就職するだけが進路じゃない!「いなか」の多様な働き方〜いなかインターンシップ体験記〜
2021/08/02
いなかパイプでは、2020年5月からプログラム内容を一部変更し、新型コロナウィルス感染防止対策を行いながらもいなか暮らしの体験ができるいなかインターンシップを行っています。
前半2週間はいなかドアというプログラムで、地域の人との密な関わりは避けながらも、やりたいことをやりながら生きる力を身につける2週間を過ごし、後半2週間はそれぞれの希望に応じて地域の現場へインターンへ行くという2部構成になっています。(いなかドアのみの参加も可能)
2021年5月24日〜6月22日にいなかインターンシップに参加した大村怜さん(通称大ちゃん)。
東京の大学へ通い、卒業後の進路を考えてインターンに参加し、たくさんの気づきを得て帰っていきました。大ちゃんの熱のこもった体験記を紹介します!
Q)どうしてインターンに応募したのですか?
大学卒業後の進路を求めてインターンに参加しました。
僕は今大学4年生、大学4年といえば「就活」の時期ですよね、就活自体は去年の12月から始めてて、1月には介護系の企業から内定をいただいていました。そこで就活を終わらせても良かったのかな、と思っていました。でも何となく介護の仕事をやりたいと思わなくて・・・だったら介護の企業受けるなよって感じですけどね(笑)
でも内定をいただけたのはとても大きいと思っています。保険があるのと無いのでは精神的な余裕が全く違いますから。正直、内定0個だったらいなかパイプのインターンに参加していたか怪しいです。
まあ、介護系の企業から内定をいただいた後に、介護以外の仕事を見てみようということになり、就活を続行。そこで、「地方暮らし」がキーワードに上がりました。
理由は4つあります。
●大学で世界遺産を勉強していたから
僕は大学で世界遺産について勉強しています。特に日本の世界遺産について専門的に勉強している中で、現在すでに登録されている「姫路城」などの世界遺産はもちろんのこと、日本にはまだまだ世界遺産に登録されていない素晴らしい資産がいっぱい眠っているということを知りました。
地方には、その土地の人しか知らないような面白いことがたくさん隠されているのです。地方暮らしをすれば、そんな自分の知らない面白いことに出会えるかもしれない。そう思ったからです。
●おじいちゃんとおばあちゃんの家が面白かったから
僕のおじいちゃんとおばあちゃんの暮らしている家が徳島県の鳴門市というところにあります。この地域もまあまあ田舎なのですが、ここも「渦潮」などの面白い自然現象が見られる場所ではあります。
小学生の時には夏休みや冬休みになるたびに鳴門の家に遊びに行き、海が近かったので海によく遊びや釣りに行っていました。その頃の記憶は今でも忘れられないくらい、楽しいものでした。
心の中ではずっと「田舎暮らしがしたい!」と言っていたのかもしれませんね。何にせよ、田舎で楽しい思いをしていたという経験があったのは間違いありません。
●一人暮らしがしたかったから
現在僕は東京の八王子というところで家族と暮らしています。都心のベッドタウンであり、西東京といえば八王子と多摩、くらいの印象はあるのではないでしょうか。
都会とも田舎とも言えない絶妙な地域です。都会というには雰囲気が静かだし、八王子を田舎と呼んでしまえば日本のほとんどの地域が田舎ということになります。程よく自然があり、利便性や公共交通も申し分ない、実際、八王子はいいところだと思います。
まあでも、これから社会に出るのであれば、自立して一人暮らしがしたいなあと。家族と暮らして21年。別段、家族仲が悪いわけではないのですが、これくらいの年頃になれば一人暮らしだってしたくなるってもんです。
でも、東京の企業に就職するのであれば「八王子でよくね?」ってなっちゃうわけです。
「どうせ一人暮らしするなら遠くへ行きたい!」ということもあり、東京から離れた土地で暮らしたいという思いで地方暮らしの気持ちが強まりました
●コロナウイルスが流行ったから
コロナウイルスで大学の授業もリモートが押し進められ、社会人も働き方が見直されてますよね、そんな中、「わざわざ東京で住む必要ないじゃん?」と僕は思うようになりました。
インターネットが発達した現代社会において、「田舎から上京して成功!」なんて昔の日本の典型的なサクセスストーリーを引っ張ってくる必要はありません。
買い物も実はAmaz○nとか使えばどこにいようが大抵のものは買えちゃいますよね。まあ、公共交通の不便さなど、都会にあって田舎にないものはまだまだたくさんあります。でも、東京に四万十川はないからなあ・・・
何が言いたいかというと、昔の人みたいに東京にこだわらなくてもいいんじゃないかなということです。
ちょっと話は逸れるんですけど、コロナウイルスも悪いことばかりではないのかなあと僕は思います。
例えば、日本の昔の木造建築は自然災害を想定して建造されていたりしますよね。つまり、何らかの試練がもたらされることによって文化が発展することがあるって話です。
そう考えればコロナウイルスと言う試練は「リモート化」という時代を作るにあたって追い風的な役割を果たしたと言うことです。
また、リモート化の流れに従って田舎暮らしを選択する人間も増えているみたいです。こういうと僕が田舎暮らしブームに乗っかっているみたいでちょっと癪なんですけど(笑)将来的には「コロナのおかげで東京の一極化が和らいだ」なんて話題とか出ればいいなと思いますけどね。
そんな理由もあって、地方暮らしを念頭に置いた就活をスタートしました。
やっぱり世界遺産が多い京都とかいいなーと思い最初は京都に目を向け、京都に「伊根町」っていう舟屋の景色がめっちゃ綺麗な地域があり、「ここに住みたい!」って感じで京都の移住コンシェルジュなどとも話し合い、伊根町でインターンを受けさせてもらう約束までしていました。
それでもコロナの影響で中々話が進まず、住むところを探すにも「新卒で住めるような場所を探すのは難しいな」と移住コンシェルジュに言われてしまい。「伊根で暮らすのは無理そうだな」と自分の中で思うようになってしまいました。
そう、田舎での住まい探しはちょっと一筋縄ではいかないところがあるんですよね。これについては後で詳しくお話ししたいと思います。
京都でインターンをする計画は頓挫し、「とりあえずどこか田舎でインターンシップを開催しているところはないか!?探さなくては!」とgoog○e検索で「いなか インターン」と入力して検索。一番上に「いなかパイプ」のページが出てきた。中を覗いてみると「都会といなかを繋ぐいなかパイプ」と言うことで色々やっている組織であることが判明、色々やりすぎていて何をやっているのかよく分からないっす。
そしていなかパイプでは定期的に「いなかドア」なるものを開催していると言うこともわかった。ざっくり言うと高知の廃校で泊まりながら2週間田舎暮らしを体験するみたい・・・
「面白そう!!」
このご時世でも開催しており、しかも東京からかなり離れた高知県、廃校で泊まる!あまりに自分が求めていたインターンがあることが嬉しくて、応募締め切り間近(というか若干過ぎてた)と言うこともあり、即座に応募メールを送り、後半は完全に勢いで応募してしまった感じです。
お気づきだろうか、この人、決断まではめちゃくちゃ早いが決断してから悩むタイプの人ですね。
地方暮らしの就活を進めるには地方に行くのが一番の解決法であると私は考えていました。
就活が進まないのを場所のせいにしたかったというのもあるかもしれませんが。とにかく、実際に田舎で就活を進め、家と仕事を見つけてやろうという目的でインターンに応募しました。
Q)前半2週間の「いなかドア」をどのように過ごし、何を感じましたか?
いなかパイプのホームページでいなかドアが何であるか書いてあった上、体験記などもいくつか拝見したので、いなかドアがある程度自由度の高いものであることは理解していました。
梅雨時だったので雨が降らない日のうちにとにかく出かけよう!!ということでよく出かけていましたね。
海見ながら海鮮丼作って食べたり、馬にキャベツあげたり、川見ながら鮎食べたり、牛見ながら?牛を感じながらソフトクリーム食べたり。雨が思いのほか降らなかったので、結果的にお出かけ多めないなかドアだったのかなと思います(笑)
食べる以外にも滝見たりホタル見たりもしましたね。特にホタルは印象的でした!人生で初めて生でホタルが光っているところを見ましたが、それはもう綺麗でした!!
一年のうちで今しか見られないということで夜中によくホタルを見に連れて行ってもらってました。まさしく生命の光って感じで、無数のホタルが同時に点滅している景色を見れば絶対ロマンチックな気分になります!
あとは料理をよく教わっていました。僕が料理をほとんどしたことのない人間であるということもあり、「昼のメニュー何にする?」→「〇〇がいいんですけどどう作ればいいのか分からないので・・・」とか「何も考えてないんで何かいい料理ないっすかね?」みたいな感じで、いなかパイプスタッフによる料理教室はよく行われてましたね(笑)
あとは、釣りですね。四万十川で釣りをちょっとやったことがきっかけで、僕が楽しそうに釣りをすることもあり、「帰るまで釣り竿貸してあげるよ」と言われ、その釣り竿を使って、ドミトリーの近くの川などで釣りをしまくっていました。
いなかドアの後半はほとんど釣りばかりでした(笑)でもおかげで近所の人に顔を覚えてもらったりして、良かったなって思ってます。
いなかドアは毎朝ミーティングでやりたいことなどを共有するのですが、僕は「やりたいことは何?」って質問が苦手です。
できることの中からやりたいことを探すのは得意なんですけど、何ができるのか分からない状態からやりたいことを見つけることって中々できないんですよね、やりたいことがないからいなかインターンシップに参加したっていうのもあるし。
でも、いなかドアでやりたいことを探し続けたおかげで僕は僕の中にあった「やりたい気持ち」を見つけられたような気がします。
僕は子供の時は虫捕りやオタマジャクシ捕り、魚釣りなど、とにかく「生き物」と関わることが好きでした。でも、歳を重ねるにつれて「やりたいこと」より「やらなきゃいけないこと」の割合が増えるんですよね、気づいたら虫捕りをする暇などなくなって、限りある時間でやりたいことを見つけることが得意になる。
そんな生活してるうちに「やりたいこと」をいつの間にか忘れてしまったり、「やらされていること」が「やりたいこと」にすり替わっていたりするのかなあって。そんなことを感じたのがいなかドアでした。
あと、四万十の自然すげえ!とか、ホタルきれえ!とか、田舎の野菜うめえ!とか、それは色々感じまくりました。
Q)後半の現場研修はどこで何をしましたか?また、なぜその体験をしたいと思いましたか?
四万十からちょっと離れた愛媛県の鬼北というところにある「広見森の三角ぼうし」という道の駅にお邪魔してました、ここでは主に掃除、卵のパック詰め、醤油のラベル貼り、レジ打ちなどの仕事。あと、地域おこし協力隊の人の商品開発のお手伝いなんかもちょこっとやっていました。
なんでここで働こうかと思ったかというと、いなかパイプの記事をいくつか読み漁っていたときに三角ぼうしの記事を見つけ、道の駅の仕事に興味を持ったからです。
元々コンビニでアルバイトをしており、レジ打ちなど接客の経験があり、道の駅なら経験が役に立つのではないか、と考えたからです。
あと、前にも言ったように僕は大学卒業後の進路(仕事と家)を探すことが目的でいなかインターンシップに参加しました。
三角ぼうしは雇用もやってるっぽいし、あわよくばここで雇ってもらおうかなという下心もあってここを選びました(笑)
当初は、道の駅のなかでずっと店内業務をするのかなと思っていたんですけど、社長に
「仕事と住む場所を探してます!」
と言ったところ
社長「今日は鬼北と鬼北の周りを案内するよ〜」
と言って社長と一緒に鬼北から宇和島らへんまで、地域の様々な道の駅に立ち寄りながらドライブデートしたり
社長「ラーメン食べに行くか!」
ということで愛媛県民の青春の味「豚太郎」に連れて行ってもらったり
社長「この人が鬼北の移住やってる人」
ということで鬼北の移住コーディネーターに会わせてもらったり
社長「今日は松山の方まで行くぞ〜」
今度は地域おこし協力隊、移住コーディネーターの人と一緒に出かけたり・・・
他にも
僕「鬼北の役場へ移住相談に行ってきます!」
社長「分かった〜」
僕「気になる仕事あるんで見に行ってもいいですか!」
社長「いいよ〜」
僕「宇和島の役場へ移住相談に行ってきます!」
社長「あいよ〜」
僕「定休日に別のところで仕事することになったんで代休もらっていいですか!」
社長「いいよ〜」
と、めちゃくちゃいろんなことをして、いろんなことをさせてもらいました!実質店内業務していたのは1週間くらいでした(笑)
おかげで今はすっかり鬼北に惚れてしまいました。これじゃ社長の思うつぼ!?
Q)インターンシップ全体を通して、学んだこと・気づいたこと・得たことを教えてください。
学んで気づいて得たことしかない1ヶ月なので、全部書こうとすると卒論並みの文章量になっちゃいますね(苦笑)
一番大きな衝撃は「就職するだけが進路じゃない」って気付かされたことです。
僕は大学を卒業したら会社の下に入って、一つの仕事をこなして、お給料をもらって、そのお金で生活していくのが一般的なんだ、と思ってました。
でもこの考え、田舎では通用しないんですね。まずそもそも会社はそんなにないし、例え何らかの組織に属していたとしても、その組織の仕事だけやるというわけではなく、季節によって農業や漁業、狩りなどもやる。兼業して生活している人が多いんですよね。
僕は「農家さんは畑だけ、漁師さんは魚だけ」みたいな固定観念に知らずのうちにとらわれていたのだと気付かされました。
そうじゃないんだよ、と、田舎で暮らす人は農家であり、漁師であり、猟師である、そんな人の方が多いように思います。
鬼北の移住コーディネーターの人も「一つの会社に就職して働いて暮らすという考え方は結構少ないよ〜」ということを仰っていました。
あと、都会と田舎の考え方の違いが出やすいところとしては「住まい探し」でしょうか。
僕は賃貸を探していたので、家を買いたい人や家を建てたいという人はあまり参考にならないかもしれないですが。
賃貸の探し方として、普通はインターネットでアパートを見たり、不動産屋に行ったりするのがやり方だと思いますが、田舎のいい物件はこのやり方ではあまり見つかりません。
まず、田舎はアパートの数が少ないので、アパートの家賃がたっっかいです。となると一軒家の賃貸を探すことになりますが、インターネットで一軒家を探すとなると空き家バンクとかになるかなあと。
ここでいい物件に出会えることもあるらしいのですが、僕はありません(泣)空き家バンクに登録されている空き家は大抵が売買となっています。新卒で家を買うのはハードル高い・・・
では、どのように住まいを手に入れるのか、住まいを手に入れた人は口を揃えてこう言います「人のツテだ」と。
そう、空き家の情報を知っている人などと仲良くなるのが田舎の住まい探しでは一番大事なことなんだと思います。
田舎というのは、空き家はたくさんあるのですが、その空き家の情報が表に出てこないのが難しいところなのです。そうした空き家の情報を手に入れるには、やはりその地域のネットワークに入り込むしかないんですよね。
また、一日二日で地域の人と親密になることはできません。「家を探してま〜す!」って叫んだところで家は出てきません。そこんところは恋愛と同じ?コツコツと地道に関係を築き上げていくしかありません。つまり、いい住宅に出会うにはその地域の人達と仲良くなれってことです。
「地域の人達と仲良くなるための拠点がないじゃん!」ってなると思います。そうなんですよね(笑)
ではどうするか。町営住宅をやっていたり、ところによっては数ヶ月の滞在のための「お試し住宅」なんて感じで自治体が住むところを貸しているところがあります。
町営住宅は単身で引っ越すにはちょっと厳しい条件を設けているところがありますが、お試し住宅は比較的入居の条件が緩い気がします。
また、町営住宅やお試し住宅は家賃などもかなり安い感じに思うので、利用する価値は大いにあると思います。
やり方としては、お試し住宅に入居し、その間に仕事先か、近所の人と仲良くなるという方法です。多分これが一番安く済ませる方法なんじゃないかなあ。
課題としては、そもそも町営住宅やお試し住宅もあまり空いていないということです。条件が良い物件なので案外人が埋まっていることがあります。僕は鬼北の隣にある宇和島でも住むところを探しましたが、僕が行った時は宇和島のお試し住宅は埋まってました(泣)
四万十町で住むところを探したい!or田舎であればどこでもいい!というのであればいなかパイプの宿舎を拠点にするのも手です、安いからね。
僕の話をするのであれば、僕は「地域おこし協力隊」になるのがいいな、と考えています。地域おこし協力隊になれば住む場所は向こうが提供してくれます、結構いい感じのを。マジ神!
まあ、住む場所だけを目的として地域おこし協力隊になるのはいかがなものかと思いますが、そういう手もあるよ〜程度の話です。
住むところについて、宇和島の移住コーディネーターは「家を見つけるには運とタイミングが大事!」と仰っていました。そんなあ〜
まあ、じっくり待てということですね。
ほとんどが仕事と住むところの話になり、気づいたら移住相談みたいになっていましたが、僕は「仕事と住むところを探す」ということを目的にしていたので、この点が一番大きいかな、と思っています。悪く思わないでください。
Q)これから参加する人や参加を迷っている人へメッセージをお願いします。
僕は参加を決めた後で悩みました。新しい場所へ行くのは不安ですよね。ここを読んでいるということは、すでにいなかインターンシップに参加するに足る理由をあなたが持っているということになるんじゃないかな、と僕は思いますよ!
このインターンシップ、実は「失敗」がないと思うんですよね。
僕は「仕事と住む場所を見つける」ということを目的にインターンに参加し、どちらも見つけることはできませんでした。結果的に僕が見つけたのは「やりたい仕事と住みたい場所」でしたから。
本当に意外でした、自分が「〇〇やりたい、〇〇したい」という気持ちを持つことが。ドラゴン倒しに行こうと思っていたら、報酬金以上のお金が落ちてた!みたいな?
心の持ちようみたいな話ではあるんですけど、例えば「田舎暮らしできるか不安」という迷いを持った人がインターンに参加したとして「私に田舎暮らしは向いていない」という結論を出したのなら、その結論が得られただけで大成功って感じですよね。
インターン中は苦しいかもしれないけど、今後その人は何かの選択をするとき「田舎には行かないようにしよう」って判断できるわけですから。儲けものです。
あと、ここまで読んだ人はもしかしたら僕のことを「すごく考えて行動してる人」みたいに思ってるかもしれませんが。絶対にそんなことはないです。
大学3年間を寝て過ごし、卒業間際になって焦っているだけです。計画性ゼロで怠惰、怠慢、意思薄弱な男がノリで参加しただけなんですよね。そんな人間が生き残れたんだから大丈夫。
具体的に、僕が参加前に感じてた不安や迷いについても書いておきます
●参加費
学生には高い額。僕は親に工面してもらった。ありがとうございます。
●予算(基本的に学生へ)
多ければ多いほど豊かな生活を送れるのは間違いないです(主に食事面、家具とかも一応買える)。
しかし0円でもなんとかはなると思います。無料の野菜が宿舎にあったりするのでありがたくいただきましょう。
また僕は釣りをしまくっていたので川魚とか食べてました。一般的に食用でない川魚を食べるときは塩を振りまくって料理しよう!
実質2週間の食費と行き帰りの交通費があればインターン中は死にません。
●ペーパードライバーである
運転の機会はあると思います。ペーパードライバーには今の言葉だけで恐怖だと思いますが、
なんとかなります!
運転してる人はみんなこう言いますが、ほんとになんとかなります。いなかドアの間にスタッフが懇切丁寧に指導してくれますよ(笑)死んだと思って運転席に乗って下さい。ホントにやばい人は免許もらえてないので大丈夫です。
初心者マークを持っていくと良いですよ。
●自炊できない
いなかインターンシップの間は自炊が求められます。21年生きてきてカップラーメンしか作ったことのない僕は恐怖でした。
なんとかなります!
人間は失敗なくして成長しません。僕もお好み焼きをぐちゃぐちゃにしたり、煮付けを煮付けすぎてよく分からない物体にしたりして、いなかインターンシップで料理を覚えました。
僕並に自炊歴が浅い人は初日にカレーを作ってみましょう。作り方はカレールーのパッケージに書いてあります。カレーは絶対に失敗しない神料理。
●他の人と一緒に暮らすのが不安
こればっかりはやってみないと分からないと思います。その時々でドミトリーにいる人は違いますし、相性は人それぞれだからです。
ですが、ドミトリーのルールは基本的に無く、部屋に引きこもっていても別に怒られません。
近所の人も新しくきた人に対して友好的な方が多いので、仲良くなろうと思えばすぐに仲良くなれますよ。別に無理に仲良くしようとしなくても良いですし、自分が一番過ごしやすいようにすれば良いと思います。
まあ他にも、人によって色々な不安要素があると思います。多分いなかパイプは逃げないので、ゆっくり迷うのが吉です。
ただ、季節によってやることが変わってくる点は注意です。四万十川でカヌー、死ぬまでにやらなきゃ損ですよ(誘惑)
次に、これから参加する人へ、参加した僕からのアドバイスをいくつかお伝えします。
●サランラップを持っていこう
1ヶ月の滞在を考えている人は絶対に役に立つのでとりあえず持っていきましょう。タッパーがあるとなお心強いですが、荷物になりやすいのでサランラップでいいかなと。
●水筒を持っていこう
サランラップほど重要ではありませんが、近所に自販機はないので、あると何かと嬉しいです。夏場は特にあった方がいいんじゃないかなあ。
●汚れてもいい服は必須、季節に合う装備を
畑に行くことや草刈りをすることがあります。逆におしゃれな服を持っていくとなかなか着れずに部屋の飾りになることがあります。
長袖長ズボンの汚れてもいい服+季節にあった汚れてもいい服、という感じが一番いいと思います。
例えば夏などはカヌーに行けるように、濡れてもいい服を持っていくと良いですね。さらに気合が入っている人は水着とか持っていけば? 服装以外でも帽子など、装備にも気を配った方がいいです。
●遊び道具は是非
ボールとか虫かごとか、雀卓、カラオケとか、自分の趣味に使う道具を持っていってしまうのはとてもおすすめです。
ここまで長々と書きましたが、インターンに参加するかしないか、何を感じて何を得るのか、それは人それぞれなので、「こんな風に感じた人もいるんだなあ」程度に思ってくれれば幸いです。
あと、僕以外のいなかインターンシップ参加者の記事も見てみるといいですよ。参加者がそれぞれ、色んなこと考えてるんだなあって、よくわかると思います!
あ〜、釣りしたい(笑)