ちりめん丼の食べ放題

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執筆者 安澤真希
所 属かつおゲストハウス

2017/11/02

 ここ最近、

「土曜限定で食べられるちりめん丼があるよ!しかも食べ放題のっけ放題!ドロメまであるよ!!」

という耳よりな話を、友達からことあるごとに聞きます。
 なので、かつおゲストハウスに来る旅行者さんに、その絶品グルメ情報をあたかも自分の経験したことのように「美味しいよ~お得よ~♪」と紹介するのですが、実際は食べたことはありませんでした。
 そんな後ろめたさを引きずったままではイカン!と思い直し、とうとう土曜日に、行って参りました。
 
 その絶品グルメ「ちりめん丼」が食べられる場所は、香南市吉川漁港のすぐそばに位置する「土佐角弘(かくひろ)海産」さん。こちらのお店の目の前には、まばゆいばかりの太平洋が広がっているので、新鮮なしらすを仕入れる条件に恵まれているんですね。

 

新鮮なしらす

 

 お店に着くと、さっそく私が探し求めていたちりめん丼の看板が。そして店内に入ると、昼前だというのに、常連さんらしき人や、噂を聞きつけたであろう県外のチャリダーさん、カップル、ご家族等々、ほぼ満席状態でした。
 そしてここは製造直売をしている加工場の脇の小さなスペースを食堂にしているので、その名残りがいかにもセルフサービス感満載で、良い雰囲気なんです。たとえていうなら、製麺所のうどん屋さんのような感じです。

 

ちりめん食べ放題
土曜日限定で「ちりめん食べ放題」は開催されています。漁に出ていれば、ドロメもあるみたいです。

 

 座る場所を確保して、店員さんに代金を支払っていざ! と息巻いていると、ここで、店員さんのちりめん丼についての懇切丁寧な説明を受けます。作りたての「ちりめんじゃんこ」をその場で食べていただきたい! という熱い思いが伝わってくるようです。
 

1、まずはご飯を入れる器をチョイスします。
 
サイズも大小色々
 

 一口に器といっても、サイズも大小色々あって選べます。某牛丼屋ほどの物もあれば、味噌汁の器程度の物まで取りそろえているので、自分のお腹と相談して選びましょう。

 

2、ご飯を好きなだけ盛りましょう!

 ただし、ご飯のおかわりはできませんので、ここで自分がどれだけ食べられるのかを見極め、調節しなければなりません。お腹が空いているからといって、欲張りすぎるのはあまりスマートではありません。
 
3、ちりめんを好きなだけ盛りましょう!

 ここが最大の見せ場です。ちりめんじゃこは好きなだけ盛りましょう。選べるちりめんは三種類からで、それぞれに特色があります。

 

食感も風味もまったく違う
ちりめんの種類によって食感も風味もまったく違うので、おかわりの度に別のちりめんを選んで楽しみましょう。

 

 写真は右から「かちり」。こちらは水分を約70%飛ばしたちりめんで、天日干しの風味が口の中いっぱいに広がります。
 中央が「釜揚げしらす」といって、天日干しにして水分を約20%飛ばしています。なので堅くもなく、かといって柔らかすぎることもない食感で、ちりめんの素材のいいとこ取りで一番の人気です。
 左が「釜出ししらす」といって、こちらは天日干しをせずに、釜ゆでしたまま粗熱を取ったもの。その食感はふわっふわでやわらかいです。
 ちなみに私はかちり、主人は釜出ししらす、息子は釜揚げしらすと好みがきれいに分かれました。

 

躍動するちりめん
躍動するちりめん。ご飯が見えなくなるまで盛っています。

 

 そして、それぞれ好みのちりめんをご飯の上に盛ったら、薬味の大葉や大根おろしを、その上にさらにのっけます。
 実はこの薬味がフィクサーともいうべき存在で、ちりめんじゃこという素材を十二分に引き立ててくれる役割を担ってくれています。食べてみるとわかるのですが、脇役にしては素晴らしすぎるんです。名演技すぎるんです。
 最後にポン酢、醤油、ゆず酢などの調味料で味付けすれば、「ちりめん丼」の完成です!

 

「かちり」と「釜揚げしらす」とミックス
「かちり」と「釜揚げしらす」とミックス。すこぶる美味しいです~。

 

 味はいわずもがな、ゲストさんが絶品と豪語するのもうなずけます。
 私は一種類ずつ小盛りで数回にわけて食べたのですが、どれも薬味や調味料により同じ素材かと思うほど食感も違えば風味も違って、何度でも楽しめました。そして一度食べ出すとヤミツキになって、止まらなくなります。私と同じように、何度もおかわりをする人が大半でした。
 これで、大人一人の値段が500円だというのですから、最高に贅沢です。もし近所にお店があったら毎週通っていると思います。実際リピーターも多いようです。
 
 そして、製造直売所なので、もちろんちりめんの販売も行っております。こちらも、ちりめんが溢れんばかりにこれでもか!っていうほどフードパックをパンッパンにしてくれます。

 

この量で500円ぽっきり
コレ、わかりづらいですが相~当敷き詰めてます。この量で500円ぽっきりなので、お土産にも最適です。食べきるのに3日かかりました。

 

 私は我が家と、主人の両親と自分の両親と、合わせて4パック購入しました。これで計2000円でしたが、直近のスーパーだとおそらく倍の値段はしたのではないかと思われます。つまりそれだけお得なんです。
 ちなみに土佐角弘海産さんは、インターネットでも様々なちりめんを販売しています。ギフトセットもあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください♪

 

■有限会社 土佐角弘海産

■住所/781-5241 高知市香南市吉川町吉原1679

■HP/http://tosakakuhirokaisan.com/

■tel・fax/0887-55-1218・0887-55-3900

■営業時間/10:00~14:00

■ちりめん丼セルフ販売/土曜日のみ11:00~14:00

■定休日/日曜日、その他(年末年始、お盆休み休漁日など)

 

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