移住者受け入れの先進地和歌山県色川地区に視察に行きました
- 執筆者 多田朋孔
- 所 属Array
2019/06/07
3月16日~17日にかけて、私の住む池谷集落を含む14集落からなる飛渡地区の有志10名で和歌山県那智勝浦町色川地区に視察に行きました。
ちょうどこの日に色川地区では「研究会:少人数社会のかたち#01 定住者と地元住民のこれまでとこれから―那智勝浦町色川地区の40年―」という会が行われる事になっており、私たち飛渡地区メンバーもこの会に参加させて頂きました。
こちらがその会の案内チラシです。
当日は3月16日の早朝の4:30からバスで飛渡公民館を出発し、
色川会館に到着したのは16:00という強行軍でした(途中昼食休憩などもありましたが)。
色川会館で研究会:少人数社会のかたち#01に参加してお話を聞きました。
その後、懇親会に参加し、出席していた色川地区の方々や、研究会を聞きに来た方々と色々お話しながら飲み食いをしました。
地元の食材を使った料理もおいしかったです。
色川地区の視察に行ってよかった事は大きく2つあります。
ひとつは色川地区の40年間にわたる取組みとその結果について参考になったという事です。
色川地区は現在、9集落189世帯327人の地区で、40年間で74世帯164人の移住者を受入れており、約半分が移住者という移住定住の先進地なのですが、色川地区の40年間に及ぶ移住定住の取組と地域住民と移住者の軋轢やそれをどのように乗り越えたのかなど、リアルな話を伺う事が出来ました。
さらに、色川地区の人口の統計や移住者の職業の分布など、客観的なデータも資料にまとめられていたので、参考になりました。
また、移住者の子供が戻ってきているという話を聞き、飛渡地区の20~30年先を行っているという事が良くわかったので、今後の取組みの方向性が見えてきました。
もう一つは、自分たち飛渡地区にとって、大いに刺激になり、参考になる部分が多かったという事です。
飛渡地区ではまだ集落ごとの色が強く、全体がまとまって取り組みを行うという事はなかなか難しい状況ですが、色川地区も集落ごとの活動になっていてまとまりきっているわけではないというお話も聞けた事は、ある意味安心できました。
移住定住の窓口を一本化させ、それ以外は個々の集落の色があるという形は飛渡地区でもイメージがつくので、今後の進め方として飛渡地区でも移住定住の一本化した窓口を作っていく方向で進められればと思いました。
今回視察に一緒に行った人達にとっても、刺激になったようで、帰りのバスでもまじめな意見がいくつか出てきて本当に有意義な視察でした。
地域で移住者を受け入れる際には、受け入れ態勢を整える事がとても重要ですが、そのために地域の人達と一緒に先進地に視察に行くという事も有意義な事だと思えた視察でした。