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いなかインターンシップ

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生まれ育った地元で

かわらっこ
事務局長 岡村 教成さん

大川筋地域振興組合が運営する「かわらっこ」では昨年からインターンシップ生を受け入れを行っています。カヌーをはじめ川遊びの体験プログラムや、昨年から始まったと仏手柑(ブシュカン)をつかった商品開発や生産もしており、観光と農業、この地域の資源や特性を生かした事業を着実に展開されています。

設立から12年のかわらっこ。立ち上げ時から関わっている岡村さんは、今年度から事務局長に就任されました。そんな転換期を迎える岡村さんに、今の素直な気持ちをうかがってみました。


 

試行錯誤の連続 13年目の展望

- 岡村さんは、かわらっこ設立当初からのメンバーだったんですよね?

はい、最初はかわらっこは3人でスタートしました。 僕の学校を卒業してすぐだったんですけど、地元での仕事だったのでここで働くことにしました。

- 設立当初はいろいろ大変だったんじゃないですか?

大変でしたね。カヌーの知識もなく、ゼロからスタートだったんで。いろいろ試行錯誤して、今の川下りができるようになり、お客様にも安心して参加してもらえるようにしたり。
伊与田さん※が退職されて、今自分が事務局長という立場になりましたけど、今、伊与田さんの大変さがとっても良く分ります。私自身これからどうやっていこうかほんとに試行錯誤はまだまだ続きます。

※伊与田さん・・昨年度3月まで事務局長として、かわらっこを引っ張っていた地域のリーダー。

- スタッフをひっぱっていくのは大変ですよね。

僕には伊与田さんのマネはできないですよ(笑)。 伊与田さんは、リーダシップがあって、カリスマ性がある人だったので。
みんなあってのかわらっこだと思っているので、みんなで協力しあって話し合って決めていく、僕はそうやっていきたいですね。 僕ももうおんちゃんですから、若い人の知恵や発想で、もりあげていければと思います。

ここからは、かわらっこで働いているスタッフの皆さんも交えてお話を伺いました。

カヌーの経験も0からのスタート。

- 昔からみなさんカヌーが好きだったんですか?
いや、ほとんどのメンバーはやったことはなかったですね。今おるメンバーでカヌーをしたくてきたメンバーは1人もおらんよ。 インストラクターをするために、カヌーをならって練習して、という者ばかり。みんな初心者でしたよ。

- へ~意外です!!

それからカヌーの楽しさを知った。でもそれだけじゃ食べていけないという現実も知った。その為にほかのこともからめていかなきゃいけないよってね。カヌーもゼロからやってきたけど、まだまだ勉強していかないといけないと思う。昨日もみんなで視察に行ってきたんですよ。まあ、新しいこともたくさん取り入れてやっていかないかんと思ってるんだけどね。

- これからどういう展開を考えていますか?

ゆったりと四万十川の景色を楽しむ川下りや、あまり水に濡れたくない人でも楽しめるラフトボート体験、川海老漁体験なども始めています。カヌー以外の新しい体験メニューを考えています。
でもこれらは夏のハイシーズンのもので、冬のオフシーズンをどうにかしようと頑張っているが、こういう自然相手の場所ではね屋内は難しい。雪がすごく降る地域でもないしね。

近年、震災の影響などもあって観光客が減ってきているんですけど、他の地域と同じことをしていては結局ダメで、ここにしかないものを作っていかないと、お客さんにきてもらえない。カヌーやキャンプだけではお客様もあきてしまうし、カヌー以外の新しい体験メニューを増やしていきたいと思ってます。それなら屋内でもできるし。
例えば、この地域でしか食べられないものを、地元の人が教えて、それを作る体験をしてもらう。ここの直売所のお寿司とかも、すごく年配の方は喜んでくれるんですよ。

- 確かに!ここの直売所のお寿司だけじゃなくて、 おにぎりも美味しかったです!

いいところだけ見ても得るものはない

- かわらっこでは農業もされているんですよね?

農業の方は、去年からブシュカンの生産を始めたばかりです。今のところまだ収穫できるところまでいってないから、採れるまであと5年はかかるからほんとこれからって感じですね。土地を開拓したり、草を刈ったり、大変な作業続きですよ。でも先にしんどいところを体験したほうがいい。いいところだけみても得るものはないと思う。
去年の研修生で、農業をやりたいって人がきてくれて、ブシュカンを一緒にやったけど、教えるというよりは、一緒にやっていくという感じやったね。マジメに働いてもくれたし、僕たちも凄く助かったよ。お互いに学ぶ所は大いにあったと思う。

- 去年の研修生をうけいれてどうでしたか?

若い子にしては後の事を考えている子が多かったなぁ。これからやりたい事が見えていて、その1つとしてうちに来てくれたんよね。カヌーとか観光業というより農業志望の子とかが多かったね。カヌーにも興味はあったて来てくれたと思うけど、カヌーはサービス業では食っていけないって思っている子も多い。ここに来てそれが分った子もいると思う。
あとやる気がある子が多かったね!
うちではカヌーが転覆しておきあがることを教えるんやけど、それをしっかり覚えていったよ。普通だったら女の子が1ヶ月で覚えることは難しいけど、あと40歳こえてた人でも覚えて帰ってったよ。

そういうやる気のある子達に対して、うちがどれだけ提供できるかだと思う。地域に入って何かやりたいという人とか、将来田舎で生活したいと思っている人にしても、ここに来て地域の人と触れ合う機会を持てて、勉強できたと思う。「いなか生活」のさぐりをいれる意味でここを利用してくれたらいいし、そういう場をつくっていってあげればいいと思ってる。
来る子のほとんどはこれからの先のこととかいろんな悩みがあって、そんな時にうちにきて、「やっぱりこれだ」と思う人と「やっぱりこれじゃなかったな」と思う人と別れていく。その分岐点にしていってくれればいいかな。

どんどん若い子に来てほしい。遠くから来てくれたら、いろんな情報も入ってくる。つながりもできる。Facebookとかでつながれて、人脈にもなるし。

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人見知りでも慣れてくると思う。人によっては話しかけるかけないの差はあるけど、大切なのは「仕事」として、サービス業として「お金をもらっている」ということを意識していくことやね。 あと、本気でアウトドア業界の仕事をしたいと思う人がきてくれてもいいかな。

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