おりがみの自動販売機を訪ねて〜愛媛県内子町〜
- 執筆者 和田玲子
- 所 属シェアハウス土佐指南家
2021/03/29
女性専用の民泊&へんろ宿 「シェアハウス土佐指南家」おかみのレイです。
四国八十八か所のお遍路で少し時間ができた時に、ちょっと寄り道しています。毎回というわけではありませんが、楽しみが増えてモチベーションが上がります。
テレビ番組で知った、おりがみの自動販売機がある愛媛県内子町を訪ねました。
テレビ、新聞、インターネットなどでも話題となった場所で、愛媛、内子、おりがみ自動販売機などで検索して見つけました。
日用雑貨店の店頭にある、おりがみの自動販売機、もとはタバコ販売用でした。10年以上前の成人識別カード(タスポ)導入で、自動販売機の買い替えが必要になった時に、買い替えをしなかったそうです。
内子町は平安時代から作られている「大洲和紙(おおずわし)」の生産地。大凧に貼る凧紙、和紙の伝統工芸品などの文化があります。
おりがみ作品を創作していた店主さんは周囲からのすすめもあり、買い替えしなかったタバコの自動販売機で自作おりがみの販売を始めました。
店主さんにはお会いできませんでしたが、ご近所でおりがみ自動販売機のマネージャーさんとおっしゃる方からお話を伺いました。
内子町の文化を知ってほしい、おりがみを見て気持ちが和んでもらえたらといった店主さんのやさしさが伝わってきました。実際に見て感動しました。
価格も子ども達が求めやすいようにと10円〜50円などに設定されています。
タバコサイズに合わせたケース入りのおりがみ。自動販売機前にケース回収箱が設置されエコです。遊び方など説明書き付きもあり、丁寧さに感服しました。
おりがみ作品に出会い、いつの間にか遍路の疲れもどこかへいっていました。四季にあわせた作品もあり、あれもこれもと気がつけば両手一杯になっていました。
日本のおりがみ文化に魅了され、かわいい自動販売機で楽しい時間を過ごしました。ぜひ、ご家族やお友達などと訪れてほしいオススメの場所です。
子どもの頃、初めておりがみをみて驚いた思い出も蘇ってきます。
四角の紙から、折り鶴などいろいろな物へと変わっていく楽しさ、ワクワク感。おりがみが折ることができたら、少し偉くなったような気持ちになっていました。
おりがみを飾る、重ねて色彩のグラデーションを見るなど楽しみ方も豊富。紙の種類も多く、単色や千代紙などによっても、仕上がりに変化が出ます。
外国の方から、日本のおりがみのすばらしさについて聞いたことがあります。日本文化の一つであり、今後も継承されていくことを願っています。
遊び心満載、おりがみの自動販売機、内子町へ行かれる時にはぜひ立ち寄って、ほっこり和んで頂きたい、おすすめスポットです。多くの方を笑顔にする優しくて素敵な発想、見習っていきたいです。
先日、部屋掃除の時におりがみの本が出てきたので、また見ながら折ってみようと思います。お子様と一緒に楽しむ絵本コーナーの飾り付けにも役立ちそうです。
お遍路で訪れた土地の文化を知ることは大変勉強になります。かつては、こうだったの?と想像を膨らませると楽しくなります。
おりがみの自動販売機で購入したおりがみは、四季にあわせて土佐指南家のリビングなどに飾って楽しみます。お遍路しながら、小さな楽しみも見つけて!
お客様に喜んで頂く前に、まずは自分が楽しむことを心がけていきます。創造性を豊かにすることにも繋がっていくようにも思います。
誰もがやさしさをふっと思い出すような、おりがみとの出会いが待っていました。
気持ちが和み、自然と優しい気持ちで包容してくれるおりがみ作品に感謝して、また明日からの頑張りの励みにしていきます。
これからも先は長いけど、お遍路で歩き、訪れた場所での出会いを楽しみ、コツコツと進めていきます。