カリスマヤッホー認定士
2014/05/15
葉っぱビジネスの元気なおばあちゃんで有名な上勝町ですが、魅力はそれだけではありません。元気なおじさんもいるぞ!ということで今回は上勝町屈指の人気者、「たけいち笑店」店主のたくちゃんこと武市卓也さんをご紹介しましょう!
武市卓也さん(たくちゃん)。上勝町の元祖イケメンと呼ばれている。
たけいち笑店は上勝町旭地区にある商店で、スーパーやコンビニのない上勝町で「パンツからドンペリまで」を謳い文句に、町の人に必要な商品なら何でも仕入れてきてくれる頼りになる商店です。高齢で買い物に来れないお客さんのため、移動販売も行っています。たくちゃんは高校卒業と同時に店を継ぎ、以来「たけいち笑店」の店主として地元の人に愛されています。
店主業の傍ら、カリスマヤッホー認定士やホラ吹き名人としても活躍しています。
ん?それは一体なんだって?
そう。ヤッホーとは「ヤッホー!」と山に向けて叫ぶと「ヤッホー!」と返ってくるアレです。そしてホラ吹きというのは、嘘をつくのではなくて、山伏さんが吹く「ボオォォォォ~~~」とよく響くアレです。
山に「ヤッホー!」と叫べば声を返してくれる。ホラ貝を吹けば谷を通って、遠くの山々まで音が沁み渡っていく。たくちゃんに言わせれば、「人間も山もみんな楽器」。
たくちゃんはギターも弾くし歌も歌う。キーボードもお手の物だし社交ダンスだってやります。町内のお祭りやイベントではしょっちゅう司会を頼まれるエンターテイナーです。
「楽しい器と書いて、楽器と読む。町おこしという前に自分やが遊ぶ。人もいろんな経験を積んで楽しめば、それが器になり、最後は自分が楽器(楽しい器)になる。」
う~ん、カリスマです!
カリスマにはなかなかなれませんが、ヤッホー検定という試験があって、試験に受かって「山彦認定士」になると「ヤッホーポイント」の認定を行うことができます。「ヤッホーポイント」とは、上勝町内にすでに100か所近くあり、地形の違いから様々の音の返りを楽しむことができる場所です。「男と女のラブゲームポイント」「熟女のため息ポイント」「心のリサイクルポイント」など、返ってくる音の感じからいろいろユニークな名前を付けています。
ホラ吹き検定は文字通りホラ貝の検定で、3人の審査員に囲まれる中、10回中何回「ボォ!」と音を鳴らせるかを試験します。このヤッホー検定は年一回上勝町で行われます。ちなみに筆者も上勝歴2年半にして昨年末に初受験し、見事山彦認定士試験合格、ホラ吹き検定一級を獲得しました。
ホラ吹き検定なんかはハタから見ると「なにやってんだ」と思われるくらい真剣にホラ貝を吹いて厳正なる審査を受けます。山彦認定士試験はペーパーテストで、試験内容は「山に向かってヤッホーと叫んで2秒後に音が返ってきた場合、山との距離は何メートルか?」というような問題が出題されます。
ばかばかしいことを大人が真剣にやる。これが大事なのです!
みなさんもぜひいつかチャレンジしてみてください。
※試験情報はコチラから⇒http://ameblo.jp/kmktyahhoo/page-2.html
(ヤッホー調査隊のブログ)
今日もたくちゃんは山を下りて仕入れに向かい、町の人に様々な商品を届けます。遊ぶように生き、上勝町の人と自然を愛する53歳(!)。上勝町にやってきたら、ぜひとも会ってほしい人です。ド派手な「たけいち笑店」の看板が目印。ぜひ立ち寄ってみてください。
そしてあなたもたくちゃんと一緒に楽しい器になりませんか?