「革人」池田崇物語・その12 ~仕事とは何か~
老舗と呼ばれたい
大卒後23歳から働き始め、色々な仕事に就き、紆余曲折しながら23年間働いたことになる。
10年前に「これが最後」と覚悟を決めて始めた革人。革人を始めてから、ひとつの想いがある。「この商売を30年続けたい」ということ。同じ場所で同じ商売を30年続ければ、『老舗』と呼ばれると思うから。
大阪で生まれ育った自分が、縁もゆかりもない土地である沖縄へ来て、今までにない商売を始めた。最初、地元の方からはなかなか理解が得られず、商品もあまり売れず苦悩していた。それでも応援してくれる方もいた。地元の商工会のN氏がそのひとり。
N氏はよそ者の自分にいつも笑顔で声を掛けてくれて、親しくしてくれた。経営拡大の為の資金調達のやり方などアドバイスをしてくれて、経営的な事を親身になって一緒に考えてくれた。その甲斐もあって、売上も常に右肩上がりで伸びた。『老舗』と呼ばれるまでには、あと20年は掛かるな(笑)
今後の展開
11年目に入った今年、これからの10年をどう進めていこうか。色々な目標はある。
1.海外出店
2.宿泊施設の経営
3.飲食店(BAR)の経営
4.自分の家を建設する
5.欲しい車やバイクを所有する
1 の海外出店は、先日のハワイ訪問で今は難しいと判断。いつかまたチャンスがあれば、その時に考えようと思う。
2 の宿泊施設の経営は、去年から話を進めてきたが、施工業者との打ち合わせがうまくいかず、暗礁に乗り上げたまま。最近、この辺りでも色々な宿泊施設が急激に増えて来たから、自分もはやくやらないと!って焦ってた。なんせ大きいお金を動かす訳やから、失敗は許されへん。もし失敗したら、メインである革人にまで悪影響を及ぼす恐れがあるし、思い付きの行き当たりばったりではあまりにもリスキー過ぎる。
3 の飲食店(BAR)の経営は、今すぐという訳ではなく、宿の経営が出来るようになって、落ち着いたらやってもいいかなって。半分は趣味みたいな感じで。
4 の自分の家を建設するは、今は店の一角に部屋を作って、そこで生活をしている。やっぱりいつかは自分の家を建てたいという想いはある。2年前に購入した土地に、宿泊施設と自分の家を同時に建てれれば最高やねんけど。
5 の車やバイクは、今も色々と所有しているが、まだまだ乗りたい物がたくさんある。乗りたい物はレンタカーとかでちょっと乗るのではなく、自分の車として所有したい。自分で運転できるうちは、この想いは尽きることはないと思うし、それが日々仕事に向き合えるモチベーションになっていることは確か。
仕事とは
結局仕事って、お金を稼いで生活をするための手段です。よっぽど特別なことがない限り、仕事をしお金を稼ぐことで衣食住を支えているのは、ほぼ間違いない。
頑張って働いて稼いで、欲しい物を手に入れるということは、昨今変わることはないと思う。よりいい生活をしたければ、もっと頑張って頭と体を使わなアカン。しかし、それだけではない部分もある。やりがいや喜びを感じたり、人の役に立ったりすることも仕事をする重要な役割。
仕事をしたくても色々な理由から出来ない状況の方もおるから、あんまり強調しすぎるも良くないかもやけど・・・。でもやっぱり仕事をするという事は素晴らしい訳で、嫌々仕事をするよりも、出来るだけ楽しんでするほうがいいに決まっている。
ではどのようにしたら仕事は楽しくなるんか?
自分の経験上、とにかく与えられた仕事を一生懸命にやれば、何かが見えてくると思う。頑張って頑張って、その何かを探す。面白くないの一言で片付けるのではなく、どう工夫すれば面白くなるかを探る。うまくいかない時でも、腐らずに頑張って我慢していれば、いつかは光が差していい方向へいくはず。人や物や時代のせいにせずに、ただただ直向きに頑張ってさえいれば!
それでも・・・、頑張っても頑張っても見つからなければ、辞めてもええやん。
イヤな事やツライことをひたすらにやり続けて、ココロもカラダも荒んでいくような仕事なら、スッパリ辞めてもいいと思う。仕事も今のそれしか無い訳やないし、他のステージで仕切り直して頑張ればいい。
どこまで頑張ってどこで見切り付けるかは自分次第やけど、身近に相談できる人がおるかどうかが重要になってくるけど。でもいくら他人に相談しても、その仕事に携わっているのは自分であり、その相談相手が代わってくれる訳ではない。結局は自分で解決せなアカン。頑張って続けるにしても、見切って辞めてまた新しいステージに上がるのも自分。
転職はリスクもある。次の職場への面接で、なぜ以前の会社を辞めたのか、必ず聞かれるからです。それが自分勝手な理由であれば、採用は厳しいだろう。職種や年齢やキャリアなどで、転職によって給料が上がったり、休みが多くなったという話もあまり聞かない。転職を繰り返せば、ドンドン条件も悪くなる傾向がある。
自分の場合は現在、好きな仕事に出会い、そこそこ充実した毎日を送れている。それは身内や友達、スタッフやお客さんに支えられてるからやと思う。どんなけ頑張ってもどうしょうもない時もあるし、意外とスゥーっとうまいこといくこともある。ラッキーとアンラッキーはあると思うけど。
なんにしても、見極めは大事やと思う。
最後に
たかだか半世紀も生きていない自分が偉そうに言える立場ではないですが(笑)、それでも自分の経験上での思いを文章に乗せました。
今ある仕事に感謝!
今まで働いてくれたスタッフ、今働いてくれてるスタッフに感謝!
取引先に感謝!
お客さんに感謝!
地域の人に感謝!
親と姉に感謝!
健康に感謝!
沖縄に感謝!
自分を応援してくれる人や、支えてくれるて人への感謝のお返しは、これからも健康で革人を続けていくこと。
まだまだ頑張っていかなアカンな。『老舗』と呼ばれるその日まで・・・。