引き継がれゆく農家レストラン
2012/10/23
- 執筆者 大槻拓郎
- 所 属株式会社おかみさん市
こんにちは。
おかみさん市事務局の大槻です。
秋の気配漂う、ええ季節になりましたなぁ。
しかし最近四万十は肌寒くて、朝晩はしっかり冷え込みます。
寒がり冷え性で虚弱体質な僕は、もう電気ヒーターを出しちゃいましたよ~。
実家にいる頃はこの時期に出そうもんならおかんに、
「あんたの感覚は理解でけへん!」と執拗に非難され続けましたが、
一人暮らしになり寒いときはヒーター付けて、
暑いときは扇風機回すという好き勝手できるこの自由、たまりませんな!!
季節感には素直に、敏感でいたいものです。
では今月~
・農家レストラン「まほろば畑」
今回、南国の道の駅にて展開している農家レストラン「まほろば畑」がオープン2周年ということで、
招待されて行ってきました。
個人的には一回行ったことがあるんですが、今回オープンされてから2周年記念ということで、
生産者のみなさん、事務局で再び行って来ました。
▲南国市にある道の駅「風良里」の外観
高知道南国ICからすぐです
▲「まほろば畑」立て看板での案内
実は2年前のここがオープンする以前、南国の生産者さん達は研修を兼ねて
おかみさん市のバイキングに足しげく通っていたそうです。
そこで十和の生産者さん達のバイキングにいたく感銘を受け、
このような農家さんが自分家の畑で収穫された農産物を使い料理を提供する。
そして南国の生産者さん達が始めたものが、こちらの「まほろば畑」だそうです。
いわばおかみさん市はまほろば畑の先輩に当たるんですね。う~んすごい!
おかみさん市の「おもてなしバイキング」は農レス業界では全国的に有名で、
現在も多くの視察団体を受け入れております。
その際、多くの視察の方々が会社説明だけでなく、
同時にバイキングも召し上がって帰られます。
バイキングを目的に来られる方々も多くて、
その認知度、料理の完成度の高さには定評があります。
・「まほろば畑」とは
▲おしながき
▲各メンバーの紹介がされてました
もともとは南国市の行政の方々が中心となって地産地消活動の一環として始まりました。
料理などは地元の生産者が担当して、それ以外の事務、
広報的な仕事は行政役員が担当して運営されているそうです。
生産者は上記の写真を見てもらうと分かりますが、5グループに分かれて週代わりで担当するようです。
開催日は火曜日。
時間は1日3回に分けて、各50分間の総入れ替え制となっています。
つまり50分間の食べ放題が3回あるということですね。
ちなみに時間は、①10:50~②12:00~③13:10~、です。
料金は大人(中学生以上)1000円、小学生700円、3歳~小学校入学前300円、
3歳未満無料、となってます。
このように見るとおかみさん市の影響をかなり受けているように思います。
もともとおかみさん市も行政主導で始まった団体でした。
そしてグループが週代わりで担当するというところも似ています。料金も同じですね。
ただこちらは国道沿いに面した立地であるので、入客数は根本的に違いました…笑
そのためグループの人数もこちらは1グループ平均10人弱、おかみさん市は平均7~8人です。
時間入れ替え制はおもしろい方法だなと思いました。
多くのお客さんを快適、円滑に迎えるために考えられた方式なのだと思います。
▲グループの代表が挨拶
料理をいただく前に待合室のようなところで椅子に座って待っていたのですが、
グループの代表と思しき方が挨拶に来られ、
本日のお品書きやおすすめの料理、グループの紹介などをされていました。
とても分かりやすく丁寧で好感の持てる印象でした。
▲待合室にて、一緒に行ったおかみさん市「大井川セブン」の3人
奥からセブンの代表兼給食部長の中平雪恵さん、岡田楠美さん、中平弥生さん
▲店内の様子
▲順に料理を取っていく
▲「野菜のかき揚げ」
おかみさん市のビッグサイズとは異なり、一口サイズで食べやすいです
▲「四方竹サラダ」
あまり十和では料理されない?四方竹ですがサラダするとまた違った食感でおいしかったです
▲「冬瓜の煮物」
甘くてトロトロ、十和のバイキングでもこれから出るかなー
▲食後の「コーヒー」
これはポイント高いですね、ありがたや~
▲盛り付けの様子
取り皿が区分けされてて便利、女性にはありがたいかもですね
▲セブンのお姉さま方もご満悦!?な様子
▲厨房はまさに戦場でした
常にせわしない様子はおかみさん市と同じです
・おもてなしバイキングとの違い
十和の「おもてなしバイキング」に影響を受けて始められた「まほろば畑」だそうですが、
そのまま十和の方式を採用しているところもあれば、自分達なりの工夫をしているところもありました。
一番大きな違いは先ほども書きましたが立地です。
国道沿いに面している南国道の駅は十和と比較しても入客数が格段に多いです。
平日開催のこのバイキングも、多いときは1日200人を超えるそうです。
おかみさん市がだいたい平均100人前後なので、倍になります。
そしてそのようなたくさんのお客様を迎えなければならないというところに、
「まほろば畑」なりの工夫がありました。
たとえば料理の味付けは都会向けに少々薄味で調理されていたり、
取り皿は量を調節しやすいように区分けされていたり、
バイキングでは若干リスクの高いとされるコーヒーが出されていたりしました。
また時間交代制ということで、3回に分けて効率的にお客様を迎えることができるようにしています。
お客さんとしても毎回新しい料理で、出来たてをいただけるのはありがたいですね。
お客様に代表の方が紹介挨拶をすることもおかみさん市にはないやり方で感心しました。
適材適所、自分達に見合ったやり方で運営されているまほろば畑を見て、
後進の団体だからこそできる運営の仕方が垣間見えた気がします。
組織やそこに関わっている生産者含め、柔軟で好奇心のある方々が多いような気がしました。
おかみさん市の一番弱い部分なだけに大変刺激を受けたのでした。
▲農レスファン感涙もののショットです~(泣)
2周年といわずお互いこれからもがんばりましょう~