訓練期間分の日数分が延長給付になるわけなので、これはもう信じられないくらいお得! この制度をフルに活用すると、所定給付日数が90日の人でも、理論上はなんと最長270日(所定給付日数90日+訓練延長期間180日=270日)も手当を受給することができるのです! いや~もうこれはスゴイスゴイ!
こんなお得な制度があるのですから、離職するタイミングもすっごく大事! そして、こういう制度があるからこそ再就職やレベルアップに使わない手はありません!! 入学の時期や試験の日程なども事前に調べ、タイミングよくトライするのみ!!!
もし今勤めている会社を辞めて田舎に移住することを考えいる人も、住民票の問題はあるものの、この制度をフルに活用できたら絶対にお得です! 移住した土地で、まずは一番心配するお金のことを気にせず、その土地で頑張れます!
そして私が住宅リフォーム技術科の6ヶ月で学んだことはこーーーんなにいっぱい☆
●建築基礎知識 ●福祉住環境関連知識(バリアフリー住宅) ●耐震診断技術などの建築計画
●製図
●CADでのリフォーム計画および設計、図面作成
●大工の基礎技術の習得
●実大の木造住宅の建築
●クロスはり
●解体作業 …など
他にも、就職活動の進め方や面接の仕方、履歴書の添削なども丁寧にアドバイスしてくれます。ちなみにテストもしっかりありますからね~
また、知識を得ただけでなく、様々な経験を積んできた人たちとの出会いもあり、得るものはホンットーーーにたくさん!
そして今、私は学校で学んだ知識を活かして、家の敷地の一角に、6畳の小屋を建設中なのです♪ ここはかつおゲストハウスのヘルパーさん専用のスタッフルームになる予定で、学校の生徒さんも手伝いにきてくれたりと、6ヶ月の経験がちゃんと実を結んでいます。。※ちなみに現在もヘルパーさん大募集中だよ~
「自分の家を自分でつくる」ことほど楽しくってワクワクすることはありません。そして家をつくる技術は、田舎で住むなら必ず必要な技術。家を建てることはなくても、修理や改修はかならず必要になってくる技術。これを自分の力と知恵でできるって素晴らしいことですよね☆ なので、もし移住を考えて離職する可能性がある人は、まずは雇用保険をしっかりもらって職業訓練学校に通うことをオススメしまーす!!
※掲載した情報は2011年のものなので最新情報は要確認!!