いなかインターンシップOGのその後〜北條さん〜

 いなかパイプが約10年前から取り組んでいる「いなかインターンシップ」。いなかで「暮らす」と「働く」を1ヶ月体験できるプログラムですが、1ヶ月間全く知らないいなかへ行くのはとても勇気がいることだと思います。

 このプログラムは「こんなスキルが身につきます!」とか「人生観が変わります!」と、保証できるものではありません。ただ、なんらかの「キッカケ」にはなるのではないかと思います。

 

 淡路島出身で、現在は道の駅「よって西土佐」にあるケーキ屋さん「ストローベイルSANKANYA」で働いている北條さん(地域の人たちから「ぴいちゃん」と呼ばれ愛されています!)。月に1度、パイプカフェを使って「Tea Roomこもれび」という1日カフェもされています。北條さんが四万十で暮らすキッカケになったのがインターンシップだったということでお話をお聞きしました。

 

-インターンの参加期間は?

 2011年10月〜11月、大学院を休学していた期間に参加しました。

 

-なぜインターンに応募したのですか?

 就職活動をしていてインターネットで「地域密着型インターンシップ研修」(いなかインターンシップの前身)を見つけました。

  現場研修受け入れ先に「サコダデザイン」があり、当時デザインの仕事を探していたのですが、デザイナー=都会の仕事だと思っていたところ、田舎でデザインをやっている人がいると知り、応募しました。元々兵庫県淡路島出身で、田舎のほうが好きだったので。

 

北條さん

 

-インターン中はどんなことを?

 「サコダデザイン」で「四万十川すみずみツーリズム」という事業のお手伝いをしました。これは四万十川流域にある民宿、体験施設、食堂をつなぎながらなんでもない四万十の日常を観光資源ととらえる旅の提案をしよう、というもので、あちこちを巡って取材のお手伝いをしました。いろいろな場所を訪れることができて、とても楽しかったです。たまに撮影用のごはんを「どうぞ」と食べさせてくれ、ごはんの美味しさにも感激しました。

 

インターンシップ

インターンの同期のみんなと集合写真(2011年)

 

-インターン後はどんな暮らしを?

 インターン後、大阪にある企業のデザイン部に就職しました。しばらく勤めた後、仕事が合わず退職。ちょうどその時に西土佐の情報を発信するという仕事を見つけて、半年の期限付きでしたが、先のことをあまり考えずに行くことにしました。

 

-半年の仕事の後はどうされたんですか?

 四万十にそのまま残って平日はデザインの仕事と役場で事務のパート、週末は「ストローベイルSANKANYA」で店番のアルバイトをすることに。

 「ストローベイルSANKANYA」はインターンで来た時に、山奥にこんな可愛いケーキ屋さんがあるんだと感動したんです。インターン中にリーフレットを作成したつながりから

「週末働かない?」

と声をかけてもらいました。そうしていると「道の駅よって西土佐」がオープンすることが決まり、ストローベイルSANKANYAも入るのでフルタイムスタッフにならないか?と誘ってもらいました。

 オープンするまで1年間役場の臨時職員をしたのち「ストローベイルSANKANYA」で働きはじめて、もうすぐ3年半になります。

 

-「ストローベイルSANKANYA」でのお仕事内容は?

 ケーキや焼き菓子の製造や加工品づくりと接客もします。たまにチラシ作りを頼まれることもあります。

 

SANKANYA

 

-仕事の他に月に1回「1日カフェ」をされていますよね。はじめたきっかけは?

 大学生の時に通っていたすごく好きなカフェがあり、カフェに興味を持ちました。インターンのときの同期に、カゴノオト(※)の小清水緑さん(通称こっしー)がいて、東京でやっていたという「1日カフェ」の話を聞きました。

「やってみたい」

と話していたら、カゴノオトで1日カフェ制度ができ、日にちを決めてやるしかないと自分を追い込んでやってみました。

 やってみる前はめっちゃ怖かったですが、やるとすごく楽しい。カゴノオトが移転した後はパイプカフェをお借りしていて、1ヶ月に1回の頻度でやっていて、もうすぐ40回目になります。

カゴノオト…東京から四万十へ移住した夫婦(前成照さん、小清水緑さん)がはじめたカフェ。2019年3月に四万十町内で移転。

 

こもれびカフェ

パイプカフェでの1日カフェ

 

カレー

  1日カフェで出している特製カレー

 

-四万十での暮らしはどうですか?

 朝起きて鳥が鳴いていて自然が綺麗だなと思ったり、近所の人とごはんを食べたりというささやかな楽しみがあります。

 大阪で働いていた時はふらっと誰かに会うということがなく孤独でしたが、こちらでは友達の家でごはんを食べるなどゆるく関わり合えて居心地が良いです。

 

-今後の展望は?

 ゆくゆくは自分のカフェを持ちたいです。高知では小さく自分たちができる範囲でゆるくカフェをやっている人が多い。それを見て、自分でもできるんじゃないかなという気持ちが芽生えてきましました。

 営業しながら少しずつ改装してお店を作っていくというやり方があることを知り、最初から完璧じゃなくてもはじめられるんだ、と思えるようになりました。

 

-インターンに参加しようか迷っている人へ一言お願いします。

 とりあえず1回来てみたら。来ないとわからないので気楽な感じで来たらいいと思います。

 自分ができないと思っていたことが案外すっとできたり、体験しないとやっぱりわからない。私もインターンに参加して、それまで自営業の人が周りにいなかったのですが、フリーターの人もいれば大学院生もいたり、生き方、働き方を模索している人たちに出会って気楽になりました。

 来る前は、コンビニもない、スーパーは19時まで、ドラッグストアも遠い、廃校に住むと聞いて1ヶ月もやっていけるのかな、と思っていましたが、実際に来てみたら、食が豊かだし人もあたたかいし、いろいろ全国的に注目される部分もあり先進的だと感じています。

 

 以上、ぴいちゃんのインタビューでした。

 「行動したらいろんなことが変わるので、思い切って行動するのが大事だと自分にも言い聞かせています」

と話されていたのがとても印象的でした。

 いなかインターンシップは大学生も社会人もどなたでも参加可能です。気になった方は気軽にお問い合わせください。

 


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    • 古川 智恵美