今後目指すべき国の姿は?

 前回の記事では、3月10日に、内閣官房副長官の西村康稔衆議院議員が池谷集落に視察にいらっしゃった際に、「中山間地を再生するためのご提案」と「今後目指すべき国の姿」について資料を使いながら意見を述べた事と、「中山間地を再生するためのご提案」についての内容を書きました。

 

視察

 

 今回は「今後目指すべき国の姿」について、詳しく書いてみたいと思います。「中山間地を再生させるためのご提案」についてはこちらに記載しております。

 

 かなり大上段に構えたタイトルではありますが、結構本気で考えている事で、政府の偉い方にも資料をつけて提出した内容ですので、こちらにも紹介したいと思います。

 まずは、結論としては、日本は国内で生活に必要なものを自給できるようにすべきだという事です。イメージとしてはこんな感じです。

 

国内で資源と経済循環の仕組みを作る

図:国内で資源と経済循環の仕組みを作る

 

 そのためには、生活に必要なもの、つまり衣・食・住・エネルギーが全て国内で賄えるような方向に向かってインフラを整える事が大切です。

 特に重要なのは食料とエネルギーであると思います。日本の人口は減っていますので、着るものと住むところはいざとなったら贅沢を言わなければリサイクルでもなんとかなるとは思います。

 実際空き家戸数に関しては右肩上がりで増えています。

 

空き家総戸数

図:空き家総戸数

 

 そして、地域づくりの活動では全国各地で空き家をリノベーションして活用している事例が珍しくなくなっています。

 また、着るものについては、地方に住んでいると近所づきあいが結構あるので、子供の着る服をもらったり、自分も着物等をもらった事がありますし、うちの奥さんもスマホで服を個人売買したりしていますので、ある程度のリサイクルは可能でしょう。もちろんリサイクルだけで賄えるわけではないと思いますが、食料やエネルギーに比べるとかなりマシだと思います。

 ですが、食料やエネルギーは使えばなくなるものなので、作り続ける必要があります。食料を作るにあたって、自分も米作りをしていますが、基本的に農業機械は軽油やガソリンなど、石油を原料にした燃料を使っています。石油などはほとんど輸入に頼っているので、いざという時に石油が輸入できなくなったら困ります。

 

 日本はすでに先進国化している状態で人口が減っている状態なのに対して、アジア各国はこれからどんどん人口が増えていき、開発が進む余地が日本よりも多いので、普通に考えて日本がさらに経済成長するのに比べて、アジア各国が経済成長していく方が簡単です。

 実際、1980年には日本は世界のGDPの10%を占めていましたが、2016年には4.1%にまで落ちています。日本はまだお金を持っている国ではありますので、今のうちに生活に必要なものの循環・自給に向けた方向に大きく投資してほしいと思います。

 「金は天下のまわりもの」という言葉があります。本当に景気がいい状態というのは経済が回っている状態だと思います。経済成長は人口増加と、未開発だったところを開発して先進国化していく事が前提になっていますが、先進国化した国は出生率が下がり、人口減少に転じる事が予測されています。

 以下は中国とインドと日本の長期人口推移の比較です。

 

中国・インド・日本の長期人口推移

図:中国・インド・日本の長期人口推移

 

 人口規模の違いはあれども、基本的な形は同じです。各国の人口のピークはそれぞれ、日本が2008年、中国が2029年、インドが2061年となっており、それ以降は人口が減ることが予測されています。

 つまり、世界各国で開発が進み、先進国化すると、今度は人口減少が待っているというのがこれから先の世界のトレンドになります。すると、経済成長というのはどこかの時点で地球上では限界を迎えるわけです。そういう観点を持つと、経済成長を重要視するよりも、経済循環の指標をしっかりと見ていく事が重要であると私は思います。

 これから数十年先を見据え、経済と資源の循環する仕組みを日本から世界に発信できるようにする事が、人口減少の最先端の国としての日本の役割ではないかと思います。

 

日本から世界へ循環型の仕組みを広げる

図:日本から世界へ循環型の仕組みを広げる

 

 そしてそれを実現するのは、まさにいなかと都会が結びついてこそできる事だと思います。

 


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