十日町カフェ@十日町 現地で開く移住相談会は楽しい!
- 執筆者 福嶋美佳
- 所 属特定非営利活動法人地域おこし
2017/05/29
こんにちは。NPO法人地域おこし実行委員会・福島です。
3月11日に「十日町カフェ@十日町」という移住相談会に、先輩移住者として話をしにいってきました。
移住相談会とは、その地域に興味がある方、移住を検討している方に来ていただき、行政の担当者などが相談にのるイベントですね。「いなかマガジン」読者の方も、参加したことある方が多いのではないでしょうか?
ここ最近は、日本全国あらゆる都道府県、市町村が自分たちの地域に移住してもらおうとあの手この手で移住相談会をしたり、関連の団体が移住に関わるイベントを行っています。そういった移住相談会が開催されるのは、たいてい移住検討者が多くいる都市圏だと思います。
しかし、やっぱりその土地の魅力は土地に来てもらわないとわからないよね! ということで、今回は“あえて”十日町に来ていただくスタイルの移住相談会でした。私も移住前、移住検討者として移住相談会に行ったこともありますし、移住相談会でお話させていただいたこともあるし、相談役として仕事で行ったこともあります。
だからこそ思う、現地での移住相談会の良いところを3つお伝えします!
現地相談会のよいところ その1
「たくさんの先輩移住者と会える」
移住相談会に参加する人の主な目的は、先輩移住者のリアルな体験談を聞くことではないでしょうか? どうしてその地域を選んだのか。どんな仕事・生活をしているのか。気になりますもんね。大体、都市圏で開催される相談会では、2~4人の先輩移住者が登壇することが多いかと思います。
今回の「十日町カフェ」では、私を含めなんと6人! 主催者のYELLさんも移住者なので、加えると8人もの先輩移住者が話をしました。私が見聞きした中で、ダントツの人数です。
これだけ大勢の先輩移住者に来てもらえるのは、なんといっても新幹線などの交通費がほとんど必要ないからでしょう!(予算的な都合ですね笑) 移動時間もかからないし、気軽に先輩移住者の人たちに来てもらえます。
「そんなたくさんの人に来てもらわなくても…」とお思いかもしれません。でも、一口に「移住」といっても、人が違えば移住の仕方も変わってきます。
どんな縁があって移住したのか。どんな想いがあったのか。家族をどう説得したのか。どんな仕事・活動をしているのか。生活はどうしているのか…。一つとして同じ「移住」はないんですよね。多くの先輩移住者から話を聞けば、共感できる、参考になる話を聞ける確率も高くなって良いと思います。
あと単純に人数が多ければ、「私も話をしたいのに、他の人がずっと喋っていてなかなかお話できない…」ということもなくなりますしね。「聞きたい話が聞けなかった!」という不満を、参加者の方が持つことはないでしょう!
現地相談会のよいところ その2
「リラックスした雰囲気でおしゃべりできる」
主催のYELLさんは、「ALE beer & pizza」というシカゴピザとクラフトビールのお店を経営していて、今回の会場もそちらでした。ALEのおいしいピザや料理をた~くさん出していただき、最後は先輩移住者として話をした稲見さん手作りのケーキまで!
にんじんとクリームチーズのケーキ。おいしかったぁ~! おいしいものを一緒に食べると、自然と心の距離も近くなりますよね。終始、なごやかなリラックスした雰囲気でした。
その雰囲気を作り出したのは料理だけではありません。ポイントその1からつながっていますが、体験談を話す先輩移住者が多いと、話す側もプレッシャーがかからず自然体で話をすることができました。
以前1度、東京で開かれた移住相談会に呼ばれて移住体験談を話しましたが、その時体験談を話したのは私と、記憶が定かでないのですがもう1人いたかどうかでした。
やはり体験談の話をする人が少ないと、「参考になる話をちゃんとしなきゃ!」と説明の資料を作りこんだりして意気込みますし、緊張もしました。先輩移住者が緊張していたら、参加者もきっと緊張するし、リラックスしていたらリラックスできると思います。
今回呼ばれた先輩移住者の方たちは、私もよく知っている人たちばかりで大変心強かったし、準備も写真を数枚用意する程度で大変じゃありませんでした。相談会というカッチリしたものというより、交流会という雰囲気で、先輩移住者も参加者も楽しくおしゃべりでき、大変良かったです。
現地相談会のよいところ その3
「雪国のリアルな暮らしを見ることができる」
先輩移住者との時間が終わったあとは、みんなで商店街をブラブラしました。
まず、ALEのすぐ近くにある、十日町の守り神「諏訪神社」に続く高台に向かいました。道中、市役所の小林さんから「流雪溝(りゅうせつこう)」についてガイドをうける参加者の皆さん。
写真分かりづらくてすみません…
「流雪溝」とは、除雪用の水路のことです。市街地では雪を捨てる場所がないので、流雪溝に雪を流して除雪をします。区画によって水が流れる時間も決まっているので、その時間になるとみんな一斉に除雪をしている姿はなかなか壮観です。
雪国でしか見られないものなので、皆さん興味津々! 街中にしかないので、山地に住んでいる移住者も興味津々!笑
それから、まだ雪が残る諏訪神社への坂道をのぼり…。
まだまだ雪が残っています。結構、傾斜が急…。
中腹から、十日町の市街地を一望!
あそこが市役所で、あそこが十日町高校で…とガイドを聞く皆様。
その後、商店街にある交流施設を見学しました。翌日には、希望者の方と十日町を巡るミニツアーもしたそうです!
こういう十日町のリアルな様子を実際に見ていただけるのも、現地相談会だからできることですね~!
実際に十日町を歩いてみて、触れて、たくさんの移住者の話を聞いて、つながって、一人でも多くの人が、「十日町いいな!住みたいな!」といつか十日町の一員になっていただけると本当に嬉しいですね。
現地移住相談会も今後続けていくようなので、ご興味がある方はぜひ次回お越しください!!