高知県にはない「カプセルホテル」に泊まってみた

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執筆者 安澤真希
所 属かつおゲストハウス

2019/11/25

 先日、仕事と休暇を兼ねて香川県に行ったのですが、以前からずっと気になっていた、いや憧れさえ抱いていた「カプセルホテル」に泊まってみました。

 都会ではメジャーな「カプセルホテル」ですが、高知県では恐らく一軒もありません。宿を生業としている者として、カプセルホテルが語れないとはあるまじきことなり! と、自分を奮い立たせ、満を持して突入してきました!!

 

 カプセルホテルは読んで字のごとく、カプセル状(箱型)の簡易ベッドを提供する宿泊施設のことです。ベッドの外観や内装を見ればわかりますが、パッと見は、ゲストハウスでいうところのドミトリー(相部屋)のような空間です。
 では、一体カプセルホテルとゲストハウスでは具体的に何が違うのか? 泊まったことのない人は、気になりますよね。
 今回お世話になったのは、高松駅から徒歩1分という超好立地に位置する「高松パールホテル」。

 

高松パールホテル

 

 見た目は昔のビジネスホテル風。最近はビジネスホテルをリノベする宿が増えてますよね〜。
 部屋タイプがカプセル、シングル、ダブル、ツイン、トリプル、和室から選べます。最安はもちろんカプセルで、平日も祝日も、オールシーズン¥2,500円なので、安易にゲストハウスを選ぶより安いかもしれませんね。

 

フロント

 

 出入りは24時間自由ですが、0時を過ぎるとフロントは閉まります。チェックアウトはセルフチェックアウトで、鍵を返却口に返すだけ!

 

カプセルホテル

 

 客室がどうなっていたかというと、入って右手にカプセルルームがあり、共有の冷蔵庫、簡易的な机、喫煙スペース等があります。見た目は、本当にゲストハウスのドミトリールームに近いです。

 チェックインしたときには、何名かのお客さんが机で作業をしていたのですが、ゲストハウスと違い軽くあいさつを交わすだけで、お酒を飲んだり喋ったり等はなさそうな気配。

 そして、カプセルの中はというと、

 

カプセル内

 想像以上に広いです。しっかり「箱」というプライベート空間です。枕元にちょっとした物置台、ルームライト、バスタオル、さらに天井にテレビまで付いています。これはドミトリーのベッドにはない設備なので嬉しいですね。
 その他は、貴重品ボックスが一人につき一つ付いています。シャワールーム2箇所と、洗面台、トイレが3箇所もありました。

 

ロッカー

 

 感想をひと言でいうと「ただ寝るだけだから」という人には、申し分ない設備環境です。

 ゲストハウスと同じ点は、簡易的な設備や寝る部屋が同じというところ、トイレやシャワールームが共有というところ、違う点は、そこで交流があるかどうか、というところですね。

 

 ただ、やはり似て非なるものといった感じはします。私が泊まった日はビジネスマンが多く、皆さんほとんど会話もなくそそくさと寝ていました。

 また、カプセルホテルは男性が泊まるイメージが強かったのですが、女性も数名ほどいました。フロントの方に聞くと、近年は女性も増えてきているのだとか。背景にお一人様の需要が増えているということもあるかと思いますが、都市部では、いわゆるお洒落な進化形のカプセルホテルも乱立しています。

 

 ゲストハウスほどの交流を求めていない人、安く泊まりたい人にはうってつけのカプセルホテルですが、実は、まだ高知には一軒もないんですよね! ゲストハウスは年々増えているのに、カプセルホテルが未だにないなんて、高知は遅れているのかな? まっ、都会の流行が高知で流行るまでには、いつも10年くらいかかりますからね。これはもしかしたら、大きなビジネスチャンスが眠っているかもしれませんね。

 

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