仕事をやめたい人へ 「いなか」で働き方開発してみませんか?
- 執筆者 児嶋佑香
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2022/06/17
イヤイヤ働いていませんか?
毎日満員電車にゆられて会社の最寄り駅に行き、人混みをかき分けて会社があるビルまで歩く。自分で選んだ仕事だけれど、なんか違う。満たされない。どこかにもっと自分に合う仕事がある気がする。
仕事内容もそうだけれど、働く場所も時間も決められて、したくない残業をして、社内の空気を読んで発言し・・・。
自分のための人生のはずなのにいつの間にか人に支配されている。ああ、いっそ遠くに行ってしまいたい。
そういえば昔、いなか暮らしに憧れてたっけ。でも、いなかには仕事なんてないよなあ。あったとしても農業くらい?
農業はちょっとやってみたいけれど、すぐに飽きてしまいそうな気もするなあ。
転職するとしても自分にやりたいことなんてないし、もうどうしたらいいんだ。
やりたいことは「やりたい」、やりたくないことは「やりたくない」と言おう!
そんな方にオススメなのがやりたいことを「やりたい」と言い、やりたくないことを「やりたくない」と言ってみることです。
「いや、それは無理でしょう!そんなことしたら、誰かに迷惑をかけることになって嫌われてしまうかもしれない」
そんな声が聞こえてきそうです。
一見シンプルな自分の気持ちを伝えるという行為ですが、これをできている日本人はかなり少ないのではないでしょうか?
この記事を書いている、いなかパイプ・スタッフのコジコジはこれが大の苦手。
だって、そんなことを言うのはわがままな気がするし、自分が我慢して他のことがうまくまわるなら、それでいいような気がします。会社に余計な波風なんて立てたくありません。
でも、そうやって「やりたい」と声を上げればできるかもしれないのに言わなかったり、やりたくないことをイヤイヤやったりしていたら、誰のために生きているのかわからなくなりませんか?
自由に生きるいなかパイプのベテランスタッフ
すぐにできなくてもいい
ここで私の例をご紹介しましょう!
私は農業も広報も何でもやってみたくていなかパイプに入りました。時間もフレックスタイム制なので、3カ月で決められた労働時間に合わせれば、好きなときに仕事し、好きなときに休むことができます。
でも実際にやってみると、それほど農業がおもしろいとは思わなかったし、空き家掃除やら派遣の仕事やら何でも仕事が降ってくることが辛いと感じるようになりました。
業務の種類が多すぎると頭の切り替えが大変で、「私は何でもやりたいわけじゃなかった」と気づきました。
フレックスタイム制もなかなか難しくて、「ここで休みたいけれど、ここにはこの仕事が入っているし」と思ったり、「この期間に連休をとっているけれど、他の人メール見るかな?」と休みの日に仕事を気にしたりして、なかなかうまく休めませんでした。
休みは「ここは絶対休みたい」という日があれば2カ月前にスケジュールに入れておけば休めますし、メールなども他の人にひとこと言って任せておけばよかったのに、他者とコミュニケーションをとらず、勝手に一人で考えて辛くなってしまっていたのです。
そこで、いなかパイプ・代表のレオさんに相談し、仕事を広報など事務所内でする仕事に絞り、勤務時間を平日の9時から18時までに変更しました。
すると、負担が減って、休みの日に心からくつろげるようになりました。
伝えるまでに時間はかかってしまいましたが、伝えたら楽になることがわかりました。すぐにできなくても、ゆっくり自分の気持ちと向き合いながらやりたいことは「やりたい」やりたくないことは「やりたくない」と伝えていけばいいのだと気づきました。
一緒に働き方開発しませんか?
いなかパイプには四万十から離れて、長期間別の会社に派遣されて、月曜日から金曜日まで1日8時間働いている人もいれば、いなかパイプ内で農作業をしたり、空き家の掃除をしたり、地域の事業者さんに派遣されたりと、様々な仕事を組み合わせて働いている人もいます。
いなかパイプの中での仕事も派遣先もたくさんあるので、その中から自分の好きな仕事を選んでいけばいいのです。
しばらく働く中で考えが変わったら、それを伝えて調整していけばいいのです。それがいなかパイプの働き方開発です。
働き方の例① ななみん
西予市の農業本法人で働いた後、現在は土佐清水の宗田節屋さんで週5回勤務。
平日のうち4日は工場でかつお節づくり、土日のうち1日は観光施設の屋台で自分も開発に関わった「だしバーガー」などを販売。
Instagramも運用中!
働き方の例② とよさん
週3日の午前中は地域の農業法人で勤務。
その他の日はいなかパイプの畑や田んぼで農作業をしたり、空き家を活用したゲストハウスの準備をしたり。
夏はカヌーのガイドをする予定。
働き方の例③ まゆさん
週4日はいなかパイプ関連の仕事。週1日は地域の農園「桐島畑」で勤務。
いなかパイプの仕事としては、春はお茶、秋は栗やゆずなど、年間を通して地域にある農作業や農産物加工をしている。地域のお惣菜屋さん「おかみさん市」の手伝いやキャンプ場の清掃にも行っている。
まずはやりたいことを探してみよう!
いきなり「やりたいことを言ってください」なんて言われても思いつかない人も多いと思います。それならまず、この地域にある仕事をためしにやってみませんか?
いなかパイプでは、いなかでの暮らしと仕事を体験できる「いなかインターンシップ」(29泊30日)を実施しています。
【2022年度の開催予定】
第5回 7月4日(月)〜8月2日(火)
第6回 8月29日(月)〜9月27日(火)
第7回 10月11日(火)〜11月9日(水)
第8回 11月23日(水)〜12月22日(木)
「そんなに時間をとれない」という方は1週間の「いなかドア」がオススメ
【2022年度の開催予定】
第5回 7月4日(月)〜7月10日(日)
第6回 8月29日(月)〜9月4日(日)
第7回 10月11日(火)〜10月17日(月)
第8回 11月23日(水)〜11月29日(火)
行動は無駄にならない
いなかパイプの拠点のある四万十町は、高知県の端に位置する、いなかの中の「いなか」です。
「そんなところまで行って、つまらなかったらどうしよう?」「合わなかったらどうしよう?」と思われるかもしれませんが、それはそれで学びになります。
人生の時間は有限。気になったことは気軽にやってみましょう!
参加申込・お問い合わせ
いなかパイプの活動が気になった方は、「いなかで働き方開発したい」とご記入の上、お問い合わせフォームよりメール送信お願いします。受付完了後に、事務局から折り返しご連絡いたします。
いなかパイプ
MAIL : https://inaka-pipe.net/contact/
Tel/fax :0880-28-5594(平日9:00~17:00)
住所 :〒786-0534 高知県高岡郡四万十町広瀬583-13
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