鯉のぼりも高知流! 和紙でつくる鯉のぼりワークショップ
5月というキーワードで思い浮かぶものといえば「鯉のぼり」ですよね。ゴールデンウィークの祝日でもある5月5日の「こども日」には、みなさん鯉のぼりを飾りますよね。
しかし、なぜ鯉のぼりを飾るのでしょうか? 案外、その由来や意味を知らない方も多いようなので、少しおさらい。
そもそも、こどもの日は「端午の節句」とも言いますよね。端午の節句は、実は中国からわたってきたものだそうで、厄払いの行事のことを指します。
中国では、旧暦の5月は病気が流行し、亡くなる人が多く、さらに同じ数字が続く5月5日は悪い意味を持つ日とされています。なので、端午の節句には菖蒲(しょうぶ)を門にさしたり、それを漬けたお酒を飲んで厄払いしていたそうです。
それがやがて日本にわたり、形を変え、江戸時代においては、5月5日は江戸城で将軍のお祝いをする日と定められたそうです。その際に、のぼりを立ててお祝いをしていたのが鯉のぼりの走りで、武家の間で次第に広まっていきました。それが庶民にも波及し、浸透していったそうです。
そして今も昔もその意味に変わりはなく、親や親族たちの「元気に健やかに育ってほしい」という願いが鯉のぼりには込められているのです。
…と、いうことで、私もそんな願いを込めて子供に鯉のぼりを購入しようと思ったのですが、どれもこれもありきたりで似たり寄ったりでつまらないな~と。。で、悩んでいたら、ご近所で一際目を引くチョーーカワイイ鯉のぼりを発見! 聞けば鯉のぼりを和紙で作れる教室がある! とのことで早速行ってまいりました♪♪
参加費は600円と破格の料金!この料金でオリジナルの鯉のぼりを作れるなんて最高です!
場所は、土佐和紙の町・いの町にあるサニーアクシスいの店。飛び入り参加もオッケーということで、私と主人と子供3人で制作することに。
まず、あらかじめデザインされている真っ白な鯉のぼりに水生ペンキで色を塗っていきます。
こちらで2匹作ることができます。和紙で作られているので丈夫です。
カラーバリエーションも豊富。ペンキなので服に付くととれないので注意!
作業工程でいうと、案の定このペンキ塗りが一番の見せ場であり、最も大事なところです! 鯉のぼりはが風にたなびく様を想像して、塗らなければなりません。
何より色彩感覚が問われるし、失敗すると後で塗り足すことはできても、一から塗りなおすことはできませんので、色選びは慎重に、そして塗るときは大胆に、です。
何色に塗るか真剣そのものです。私はかつおゲストハウスをイメージして青と白のツートンカラーにしました。
これが想像以上に楽しくて、童心に還るというか、いつの間にか子供より真剣になって作業に没入していました(笑)
私たち以外にもたくさんの人たちが参加していたのですが、子供より大人の人がはるかに多かったです。一番は、お孫さんにプレゼントするご年配の人が多いようで、その次に子供にねだられ仕方なく(とはいうものの、実際にやってみると、お子さん以上に、お父さんお母さんが楽しむ人が大半でしたが)といった人が多いとのことです。
ですが、不思議なもので、他人様の鯉のぼりは色使いがすごくキレイに見えるんですよね。そしてそう見えてくると、私がセンスないような気さえしてくるのでまた不思議ですね…。
左が私で鯉ならぬ鰹のぼり。右のが主人で、テーマカラーは「ツ○ヤ」だそうです。謎です。
他の参加者の鯉のぼりを見て思ったのが、鯉のぼりは色の使い方ひとつで全然ちがったものに見えるということです。
鱗の一つひとつの色を全部かえて虹のようにカラフルにしてみたり、最初に赤を塗って、その上から青を塗り足して紫にしてみたり、人それぞれに色々な発想があって見ていて飽きません。中には、お孫さんの名前を大きく入れている人もいました!!
塗り終わったら、乾くまで20~30分ほど待ちます。その後、鯉のぼりを折りたたんで口の部分に針金を通して完成です。
待つまでの間、つい楽しくて調子を良くした私は、友達の出産祝いにと、また作り始めました。
ボブマーリー好きの友達に、ラスタカラーの鯉のぼりを制作。とても喜んでもらえたので出産祝いにもオススメ
塗り終えてから乾くまでの間、店の外にたなびいている鯉のぼりを見に行きました。実はこの和紙で作られた鯉のぼり、雨に濡れても平気なのです! 破れたり、色が落ちたりしないんだとか。
実際、GWの目玉イベント「仁淀川紙のこいのぼり」で川の中を泳いでいるのも、この和紙の鯉です。普通の鯉のぼりだと、雨の日は逐一、家の中に取り込まなければならないので管理が大変なのですが、この和紙で作られた鯉のぼりはそれを気にしなくていいので、私のようにめんどくさがり屋にとっては非常にうれしい限り。さすがはいの町の和紙です!!
(色鮮やかな鯉のぼりの群れ。すべて手作りです。)
出来上がった鯉のぼりを家に持ち帰り、さっそく飾って泳がせました。かつおゲストハウスで今も元気に泳いでますので、機会があればぜひチェックしてみてくださいね(笑)
鯉のぼり教室は、毎年サニーアクシスいの店や薊野店で開催されているようです。また、講師はサニーアクシスの近くにお住まいとのことで、アクシスに問い合わせたらいつでも自宅での体験が可能とのこと。
和紙を使った貴重な鯉のぼり教室、ぜひ参加してオリジナル鯉のぼりを作ってみてくださいね♪
■サニーアクシスいの店
■住所/〒781-2110 高知県吾川郡いの町205番地
■電話/0120-953-674
■営業時間/9:00~22:00