福岡県東峰村での6~7月の活動報告

2015/07/21

 

 福岡県東峰村の地域おこし協力隊の福永です。

 東峰村は炭鉱と棚田が広がる宝珠山村と、小石原焼,高取焼という陶器が有名な小石原村が10年前に合併してできた村です。旧宝珠山村地区は夏の日差しが厳しいですが、旧小石原村地区は標高が高いので、夜はクーラーがなくても寝られるぐらいの気候です。(その代わり冬の寒さは厳しいらしいです。)

 前回記事を書かせていただいた6月頭から7月中旬にかけての活動をご報告させていただきたいと思います(^^)

 まず、同じ福岡県内の大川市の協力隊を村にお招きし、村内の案内と情報交換をさせていただきました。写真は旧宝珠山地区の棚田を案内しているところです。

 

旧宝珠山地区の棚田

 

 大川市は東峰村を流れる大肥川の下流、筑後川に面しており、東峰村の隣の大分県日田市から材木を筑後川に流して運び、大川市で木工家具に加工されていた歴史があり、いまも家具の街として有名です。

 東峰村は陶器,大川市は木工家具と、お互いに『職人』が地域おこしのキーワードになりそうです。他にも筑後川流域では、久留米 → 絣、八女 → 和紙、柳川 → 神棚、といったようにそれぞれの地域に違う職人がいるので、筑後川流域全体で力を合わせて何かができればと盛り上がりました(^^)

 

続いては、ほたる祭りと棚田の火祭りの様子です。

 

ほたる祭り

 

ほたる祭り

 

棚田祭り

 

 普段は人口2300人ぐらいの静かな村なのですが、お祭りの時期は大賑わい!天候にも恵まれまして、大盛況でした。地元の人々の手作りのお祭り、もっと人を呼ぶ方法や盛り上げる方法はあります。でもあまりそれをしてしまうと、一番の魅力である『手作り感』が消えてしまう可能性もあるので、難しいところです。何でもかんでも盛り上げるだけが地域おこし協力隊の役目ではなく、『見守る』『必要なときだけサポートする』ということも必要だと感じました。

 

 

お次は柚子の話、今回これが一番したかった話です(笑)

 

「フランスの某5つ星ホテルが粉末の柚子を探しているんだけど、心当たりはないか?」

 

とのお問い合わせを頂きまして、フランスに東峰村の柚子粉を送らせていただきました。果たして東峰村の柚子はフランスでも通用するのか!? 写真は送ったサンプルと柚子畑です。

 

ゆず粉

 

ゆず農園

 

 結果的に、「香りが良く鴨料理や魚に合う、粒感がクッキーやチョコレートにも合う」との高い評価はいただけたものの、採用までには至りませんでした。ですが、高い評価をいただけたのは間違いないです!今回は「肉料理に合わせたかったが、ソースとの相性が良くなった」という理由で採用を見送られてしまいましたが、使い方によっては世界に通用するということがわかりました。

 また、柚子粉の使い方として斬新なアイデアも頂きました。『仕上げの段階で、○○に加えて柚子の香りを出す。』この○○の部分は企業秘密とさせていただきます(笑) 和食のイメージが強い柚子ですが、国外の料理用にアレンジすることで、可能性はまだまだ広がりますね!いいヒントを頂きました。

 

 この記事を読んでくださっている飲食店関係者の皆様。世界に通用する東峰村の柚子。福岡県で唯一平成の名水百選に選ばれた湧水のある東峰村で育った柚子。ほたるの飛び交う豊かな自然の東峰村で育った柚子。使ってみたいと思ってくださったかたはぜひご連絡ください(^^)

 さて、そんな柚子を使った柚子ポン酢,柚子胡椒,柚子ドレッシングを引き連れて、福岡市西区の『木の葉モール』の催事も行ってきました!この日は東峰村のお隣の朝倉市や筑前町との合同催事。近隣地区で一緒に出ると一体感があっていいです。売りやすい(^^)

 

木の葉モール

 

 5月に行った東京のデパートの催事の時とは雰囲気もお客さんの客層も違って、例えば東京のデパートで福岡のものを売ると、それだけで立ち止まってもらえるし、客単価も高い。木の葉モールは同じ福岡県内なのでしっかり説明しないと売りにくい、そして『買いにきた』より『遊びにきた』お客さんが多くて、客単価が低い。

 そこで今回は売るよりも村のPRのほうに力を入れてみました。「ここから車で1時間半ぐらい、日帰りでも行けちゃいますよ」「道の駅にはもっといっぱい商品があります」「今回持ってきた陶器は6ヶ所の窯元さんから。村にはあと40以上の窯元さんがあります」と。買ってもらうことがゴールではなく、村に遊びに来てもらって、体全体で東峰村の良さを感じてファンになってもらうことを狙いました(^^)

 会場やお客さんの雰囲気で売り方や戦法を変える、今回の僕のやりかたが正解かはわかりませんが、今後もどんどん場数を踏んで、臨機応変に判断して動ける幅を広げて生きたいと思います。

 

 さて、夏本番に向けて、柚子商品の販路拡大や観光ツアー,近隣地域の協力隊との合同イベントなど、いろいろな仕掛けを今からしていきます。育てている枝豆もそろそろ収穫時期なので、収穫祭みたいなイベントもしようかな。そうしたイベント情報や日々の活動は、FBページの活動日誌を書いていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!

 

 ☆福岡県東峰村地域おこし協力隊 活動日誌FBページ

 

 

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