初めてのお遍路、四国を身近に感じながら進行中!

 高知市で女性専用のお遍路宿&民泊「シェアハウス土佐指南家」を営むおかみのレイです。
 2020年、人生初の四国八十八か所お遍路、コロナ感染予防で納経所閉鎖など思いがけない事があり、その間3か月ほど中断していましたが、再開しました。

 思い通りにいかない現実を受け止めていくこと、これも修行の一つではないかと思っています。春と秋が巡拝のおすすめという理由が暑さの中で、すんなりと納得できました。         

 そんなこんなの中で、車での移動、電車、自転車、歩き遍路などの組み合わせで、1日3か所ほどのペースで巡っています。

 

海

 

自転車

 

 道中の休息=もぐもぐタイムが一番の楽しみで、男梅の梅干し個包装が塩分補給の不可欠となり、マイヒット商品です。飴、せんべい、クッキーと水分、スポーツドリンク類など一緒に持参して楽しんでいます。

 コンビニを探し求めて、歩いてたどり着いた時は、砂漠のオアシスにいるような感じでしょうか。これまでに熱中症?脱水?の前兆かと焦る時もありましたが、水分補給と長めの休憩で何とか復活でき、安堵したことでした。

 

伊予鉄

 

田んぼ

 

 また、ある時は、市街地を歩いていたら郵便配達車が、すーっと停まり、運転手さんが、降車して、これをどうぞと塩飴の小袋をさっと差し出していかれました。思いがけないお接待に感謝の思いが溢れだし、重かった足取りが軽やかになりました。四国のお接待文化、まさか自分が当事者になるとは思っていなかったので、ただただビックリでした。

 お名前も聞かず、大変失礼しましたと後悔しています。いつか、自分も誰かに自然体でお接待ができるようになりたいと思いました。

 

 白装束の完全正装ではありませんが、白衣に輪袈裟を身につけると、自然と気持ちが引き締まってきます。すれ違う際にお遍路と察して会釈をしてくださる方、礼儀正しく元気に挨拶してくれる中高生との出会い、心が洗われるような清々しい気持ちになります。
 そして、さらに身を引き締めてと自分に言い聞かせるようになりました。

 小さな出来事の積み重ねが、今までに遭遇したことがない不思議体験だったりして・・・暑さでくじけそうになり、負けそうな自分を奮い立たせてお寺までたどり着いた時の達成感は、半端なく凄かったです。

 

寺

 

愛媛

 

 1000年以上もはるか昔より、継承されてきたお遍路は奥深いものですね。四国に生まれ育った者として、ゴトゴト自分のペースで巡拝できてよかった〜としみじみ思います。まだまだ先は長い、初心者マークお遍路ですが、さらに未知なる経験ができるかもしれないというワクワク感があります。

 高知から愛媛へちょうど30か所を巡拝、最初は1日12km歩くのがやっとだった私が、20か所を越えた頃は16km、30か所では20kmと自己記録を更新しました。自分自身が一番驚いています。ホント、継続は力なりですね〜。ちょこっと頑張ってる自分を褒めてあげたりして・・めったにない機会です。

 

 すべて、歩き遍路をされていらっしゃる方を心より尊敬します。今後は、自分のペースを守って、無理せずに全ての巡拝を結願(けつがん)できるように頑張っていきます。

 距離やコースから歩き、自転車、電車というように選択していきます。歩きや自転車だから遭遇できる海岸線や高台から見た町並みなどの眺望のすばらしさ、満足感は想像以上です。これがあるから止められないといった感じでしょうか。巡るたびに思い出に残るエピソードも増えています。この体験から、女性お遍路さんがゆっくりとくつろぐ宿として土佐指南家をご利用いただきたいと強く思うようになりました。

 

森 

 

 土佐指南家の近くに第30番善楽寺があります。これもご縁かなと感じるこの頃で、女性専用の民泊であり、女性お遍路さんの宿としても、ご活用いただけるよう努めていきます。こんな時だからこそ、ほっとできる場となるようにしていきたいですね。
 これからも、おかみのお遍路は続きます。お遍路の体験談を今後の糧として、土佐指南家は、みなさまとの出会いを大切にしていきます。

 自分の身近な場所を巡ってみること、みなさまにおすすめします。おかみの場合、第30番善楽寺のご縁からのスタートです。おすすめスポットや食べ物などの情報交換、みなさまとできればいいな〜と思います。ぜひとも、よろしくお願いいたします。

 

お遍路

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    • 和田玲子