四国歩き遍路 、続けています〜 遍路宿体験編 〜
- 執筆者 和田玲子
- 所 属シェアハウス土佐指南家
2023/12/22
女性専用の民泊&へんろ宿 「シェアハウス土佐指南家」おかみのレイです。
四国88カ所の歩きへんろをはじめて4年が経ち、念願の結願までの目処がたってきました。
残り3カ所までとなり、2日の予定で達成できるところまできました。何度か、くじけそうにもなりましたが、諦めずに続けてきてよかったと思っています。
今回は、早朝に高知を出て、徳島県の美波町にある第23番札所、薬王寺を参拝しました。
両親が厄除けの参拝に一緒に連れられて行った、幼い頃のことが懐かしい思い出として蘇ってきました。
日和佐駅から立江駅まで電車で移動し、1時間程のんびり休憩して昼前に到着しました。
お昼は前回立ち寄った、立江寺近くの洋食店「キッチンゑみ」さんで、エネルギー満タンとなりました。オムライス、お店自慢のピロシキを食べて元気になりました。
心身ともに満たされ、勝浦町にある、ゲストハウス「みかんの宿」を目指して11km歩きました。3時間ほど歩き、夕方に到着。同業の遍路宿に1泊して、女将さんのおもてなしを体験してきました。
参考にしたいと思うことがたくさんあり、学びと交流という楽しい時間を過ごすことできました。そして、女将さんの手料理のおいしさで1日の疲れが吹っ飛びました。
歩き疲れた身にとって、最高のごちそうで、いつも以上に食べてしまいました。地元野菜を使った天ぷら、サラダ、フルーツなど彩りと温かいおもてなしに感謝の思いでいっぱいとなりました。
宿泊されているお客様ともお遍路の体験談などで交流もでき、まさに一石二鳥の感じでした。
楽しい時間はすぐに過ぎていきます。歩き遍路の困りごと、楽しかったこと、まだ行っていない札所の情報など話は尽きません。
明るく優しい女将さんと意気投合して、宿の情報交換などで3時間ほど話していました。良い刺激を受けて大満足でした。時々、こういった学びが必要だと実感しました。
女将さんのコミュニケーション力は抜群で、地元の方との交流が日頃よりしっかりとできていることがよくわかりました。
知人の方にデザインしてもらったというイラストが名刺、のれん、女将さんのエプロンなどに使用されていました。みかん色の背景とデザインがマッチしていて、宿の雰囲気にピッタリです。
おすすめのお宿で、またぜひ訪れたい場所となりました。
宿から第20番鶴林寺、第21番太龍寺、第22番平等寺まで歩いて行き、最寄り駅から電車で日和佐まで行くというのが2日目の予定でした。22km歩く予定で、実際は25km歩いていました。
途中、宿でご一緒した皆さんとも出会うことができ、嬉しかったです。宿でのご縁で知った方と挨拶を交わすだけで、歩く元気にも繋がりました。
今回も山道でのアップダウンで膝が痛くなり、後半は辛くなりましたが、なんとか目的地まで歩くことができました。
歩き遍路初日は10km歩けなかった私が4年を経て25km以上歩けるようになったので、すごい進歩だと思います。
おかげさまで、生活の中で歩くことが苦痛と感じなくなり、少しぐらい遠回りして行くことも平気でできるようになりました。
歩きだから立ち寄ることができた、昔ながらの商店でおやつを買って食べるのも歩き遍路の楽しみです。
歩くルートを事前に調べて、時間予測をたてスケジュールをたててくれた主人に感謝しています。共通の趣味ができて、2人で一緒に巡礼することができて良かったと思います。
あと少し、できれば年内に88カ所結願できればと考えています。
そして、四国88カ所結願後は高野山に行き、できればゆっくり再度訪ねたい場所を歩いて行きたいと思っています。
何度行っても、いいものだと言われていた先輩方の気持ちが、少しずつわかってきました。
第30番札所善楽寺の近くにいて、ご住職に四国遍路の指南して頂き、スタートしたという経緯、ご縁を強く感じています。人や地域での繋がりを実感するこの頃です。
宿や歩き遍路での出会いや体験したことなどを、これからも大事にしていきます。もう少し歩き遍路の様子などについて、また次の回でお話しできるように頑張ります。
マイペースで焦らずにコツコツ行っていることを、土佐弁では「ゴトゴト、やりゆうき」と言います。まさに今の状況だと思っています。
自然に癒やされ、健康で好きなことができることが、私にとって何よりの幸せだと感じています。これからも続けたいことが見つけながら、ゴトゴトやっていきます。
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