上勝町発「田舎的コスプレ」のススメ
2013/02/14
こんにちはー!はじめまして。徳島県上勝町からお届けしますセキマリと申します。
今回からいなかマガジンに参加することになりました。どうぞよろしくお願いします。
上勝町をあまり知らない方のためにちょこっと紹介しますと
私の住んでいる徳島県上勝町は四国で一番小さな町、
徳島市内からも車で1時間かかる山あいの町で、
おばあちゃん達の葉っぱビジネス「いろどり」で注目されています。
千葉県からやってきた私ですが
自分の目を通しての元気な町の様子や楽しい出来事を
しわしわ(=ゆっくり)綴っていきたいと思います。
というわけで、今回は上勝町発「田舎的コスプレ」のススメ。
田舎で暮らしていると、事あるごとにコスプレ(?)する機会が多くなります。
コスプレといっても怪しいもんじゃあありません。
まあ、なにはともあれコスプレ第一弾!
題して「米米おどり!」
阿波踊りに合わせて米づくりの様子を早乙女さんの格好で踊っています。
事は一年前。
「田んぼのな、米づくりをな、阿波踊りのリズムに乗って踊ってみいへんで…?」
というメンバーの素敵な一言から、結成された上勝シスターズ!
私もひょんなきっかけからメンバーに加えてもらえることに…。
素敵なお姉さま方に囲まれて楽しく活動しています。
上勝にはたくさんの棚田があるのですが
とくに、樫原の棚田は 棚田百選にも選ばれたとても美しい棚田。
その風景を、昔からある米づくりの様子を楽しく伝えたいという
想いでみんな踊っています。
練習も仕事の合間を縫って結構やっていてメンバーは阿吽の呼吸。
あくなき向上心で衣装も小道具もやるごとに毎回リアルに進化していってます。
Iターンした立場からすると
この米米おどりをやってて、地元の人たちの中に入れてもらえることが
一番うれしいんです。
そして、も一つうれしい事。
なんと!
チャレンジとくしま芸術祭に出場し
http://www.art.tokushima-ec.ed.jp/challenge/2013/challenge2013.html
準グランプリを受賞するまでになっちゃいました~(^_^;)
最初は1回限りの出演だったのに、
おかげさまで今では町外に遠征に行く事もちらほら、
いろんな会によばれて、わりと忙しい…のが悩みの種。
お次は先日の節分の日。
↑地元の青年会の若いし(ワカイシ→若者の事)たちで結成した鬼と福の神。
まったく素顔がわかりませんが(笑)
町内のお宅に鬼が参上し、子供たちが豆をまくイベントなのですが
そりゃーもう、鬼が怖すぎる。
子供たち、泣く、泣く(笑)
これでもかって泣く。
そして鬼が退散した後は福の神が歌いながら登場~。
鬼でないけど、福の神の顔をみてさらに泣き続ける子供たちに
福をさずけがてらお菓子を渡します。
小さなころからこういう事を経験するのってすっごい大事。
子供の成長には、コワイ存在って必要なんですね。
親御さん達にも子供がいい子になると好評でした。
新興住宅地で育った私にはすごく新鮮で
上勝の子供がちょっぴりうらやましい。
お宅突撃が終わって次のお宅に向かっている途中
「みんなの笑顔がみれてやっている方もうれしいな」
ぽそっとだれかが一言。
最初は「寒い、寒い」と弱腰だった鬼たちもだんだんと謎の連帯感が生まれてきて
最後の方はへんてこな掛け声をみんなで上げだしました。
実はやっている側も幸せになるのです。コスプレって。
こういう形でも伝統と文化を紡いでいく事ができるのだなぁ、と思ってみたり。
てなわけで、コスプレのポイントは
その1:とりあえずやってみる
その2:わりとリアルに!
その3:本気(マジ)でやる
その3が一番大事です(笑)
一緒にバカな事をやれる仲間。
地元もUターンもIターンも、みんなごちゃまぜで交流ができる。
年齢も超えて一緒にできることがある。
役になりきれば、なりきるほどに楽しくなっていくというか。
変でもいい。失敗してもいい。
思い切りやってみる事が大事という事に気づかされました。
あるIターンの大先輩が言った一言
「田舎はやったもん勝ちだよ」
その言葉の意味がやっと分かり始めました。
最初は三十路にもなってコスプレはNGだろ~っと思っていた私なのですが
面白く笑ってくれるならばおいしいと思うほどに(笑)
ワンピースのナミ役になったり、メイドになったり、サンタクロースになったり
最近普通の格好の方が少ない気がします。
コスプレって田舎で早く溶け込めるコツかもしれません。
なので、これからもどんどんコスプレしていきたいと思っています♪
カッコイイ女子を目指していた私もすっかり三枚目街道、ばく進中…。
みんなも田舎でコスプレしてみーへんで?