いなかの医療事情
- 執筆者 佐々倉愛
- 所 属こいのぼりHOUSE
2023/01/30
こんにちは!こいのぼりHOUSEから佐々倉愛です。四万十では年末に雪が降り、ホワイトクリスマスになりました。
12月半ばの冬休みも目前の時期に、子どもたちが新型コロナウィルスに感染してしまいました。
かかることは仕方ない状況ですが、重症化しなかったので自宅で過ごすことができました。そして私はすでに夏にかかったのですが、今回は症状が出ず子どもたちのお世話ができました。
病気対応もある程度慣れておく!
小児科のない四万十町ですが、家から10分の場所に町立の診療所があります。
普段は成人(特に 持病の通院が必要な人がほとんど)しか見てもらえないのですが、今回は上の子がほぼ大人と同じくらいの体格になってきたことや持病がないこともあり、受診することができました。結果、陽性。
今回は受診したのですが、病院が何かと遠いので子どもの病気については、ある程度自分たちも勉強したりパターンを把握しておいて対処することも多いです。
小児科でちゃんと受診しようとすると、車で50分はかかります。何かあった時に応急処置だけでもできるよう、心臓マッサージは 毎年初夏に小学校でみんなで習ったり(川の事故対策)、ポイズンリムーバーを携帯したり(蜂や蛇の毒対策)しています。
また、過疎地が故にできることかもしれませんが、消防署員の皆さんも地域の人の名前や顔をよくご存知で覚えてくれていたり、緊急時は119番にかけるよりも消防署の電話に直接かける方が、早いと教えてもらったりと地域内連携もできています。
隔離はしやすく見逃しは少なく
感染の話に戻りますが、これも田舎ゆえなのか、家族4人に対して部屋数が多いので隔離には困りませんでした。2世代、3世代で暮らしているお家はトイレも複数あるのが当たり前だったりもするので皆さん割と隔離には困らないようです。
また、独居でも社協や民生委員さんの見回りやお弁当の宅配も常時あるので、知らぬ間に・・・ということは少ないと思います。
外で遊べる環境がある
今回、一番田舎でよかったなと感じたのは、子どもが元気になってからの自宅待機中の過ごし方です。
東京の親族はマンションの1室から10日間出られずにいたそうで、子ども達もとてもストレス が溜まっていたと話していました。
うちは戸建であることもありますが、お隣が100mくらい離れ ているので庭にでたり道端を散歩したり、すんごく離れた場所から食料を持ってきてくれた人と話したり、買い物に行かない以外は割といつも通りに過ごすことができました。
とはいえ、これは全部重症化していないが故にできたことなので、利点ではありますが利便性が良いわけではありません。実際に持病を持っている小さいお子さんを持っているご家族が、都心部でないと命に関わるからと出られることもあります。
田舎の環境も活用次第なので、ぜひそれぞれのご家族にとって無理のない、落ち着いて気持ちよく暮らせる場所に出会えることを願っております!