いつか役に立つかもしれない、十日町弁講座(ややこしい名詞・動詞編)

 こんにちは。NPO地域おこしの福嶋です。

 方言、好きですか? 私は大好きです! しかし移住者がまず戸惑うことは、その土地の方言ではないでしょうか?

 今でこそ自然と十日町弁が口から出る私ですが、移住前は地元の方同士の会話がまるっきり分からなかった…という経験があります。冗談ではなくもう本っ当にひとっこともわからず、

「この人たちは宇宙語で話しているんだろうか!?」

とさえ思いました(笑)。

 

方言

 

 慣れていない人にとって、本気の方言は難解なもの。でも方言を覚えることで、自分も地域の人間になった!という気がよりしますよね。方言で話すと地域の人も「おお!覚えたな!」と喜んでくれるし、心の距離が縮まる気がします。

  なので、読者のあなたがいつか十日町に来た時に私のような経験をしないために(笑)、特にややこしい十日町弁をご紹介したいと思います!

 

ややこしい名詞「おじ・おば」

 

 まずややこしい十日町弁代表格が、「おじ・おば」。「おじ・おば」というと標準語では両親の兄弟姉妹のことですが、十日町弁ではもう一つの意味があります! それは「弟・妹」! なんとややこしい!笑

 「あそこんちのおじは、東京で働いてるそうだよ」

という感じで、家族の話は雑談の定番ネタですから、覚えておくべき頻出単語ですね。そうでないと、頭の中で家族関係がごっちゃごちゃになって話が頭に入ってきません(苦笑)。

 聞き分け方は、一音目にアクセントが来るが「弟・妹」、二音目だと両親の兄弟姉妹の「おじ・おば」です。ぜひ気を付けて聞き取ってみましょう!

 

ややこしい動詞「かせぐ」「とぶ」「つづく」

 

 動詞はややこしい単語が多いし、やはりよく会話に出てくるので覚えておいて損はないでしょう。

  まず、「かせぐ」。「かせぐ」というと、標準語では「お金を稼ぐ」という意味が強いですよね。でも十日町弁で

「あの人はよくかせぐ」

というと、金銭的な収入のことではなく、働き者だねという褒め言葉になります。なのでもし十日町の人に

「よくかせぐね~」

と言われたら面食らわず、褒められているんだと思いましょう!

 

  それから、「とぶ」もよく聞きます。もちろん「空を飛ぶ」という意味もありますが、「走る」という意味でも使われています。なので運動会での応援の「走れ!走れ!」の中に、「とべ!とべ!」が混じっていたり…笑。

 また、集まりに遅れてやってくる人に対して

「とんでこい(=急いで来い)」

と言ったり、忙しくあちこち出かけることを「とんで歩く」と表したり…。うさぎのようにぴょんぴょんと跳ねているイメージなんでしょうか? 面白いですよね!

 

  最後に、「つづく」。これは私も最近知ったのですが、「手がとどく」のことを「つづく」と言うのです。

 たとえば高いところにある物をとりたいけどとれない時に、

「手がつづかない~」

まだ私には分かるようで違和感があるのですが、十日町人は普通に使っています。聞くと、私の頭の中には「ONEPIECE」のルフィみたく手をぐにーんと伸ばしている絵が浮かんできて、思わずくすりとしてしまいます。

 

君も十日町弁マスターになっちゃおう!

 

 とご紹介してきましたが、ややこしかったり、なんでそういうの?という十日町弁は、まだまだたくさんあります!

 分からない方言単語がでた時は、素直に

「どういう意味ですか?」

と聞いてみるのもアリです!地元人は方言だと知らずに使っている場合も多いので、

「これって方言なの!?」

とちょっとした話のタネになるかも? そして覚えたら、ぜひどんどんと使って方言をマスターしちゃいましょう!

 

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