牧野植物園 で朝ドラ「らんまん」予習!
- 執筆者 安澤真希
- 所 属
2023/03/31
2023年4月からのNHK連続テレビ小説は、なんと高知が生んだ植物学者・牧野富太郎をモデルにした「らんまん」に決定しました! 主演は神木隆之介さん。高知県民は大盛りあがりです。
というわけで、朝ドラの予習も兼ねて牧野植物園にあらためて行ってみました。
牧野博士とは一体どんな人物だったのでしょうか? 植物園の見どころも紹介します!
牧野植物園の入り口
牧野博士は、高知市から少し西にある現在の佐川町で生まれ育ちました。
小さい頃から植物が好きで、実家の裏山に出かけてはひとりで草木と遊び、熱中しすぎて小学校を中退したほど!
青年期には植物学をほぼ独学で身につけ、22歳で上京。東京大学に出入りすることを許可され、大好きな植物研究に没頭します。
そして牧野博士は全国を渡り歩き、生涯で1500種類以上もの植物を命名。その数、なんと日本にある植物の4分の1以上!植物学を身近なものにすべく、植物の魅力を伝える普及活動にも尽力しました。
代表的な著書は、78歳のときに出版された『牧野植物図鑑』。牧野博士の植物研究の集大成となっており、現在でも植物を志す人たちに広く親しまれています。
これらの業績を広め伝えるために作られたのが牧野植物園。博士ゆかりの草花を約3000種植栽し、博士直筆の植物画や偉業と逸話を展示しています。その業績をみれば、「世界のマキノ」と呼ばれる所以に納得です!
牧野博士の笑顔が印象的なパンフレット
なかでも私のお気に入りが「ふむふむ広場」!
ふむふむ広場では、植物をただ鑑賞するだけではなく、触ったり、ちぎったり、匂いをかいだり、五感を使って楽しむことができます。
ワタチョロギ
葉っぱの表面に産毛のようなものが生えているワタチョロギを触ってみると、あら気持ちいい!
実際に野生で生えているものは毒があるんじゃないかとか心配で触るのを避けちゃいますが、植物園で触って大丈夫と言われれば大人でも好奇心をくすぐられます。他にも身近な野菜に関する豆知識なんかも学べて、思わず読みながら
「ふむふむ」
とつぶやいていました笑
一年中植物が楽しめる「温室」もハズせません!
水と光と植物を融合させた壮大な空間は、もはや温室を飛び越えてアートそのもの! 国内外から集められた熱帯植物はたくましく、見ている私たちまで元気になるほど。
ジャングル
カカオやバニラ、バナナなど、身近にありながらも日本ではなかなかお目にかかれない植物がたくさん生えているので、大人もこどもも一緒に学べる素敵な場所です!
牧野富太郎20歳の写真
そしてそして、牧野富太郎の半生を振り返る常設展示も驚きの連続。
常設展示室では「牧野富太郎の生涯」を著書や写真などとともに紹介しています。メディアではおじいちゃん富太郎博士しか見たことがなかったのですが、20歳の頃の写真をみてビックリ!
「こんなにイケメンだったとは・・・! 義理のお父さんに似ている・・・」
神木隆之介さんとはまた違うタイプのイケメンです。
展示では、牧野博士の代表的な著書『牧野植物図鑑』も紹介されており、牧野博士は植物の絵を描くことも上手だったことがわかります。鋭い観察力と、精巧だけど無駄がないその絵に、目も心もクギヅケです。
ベニバナの絵
今回の訪問で、牧野博士の半生をしっかり予習することができました。神木隆之介さん主演で、朝ドラ「らんまん」のストーリーがどのように紡がれていくのか、とても楽しみです!
「らんまん」を見て植物園へ行かれる方は、イベントなども開催されている可能性があるので、HPをチェックしてから訪れてみてくださいね。
【高知県立牧野植物園】
● HP https://www.makino.or.jp/
● 住所:〒781-8125高知県高知市五台山4200-6
● TEL:(088)882-2601
● 料金:一般730円。高校生以下は無料!