四国お遍路の四方山ばなし

 女性専用の民泊&へんろ宿 「シェアハウス土佐指南家」おかみのReiです。

 3年ぶりにコロナでの行動制限がない2022年GW、天気にも恵まれて久々に観光地が賑わいました。

 その波及効果があったのか、おかげさまで、小さな民泊宿が連日満室となりました。少し不安はあったものの、新たな出会い、お客様とのやりとりに充実した時間でした。

 

土佐指南家の看板

土佐指南家の看板のライトアップ

 

 また、歩きへんろにベストな春、大型連休のGWということで、おへんろさんの姿も、以前のように見かけるようになりました。

 徒歩で15分くらいの所に、四国遍路第30番札所「善楽寺」があります。沿道にへんろ道もあり、身近にお遍路のご縁があったというわけです。 

 主人GoとおかみReiも初めてのお遍路体験中です。コロナの関係で休止していたお遍路を6か月ぶりに再開しました。

 

そこで、四国遍路について紹介していきます。

 四国遍路を始めるまで、知らなかったことが多くあり、ビックリ!! そんな経験も含めて、四国遍路についてお話していきます。

 

お遍路初日

お遍路の記念すべき初日

 

四国遍路とは?

 弘法大師(空海)に、ゆかりのある四国88か所霊場のお寺を巡拝すること。

 徳島:1〜23番 高知:24〜39番 愛媛:40〜65番 香川:66〜88番 

 

弘法大師(空海)

 奈良時代末774年6月15日、現在の香川県善通寺市に誕生。平安時代初期の僧、真言宗の開祖。

 

四国の海と空

四国の海と空

 

四国の海と空

四国の海と空

 

1200年以上の歴史の四国遍路

 かつて四国は「四国辺地(僻地の意)」と呼ばれ、日本中の修行僧が悟りを求め集まりました。

 江戸時代には修行僧だけでなく、弘法大師ゆかりのお寺を巡ることで、ご利益を得ようと民衆にも浸透。「四国辺地」から「四国遍路」へと変化。

 

四国の景色

お寺で見つけた四国

 

「衛門三郎伝説」・・ 四国遍路の開祖といわれる伝説

 平安時代、天長年間の頃、伊予に衛門三郎という豪農がいました。ある時、みすぼらしい僧侶が三郎の家で托鉢をしていたのを、三郎が追い払いました。

 その後も僧侶が現れ、追い返していましたが、8日目に三郎は僧侶の鉢を竹ほうきで、たたき落とし割ってしまいました。

 以後僧侶は現れなくなりましたが、三郎の家では不幸が続きました。8人の子ども全員が亡くなって、打ちひしがれる三郎の枕元に僧侶が現れます。

 かつての僧侶が弘法大師だと気づいた三郎は、己の行動を深く後悔し、弘法大師を追い四国遍路の旅に出かけます。

 

同行二人(どうぎょうににん)とは

 いつも弘法大師と一緒にあるという意味。ずっと寄り添って同行しており、1人で歩いていても、常に弘法大師が守ってくださるという考えです。山谷袋(さんやぶくろ)、菅笠(すげがさ)などに「同行二人」と書かれていること、納得しました。

 山谷袋(さんやぶくろ):納経帳、数珠、線香など巡拝に必要な品をまとめて入れて持ち歩くための、肩から掛ける白色の袋のこと。

 

南無大師遍昭金剛(なむだいしへんじょうこんごう)とは

 南無=帰依する(おまかせするという意味) 

 大師遍昭金剛=弘法大師、空海

 弘法大師空海に帰依するという意味。「遍昭金剛」は、弘法大師が唐に留学して真言密教を極め、師からいただいた称号

 

背文字のピンクが、お気に入りの白衣

 

 

1番〜88番までの距離は約1200km

 車やバイク、ツアーバスなど移動手段は自由です。歩きへんろの場合、1日に約20kmの歩行ペースだと約60日かかります。

 そこまでしんどいことをしなくてもいいのでは?当初そんなことも頭をよぎりましたが、不思議なことに、歩いていくうちに、達成感が半端ありません。

 当初10kmがやっとだったReiが、3年目の今は20km越えて歩いています。

 

尾根からの眺め

へんろ道、尾根からの眺め

 

必ずしも1番から順番に巡拝しなくてもOK

 1番から順番に巡拝される方が多いはず、しかし1番からでないと絶対ダメというわけではありません。

 そこで、主人GoとReiは最も近くで、お遍路へのご縁を頂いた30番札所「善楽寺」からスタートしました。お近くの札所からの開始オススメです!

 

お遍路を始めるきっかけ

 Reiの場合、3年前に義母が亡くなって気持ちが落ち込んでいた時に、30番「善楽寺」を参拝して、お遍路の準備や巡り方などをお寺で聞いたことからはじまりました。

 女性の住職さんで、とても丁寧に教えて頂き、お遍路の心積もりができました。

 

※マナーとして 気をつけたいこと

 お寺にはご本尊を祀っている本堂と弘法大師を祀っている大師堂があり、両方での巡拝を行った後に、納経帳に御朱印をいただく決まりがあります。 

 巡拝後は、心が落ち着き、達成感がひときわです。

 

 コロナ感染予防で、マスク着用や手指消毒を行いましょう。コロナの状況により手水鉢で手と口をすすぐことや鐘つきをしないようにしている場合もあります。

 お寺で必ず確認しましょう。周りへの思いやりは、巡拝の行いのひとつです。コロナが落ち着き、お遍路に興味をもった方が、自由に安心して巡拝できる日がくることを願っています。

 

 歩いていると、路地でステキなお店を見つけたり、四季折々の自然の移ろいを肌で感じることができます。最高の贅沢ではないかと思います。

 これまでのお遍路体験で感じたこと、知っておくといいと思ったことなどを今後もお伝えしていこうと思います。

 HP「お遍路と四方山な話」でも、歩いた時の様子などを綴っています。お寺や道中の自然などの写真も併せてご覧ください。

 

自転車でのお遍路

自転車も活用した歩き遍路

 

 次回は、具体的なお遍路の準備、巡拝の方法などについてお話します。

 GoとReiの四国お遍路の体験談など、詳しくはコチラをご覧ください。

 ●土佐指南家HP https://10347n8.com

 

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    • 和田玲子