初めてのお遍路で、みぃ〜つけた!

 高知市で女性専用のお遍路宿&民泊「シェアハウス土佐指南家」を営むおかみのレイです。
 2020年、人生初の四国八十八か所お遍路、ただいま進行中です。 コロナ感染予防などで中断もありましたが、状況を見ながら再開しています。

 土佐指南家の近く、第30番善楽寺から開始し、愛媛の第59番国分寺へ。30/88で3分の1くらい。しんどいときもあるけれど、自己研鑽につながってきていると思うようになってきました。

 早朝に高知を出て駐車した後、電車、自転車、歩き遍路などを組み合わせて、1日3か所ほどのペースで巡ります。長距離、坂道を歩くと疲れて投げだしたくもなりますが、道中で山や海など自然を肌で感じると、不思議と元気になっていきます。

 

お遍路景色

栗

 

 そして、最近、楽しみになっているのが、道中でのいろんな出会いです。きれいな景色をはじめ、車では見つけられない物がたくさん・・・

 歩き遍路で、道順はコチラと示した手書きの道しるべ、ご当地マスコットの標識などを見ると気持ちが和んできます。

 町並みなどが新鮮でありながら、どこかに懐かしさがあったりします。安政○○年などと刻まれた古い石碑などを見つけると、昔の巡拝はきっと大変だっただろうとよく話します。

 スマホなどで手軽に地図が見られて、自販機やコンビニで水分補給などができる現代とは比べものにならないはず?恵まれている環境に感謝しつつ、巡っています。

 

遍路道

アンパンマン列車

アンパンマン列車

 おかみのマイブームの品物があります。それは、お寺の名前や文言などが入った手ぬぐい。少しずつ購入して、楽しんでいます。2枚で、のれんにした物もあります。一番のお気に入りは、般若心経(はんにゃしんぎょう)の絵文字の手ぬぐいです。

 

般若心経手ぬぐい

 

 般若心経は、古いインド語(梵語)の原本を中国の僧侶、『西遊記』で有名な三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょう)が漢訳した276文字のお経です。そのことを知って、少し親近感がわいてきました。

 さらに先日購入した、般若心経の絵文字手ぬぐいから、般若心経の絵文字がある事を知りました。約300年前(元禄時代)文字を読める人が少ない時代に、現在の岩手県の善八さんが創作したもので、面白くわかりやすく画いたものが、絵心経の始まりだと言われています。

 

般若心経のれん

 

 般若心経は、ものごとや思想にとらわれて苦しむことがないように説く教えだそうです。現代にも繋がる教えを、お遍路を体験しながら学んでいきたいと思っています。いつか、心穏やかに過ごせるようになるぞ!と目標は高く、有言実行できますようにと願っています。

 絵と音で表現した絵心経の冒頭は・・・

 

摩訶(まか)  般若(はんにゃ)  波羅蜜多(はらみった)  心経(しんぎょう)

「まか」は、釜(かま)を逆さまから読むと「まか」、そこで釜の絵が逆さま

「はんにゃ」は、はんにゃのお面

「はら」は、お腹で「はら」

「みった」は、農作業で使う手箕(てみ)の「み」と田んぼの「た」

「しんぎょう」は神社の本殿などに祀られている神鏡(しんぎょう)

 

 いかがでしょう?こんな感じで絵文字が続きます。 苦境を乗り越える教えとして、絵を見て唱えられるように工夫されています。

 手ぬぐいのほかに、絵文字般若心経のタオルやエコバッグなども見つけました。

般若心経エコバッグ

 巡拝を始めて、少し変わったかなと思うこと・・・ それは、いかに身近なもの、風景などに着目せずに過ごしてきたことへの気づき、 自分の内面に向き合うようになってきたことです。

 アクシデントなど、予想外の出来事に遭遇した時に、これまでの自分ならば、すぐにイライラして、自分勝手な言動もあったのですが、 今は、少しでもストップをかけて、見つめ直そうとしています。 これからも積み重ねていきたいものです。

 自分にとって歩き遍路中の自問自答が、有意義な時間となっています。

 

「なんで、こんな暑いときに歩いて行くのか、車だったらすぐなのに・・・」

 

 そんな弱音をはく自分とそれを止める自分との葛藤? 大げさかもしれませんが、1日に6時間ほど歩き、目指した札所にたどり着いた時の達成感が心地よく、実に爽快です。

 道中で見た、お遍路案内やきれいな景色、心和む物などの存在も忘れられない存在です。ときどき、人生楽ありゃ~苦もあるさ~、そんな歌詞のフレーズが頭に浮かびます。苦しい時、くじけそうになった時に、よく出てきます。(笑)

 体調不良で、目的地の途中で、引き返したこともありますが、やめる決断も大事でした。 体調管理をしっかりしないとダメです。事前準備からお遍路は、すでに始まっていると痛感しました。春や秋など気候がよいときに巡ることも大事な選択です。

 

仁王像

仁王像

 

 これからも、おかみのお遍路初心者の巡拝が続きます。 自分が見て、感じたことをお伝えしていきますね。

 運動不足の解消にもなりますが、無理せずに進めていきます。 標高700mの難所などもあるので、無事に巡ることを目指して、高所からの景色、紅葉などを、ぜひ楽しみたいと思います。

 おかみの手ぬぐいなども、さらに増えていくことでしょう。手ぬぐいなどを見て、遍路の思い出話ができそうです。四国の文化を満喫していきます。

 おすすめの場所、おいしい食べ物などの情報交換を多くのみなさまとしたいです! 今後とも、よろしくお願いいたします。

 

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    • 和田玲子