高尾のお祭りは、樹齢800年越えの大ケヤキの下で。

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執筆者 鈴木一恵
所 属山のホムサ

2023/09/12

 朝早くから、草刈り機で草を刈っている音や、木を切るチェンソーの豪快な音、田んぼを行きかう軽トラの音など、意外と早朝から賑やかな、新潟県上越市の里山、牧区高尾から山暮らし、古民家リノベ、DIY中心に日々の出来事をお届けいたします。

 夏場は特に朝は早く、日が昇ると共に活発に人々が動き出している音がそこかしこから聞こえてきます。

 そんな、意外とにぎやかな朝ですが、一転夜はとっても静か。朝が早い分、早めに就寝するお家もあったり、道から見える窓の電気が消されているからか、街灯も少ないので、ますます寝静まっている感満載。

 

 しかし人間は静かですが、夜は他の生き物たちが今度は騒ぎ出す時間です。

 フクロウの声、キツネの声、なんだかわからぬケモノの声、そこかしこでガサガサカサカサ草や木を揺らす音、カエルの鳴き声も一時期は結構な大音量で聞こえます。

 そんな高尾の夜ですが、人が集まり、賑やかになる例外の日があります。

 

 

 それは毎年お盆頃に開催される「高尾夏祭り」の日。この日ばかりは夜と言えど賑やかになる特別な日です。

「お祭り」と言っても、神輿や出店や、派手な花火が上がるなんてのがある訳ではありません。

 

 

 高尾のお祭りは実にシンプルです。20時〜約2時間程行われる「盆踊り」のみ。だけど、シンプルながら高尾のお祭りはとっても特別なのです。

 

 

 場所は樹齢800年を越える高尾の象徴ともいえる、大ケヤキがある琴毘沙神社境内で行われます。この大ケヤキは高尾地区がある上越市の文化財にも指定されています。

 

 

 お祭りの日に神社境内の中央に設置される、約畳8枚の広さの櫓(やぐら)は今では同区内でも見られない大きさだそうです。

 

 

 そして20時頃から櫓を囲んでの盆踊りが始まります。地域の方々を始め、お盆に集まった人々が音楽に合わせて踊りを楽しみます。
 大ケヤキの元、神社の境内で行うお祭りは、なんだか目には見えないけれど「見守られている」感が満載だと感じませんか。

 

 

 盆踊りの締めには、大太鼓と小太鼓での生演奏と生歌による「高尾ヨンヤナ」「高尾古代詞」が披露されます。

 かつての上越市牧区ではヨンヤナが盆踊りの中心であり、集落それぞれに盆踊りの形式がありましたが、現在でも踊りつがれているのは、一部地域のみとなっているそうです。その為「高尾ヨンヤナ・高尾古代詞」は上越市の「地域の宝」にも認定されています。

 

 

 ヨンヤナは、生歌や太鼓演奏と共に、櫓を取り巻く踊り衆から 「アリャサノサ」「ヨイヤナー、ヨイヤナー」などの囃子の声が響き、

 高尾古代詞は 『お盆の15日に踊らないような奴は家に帰って小便して寝るがいい~』 など、よくよく聞くとなかなかユニークな歌詞もあったり、その時のアドリブが入っていたり独特の歌の雰囲気が祭りの最後をまた盛り上げます。

 

 

 コロナ禍などの影響もあり、中止されていたこの盆踊りも、今年4年ぶりに開催されました。

 久しぶりのお祭りには、高尾の人々だけでなく、遠方の親戚も集まったり、上越市内からも参加して下さる方々、また今年高尾地域内の空き家を借りて、そこを拠点として月に数回、1年を通して活動をしている市内の小学校の子供たちやそのご家族も参加されたりと、いつになく賑やかでした。

 はるか昔私がまだ子供だった頃、もっと高尾に大人も子供もいて賑わっていたお祭りを思い出しました。

 

 

 毎回にぎやかになるかは分かりません。時には高尾の住人だけの時もあるのだと思います。

 それでも、このお祭りに参加した人たちの思い出に、心に、シンプルでレトロでちょっと懐かしい高尾のお祭りが、少しでも残ってくれていればいいなあと願った、そんな一夜でした。

 

 

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