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おむすビーズのインターンシップ

 

 梅雨ですね。ここ土佐町は海抜300m~の中山間地で、湿度は高く、朝晩は少し涼しくなります。

 私はこれから移住して始めての夏を迎えようとしています。あと一か月もすれば梅雨が明けて、山が、水辺が、田んぼが、空が、さぞ美しくなるんだろうなぁ。ただただ楽しみです。それを心待ちに、梅雨を乗り切ります。

 

<田植えレポート>

 

 季節の挨拶が長くなりましたが、先日告知もさせて頂いた通り、5月末におむすビーズでは田植えイベントを実施しました!

 

田植えイベント

 

 当日は何とか天気にも恵まれ、計10名の方にご参加頂きました!

 皆、田んぼに入るのが初めてどころか農業体験が初めてという方ばかり。皆で裸足で田んぼに入りました。昔ながらのやり方で田植え道具である“じょうぎ”を使って真っすぐきれいに植える人、フリーハンドで一列ずつ植えていく人…皆思い思いのやり方で8aほどの田んぼを手植えしていきました。

 

田植え

 

 しかし、フリーハンドでまっすぐ植えることのなんと難しいことか!!見事な曲線になってしまうんですよ…。

 この田んぼでうまくいけば、300㎏ほどのお米がとれます。今年は冷夏だそうで天候が少し心配ですが、美味しいお米を皆さんに食べて頂けるよう、美味しいおむすびズを作れるよう、素人ながら尽力して参ります。

 

田植え

▲今回植えた稲の苗。

 

 私たちは農業したい人へのサポートは行っていますが、自分自身は農業の生産経験はほぼゼロ。そんな私たちに支援し、挑戦の機会を頂けた方に感謝です。

 私たちの田んぼは生産が目的ではなく、あくまで交流・娯楽が目的なので農業というにはだいぶ甘いことをやっているのでしょう。が、今回の田植えを通してまたひとつ地域に参加させてもらった感覚がありました。そして、こういうことを通じて、人は地域に文字通り土着していくのかな、と感じました。

 

田植え苗渡し

 

 

<草木染めレポート>

 

 一方、私自身のマイプロジェクトとしてさせてもらった草木染め体験の話。

 笹の葉染めと泥染めにトライしました。笹の葉は前日に家の裏の山手で採ってきたもの。泥は、私たちの田んぼから拝借してきたもの。10名の参加者を前に草木染めをレクチャーするのは今回始めてでしたが… きれいに染まりました!!

 

草木染め

▲色が見えにくいですが。薄黄色が笹、茶色が泥。

 

 今回は皆に輪ゴムと割り箸を使ってもらって自由に模様づけをしてもらったのですが、それだけの道具で個性が出ます。個性を爆発させている人もいました(笑)

 今回のプロジェクトを機に、もっと草木染めに挑戦してみようと思っています。もっと大きな布で、もっといろんな材料で。大きな布を染めるには台所用の鍋では足りない、大鍋がいる、キッチンコンロでは無理だから庭に火を炊けるスペースを作ろうか、などなど、頭の中でプロジェクトは膨らみます。

 

 

<梅テーマパークに行ってみた話>

 

 さて、ここで田植えイベント続編である、6月27日~28日の「おむすびまでの第二歩 田んぼのお手入れと初夏の実りを収穫」ツアーのことを少しだけお伝えします。

 次回は田んぼ作業に加えて、梅の収穫をする予定です。当初は「初夏の実り収穫」として別の農業体験を考えていたのですが、急きょ梅の収穫をすることになりました。「どうやら梅を好きなだけ取らしてくれる場所が町内にあるらしい」という話を偶然キャッチしたのです。

 真相を確かめるべく現地に足を運んでみると、梅、梅、梅!!見渡す限りの梅の木!もう、ありすぎてよくわからない!!敷地内には1000本もの梅の木が植わっているそうなんです。

 

梅の木

▲手前のこんもりしているのは全て梅の木。ここだけでなく他の場所にもありました。

 

 その土地を管理しているおうちには現在男性が一人で住んでいます。周辺は棚田の風景が広がっていて、とても見晴らしがいい場所です。その梅園ももともと田んぼだったのですが、そのお父さんがもう田んぼを管理し切れないということで梅を植えたそうです(それで1000本植えちゃうって、アイデアのスケールがすごい……)。

 そして、梅の実は毎年この時期に大量になり、親戚や知人におすそ分けをしてもまだまだ採り切れないほどある(そりゃそうだ)というのです!

 

梅園

▲梅園の中に入ったらこんな感じ

 

梅

▲梅の実。これから熟します

 

 イベントで伺うことはできませんか…?という話をしに行ったとき、

 

「何人来てもいい、どれだけ採って行ってもいい」

 

ということでした。なんという懐の深さ。本当にありがたいお話です。

 そして、このおうちの方が敷地内に作ったものは梅園だけではありません。(※個人のお宅のため写真をあまりお見せできないのが残念です。以下はご想像ください…)

 

山小屋!

岩づくりの露天風呂!

スナック!

蓮華池!

etc!!!

 

ぎゃふん。まるでテーマパークです。これだけでも一見の価値ありです。

 

蓮華池

 

 おむすビーズはこのようにして参加者×農家さん、参加者×土佐町というご縁を「おむすび」させて頂こうと考えています。でもそれだけではなく、このありあまるほどの豊富な資源を活用できる大きな「おむすび」がしたい。巻き込まれたい人や、巻き込まれつつ“マイプロジェクト”に巻き込んでいきたいと思っている人、ぜひおいで下さい。

 

棚田 嶺北

▲棚田ビュー。パノラマカメラが欲しい。

 

 

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