狩猟と田舎暮らしを都会の若者へ発信!
- 執筆者 上田知子
- 所 属ハンター民宿 BA-BAR
2018/10/16
こんにちは!鳥取のハンター民宿BA-BARの上田知子(旧姓:梅野)です。
今年の9月、東京から単身で来てくれた大学生の女の子をショートステイ受入しました!
獣害対策の現場を勉強したいと思いはじめていたころ、ハンター民宿BA-BARのHPを見つけてくれたそうです。彼女からメールをもらった時、私は、大学生時代の私を見た・・・これは会いたい!と胸が熱くなり、3泊4日のプランを組みました!(私も大学時代、動物でアンテナを貼り、いろいろ足を運んで人と会って話した積み重ねの結果、今の自分があるので。私の大学時代のエピソードで今につながった内容については、コチラに書いています。)
私が地域の人に助けてもらいながら楽しく一歩ずつ活動を続けていることや、田舎暮らしの日常を感じてもらうこと中心にプランニングしました。「日常を感じてもらう」、ということであまりギチギチには詰めずにのんびりしたスケジュールで。(グリーンツーリズムって、内容を盛り込みすぎずにのんびりと暮らしを感じてもらうということが、参加者も疲れないし、受入側も継続することができるよね、と本当に思っています。)
とりあえずは、内容をざっくり箇条書きで紹介させていただきます。
女子トークジビエ料理体験
女子2人で女子特有のわちゃわちゃトークで盛りあがりながら、まったりと食べる!これぞプチ女子会♪
ジビエ料理体験の買い出しに同行してもらう
なるべく地産地消を意識しており、
●近所の人の野菜を仕入れ
●隣の村の豆腐を仕入れ
●JAでできるだけ、弓河内を含む西郷地区の人が作った野菜を仕入れ
を一緒にしました。
鳥取県内で鳥獣害対策や狩猟に取り組んでいる人に会ってもらう
獣害対策の勉強といってもいろんな面があるのと、せっかく3泊4日もあるので、鳥取県内で取り組んでいる人にも会ってもらいました。
●鳥獣対策センターの人に少しお時間をいただき、獣害対策の仕事についてお話いただく。(獣害対策の仕事は、農業関係の方や自然関係の方などと連携して成り立つものだということ等)
●喫茶ドントーレ(県外からの移住者が運営している喫茶店@道の駅はっとう)のハンターの罠をかけている場所を見学しながら、地域で狩猟をする上で心掛けていること(獣との駆け引き、地域と丁寧に話をした上で狩猟をすること等)の話を聞かせてもらう。
集落散策
BA-BARのお客さんに、時間のある限り恒例で味わってもらっているのが弓河内の集落散策。
弓河内の素敵な景色を楽しんでもらったり、たいてい集落の誰かには必ずひょっこり会えるのでお客さんを紹介して、少し立ち話をしたり。近所の人との距離が近い田舎暮らしの醍醐味の一部を感じてもらいたいということもあり。ドラクエとかのRPGゲームの主人公が、故郷で人に話すコマンドを選択するとたいてい「やあ、〇〇〇!(主人公の名前)」のように言ってくれるリアル版を私は感じています。(わかりづらい例えでスミマセン・・・)
今回は獣害対策の現場を見に来た子なので、イノシシ防護柵を見てもらったり、柵は設置しておしまいではなくて管理(草刈等で周辺を整備し、見はらしをよくすることで警戒心の高いイノシシが田畑に近づきづらくする等)も重要で、設置・管理作業ともに村の人共同でやっているということもお話したり。
地域の人と鳥取県内の人を呼んで交流会
ハンター民宿BA-BARは周りの人がいるからこそ!地域ぐるみで狩猟・ジビエで交流事業を楽しくやっているということを伝えたいのと、単身でBA-BARに来てくれたアクティブな彼女を応援したい想いで交流会を企画しました。(九州からぶっ飛んできた変人の私主催のもと、面白い人で集まる、獣を喰らう、そして何かが生まれる!という趣旨の交流会で通称「モンスターナイト」!地域の人にお声かけする際は、簡易チラシを全員に配るという形にしており、人によっては、モンスターナイト!何それ!と敬遠されるのもアレなので、「ジビエと〇〇を味わう会」というシンプルな表現にしてます(^_^;))
今回は地域の人以外では、鳥取県内の面白いおじさまやお兄さん(ハンターやシーカヤックガイドをされているとってもパワフルなおじさま、自作キッチンカーであらゆるイベントでジビエ料理出店されているおじさま、中華料理の達人かついろんなものを自作してそのクオリティが高すぎて毎回驚かせてくれるお兄さん、いろんな国の渡航経験があり人が集まる場をつくりたい熱い想いのお兄さん。とにかくクリエイティブ人ばかりです!)が来てくれました♪
参加者と、ヘルプに来てくださった弓河内のご婦人方で楽しくワイワイジビエ料理体験!
クリエイティブな参加者の方々、弓河内の陽気なおじさま方と温かいご婦人方で、地元のジビエ・野菜・梨を囲んでとってもワイワイ楽しく濃い時間をすごしました!
弓河内ハンターチーム「三矢弓援隊(みつやきゅうえんたい)」の隊長の罠見回りの同行
そんなこんなで濃い時間をすごし、あっという間に最終日。早朝に隊長が仕掛けている罠の見回りの同行に行ってもらいました!体験の日のために何かを準備するという形ではなくて(例えばイノシシの屠体とか)、罠の見回り等のハンターの地道な日常を一緒に体験してもらって、もし獲れたらラッキー!(オーロラツアーの見れたらラッキー!みたいなイメージ)という形でやっています。
(※写真が暗いのは、出発自体は早朝の日の出前だったためです。イノシシが獲れていた時はもちろん日がのぼってから仕留めます。狩猟は、日が沈んだ時はしてはいけないというルールがあるので、写真から誤解のないように補足です。)
今回は獲れていませんでしたが、また来た時の楽しみに!
オマケに鳥取プチ観光
最終日は、鳥取を一緒にプチ観光しました。
岩美の綺麗な海!
そして鳥取観光の王道の鳥取砂丘
鳥取へのまたのお越しを楽しみにしています!
最後に
今回のショートステイで、単身で来てくれた女子大生のまひろちゃん、交流会に参加してくれたおじさまやお兄さん、協力いただいたり同席いただいた弓河内の方々、お時間いただいた鳥獣対策センターや喫茶ドントーレの方々にまずは感謝の気持ちでいっぱいです!
私が鳥取に来てハンター民宿を始めるまでの過程や、始めてから続けていく段階で、本当にいろんな人に返しきれないほどお世話になっております。(獣害対策に興味をもつきっかけをくれた方々、鳥取に来る縁をくれて移住・起業につないでくれた勤務先の学生人材バンク、活動に手厚い支援・応援をしてくれている弓河内の方々等)
今回の受入は、私がこうしたい!という想いで企画したのが1番なのですが、興味をもってくれた人に伝えていくということが恩返しのひとつでもあると思っております。こうして、できることを続ける、発信する、想いをつないでいく、それを積み重ねることをこれからもコツコツやっていこうと思います。