地域おこし協力隊が四万十町を出て東京に行く
2014/12/11
- 執筆者 石田朋久
- 所 属四万十町地域おこし協力隊
いなかマガジンに参加させて貰い、毎月原稿を送るようになってから不思議と一カ月が早くなったような気がする四万十町十和の地域おこし協力隊石田です。
さて、先日東京に行ってきました。「四万十川展」というイベントがあり、協力隊として参加するためです。自分は去年初めて参加して今年で2回目でしたが、イベント自体は10回目を迎えたのだそうです。
このイベントの準備から片付けまで含めて5日間東京に居ました。四万十町に戻ったのもつかの間、翌週は高知暮らしフェア2014 高知県UIターン就職相談会で大阪へ。
四万十町の住民になってからたまに都会へ帰ると、ずっと住んでいた時には感じなかった都会と田舎のギャップを感じるようになりましたね。都会に戻るとなんだか疲れます。自分だけかと思って周りを見るとみんなが疲れた顔をしています。電車の中で「この人は何に疲れているのだろう?」と人間観察してしまいます。都会から離れるにつれて人はニコニコ笑うようになっていくことに気付きました。
四万十町のポスターや名刺で使われているコピーの中でも自分が好きな「山と川と海と青空と星と田んぼと畑と鳥と魚と虫と楽しいにんげん」というのがあるのですが、本当に田舎に住んでいる人はいつも楽しそうに笑っていると思いませんか?
特に自分が住む四万十町は日本の中でも田舎らしい田舎。「全日本田舎グランプリ」などというコンテストがあれば上位に入る、超一流の田舎ではないかと自分は思っています。
この四万十町の素晴らしさをPRしようと東京まで行ってきましたが、どれだけ綺麗な写真パネルを展示しても、どれだけ良い所なのかを熱く語っても、四万十町を訪れたことが無い人にはなかなか伝えられないという難しさを実感しました。
夏に大阪で一緒に仕事していた仲間たちと飲んだ時には誰も「高知家」すら知らなかったし、四万十市と四万十町の違いが判らないし、こっちからどれだけ情報を発信しても受け取る意識が無ければ何も伝わらないということも判明しました。自分自身も四万十町地域おこし協力隊に応募していなかったら、高知家も知らないままで、高知県にも四万十町にも来ることは無かったのかもしれないと思うとゾッとします。
このいなかマガジンを見てくれている人は、ある程度は田舎について知りたいという意識があるから見ているのだろうし、都会に居ながらも田舎に関わりたい、隙あらば田舎に行ってやるぜ!みたいな人もいますよね?いませんかね...
さて、東京の「四万十川展」に話を戻し、どんなイベントなのか簡単に紹介します。台東区の隅田公園リバーサイドギャラリーという会場で以下の催しが行われました。
1、四万十川のPR ①四万十川風景写真の展示
②環境体験学習の紹介
③船上結婚式の紹介
④トンボ・蛍など四万十川の生き物の紹介
2、豊かな自然を守る取り組みの体験 ①トンボビーズ作り体験
②新聞バッグ作り体験
③木くずプール
④しまんとAIの紹介
⑤鯉のぼりへの寄せ書き
3、産業振興へと繋がる魅力の発信 ①農林水産物販売PR
4、四万十の暮らしの紹介 ①四万十川コミュニティ番組の放映
5、都市部の清流保全団体との交流の推進 ①隅田川の自然環境・文化・芸術の紹介
と、こんな感じですが、文章で書いただけでは判りませんね。
文章でもわからないし、東京でPRしても伝わらないので、まあいっぺん四万十町に来てみてください。楽しいにんげんが待っていますよ。
それでは皆さん、よいお年を!!