レンタル農園のススメ

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執筆者 安澤真希
所 属かつおゲストハウス

2019/04/16

 「いなか」と「とかい」をつなぐ架け橋として、このサイトは運営されております。しかし、一口に田舎と都会をつなぐといっても、住んでいる地域も年齢も様々なメンバーゆえに、そのアプローチの仕方は様々です。

 たとえば、北海道なら寒さ対策はどうするのか、沖縄なら穴場のビーチはどこだとか、そういった地域の特色を生かしたアプローチが主ではないでしょうか。高知もまた例外ではありません。

 そして、高知の特色は何かと考えたとき、その一つとして、たくさんの野菜の産地として有名ですよね。ナスやトマトやピーマン、生姜やシシトウやニラなど、とにかく野菜の収穫量は全国でもトップレベル。そんな野菜を育てながら生活してみる、というちょこっとお試しプランを、今回は紹介&おススメしてみたいと思います。

 

 さて、私がおススメするのは、ズバリ「レンタル農園」なるものです。ご存知の方も多いかもしれませんが、名称のそのまま、誰でも農園をレンタルすることができ、野菜や植物や花など色々なものを育てることが出来ますよ~ってことです。

 実は、主人のご両親が実際にレンタル農園をやっておりまして、一度その農園にお邪魔させていただいたことがあったのです。

 

レンタル農園

高知市のお隣り、南国市の岡豊にあるレンタル農園。この農園の一部を間借りして、色々なものを育てております。

 

 「レンタル(貸し)農園」という制度は、近年、高齢者の生きがいや、食育や情操教育の一環としても注目されています。企業や地方公共団体や農業協同組合、NPOや個人で農園を営んでいる人など、年々その開設推移は右肩上がりなのです。

 都市部では民間企業による屋上菜園など、農地以外での開設も盛んですね。ただ、都市部となると、場所にもよりますが、年間510万円程度の費用がかかってしまいます。これでは費用対効果が小さく、お金持ちの道楽のような農園になってしまいそう。その点、安いのがやはり地方=田舎の強みです。

 主人のご両親が借りている農園は、半年間で16,250円という安さ。なので、実際に多くの人が利用しているみたいです。

 

レンタル農園

この2列を借りて、様々な野菜を育てています。少ないスペースに見えますが、野菜はたっぷり育ちます。

 

 農園にもよると思いますが、それぞれにハウスルールやマナーというものがあります。

 たとえば、こちらの農園では、農作業を行うことのできる時間帯は、四季を問わず日の出から日没までで、夜間の入園はできません。ほかには、

1、建物および工作物の設置

2、営利を目的として作物を栽培すること

3、農地を第三者に転貸すること

4、近隣の土地への立ち入り、又はほかの利用者に迷惑を及ぼすこと

 

が、禁止行為として定められています。まあ、社会一般の常識的な約束のようなもので、あとは基本的に育てたいものとかは利用者が決めてよいことになっています。

 さて、では主人のご両親はどんなものを育てているのでしょう。

 

ほうれん草

こちらは「ほうれんそう」。ちなみに所々虫に食われてますが、すべて無農薬だからだそう。

 

 他にも、人参やレタス、大根や椎茸など、野菜と名のつくものであれば何でも育てているそうです。せっかくなので、農園を借りるにあたってのメリット・デメリットも聞いてみました。

 

 まずはメリットは?

●低予算で誰でも手軽に野菜を育てられる。

●野菜が育つ過程を見るのが楽しい。

●ほかの利用者と情報収集&交換ができる。

●お互いが収穫した野菜をシェアしたりできる。

 

 これだけ見れば、うれしい楽しいのメリットだらけのように思えます。デメリットはあるのでしょうか?

●定期的に農園を管理しないといけないので、時間に余裕のない人には難しいかも。

●除草が地味に大変!

 

 なるほど~。農園といえど、あくまでも「自然」が相手なので、楽しいことがある反面、維持管理においては大変なこともあるようですね。とくに除草はこまめにしておかないと、隣地の区画の方にも迷惑がかかり、害虫発生の原因にもなるのだそう(有機栽培など色んな考え方がありますが)。

 管理という面においては、余念なく定期的に通わなければならないということで、時間的に余裕のある人がやったほうが良いよ~とのこと。たしかに、主人のご両親は毎週のように農園に通い、水やりや除草をしています。

 そして毎週のように我が家に野菜を届けてくれます。当たり前のように貰い受けていましたが、あらためて感謝でございます。

 さらにさらに、子供も農園に連れていって収穫体験ができるので教育にもよさそう!

 

収穫

土の中から大根や人参が出て来て子供も大はしゃぎ。虫や土と触れ合えるのは高知市内でも貴重な体験。その後持ち帰って自分で料理すれば美味しさもひとしお!

 

 さくっとまとめてみると、レンタル農園はこんな人に向いているようです。

●時間的な余暇を取れる、もしくは作れる人

●コツコツと何かを育てるのが好きな人

●途中で物事を投げ出さない人(農園では、コレ大事みたいです)

●将来的に農業をやってみたい人

●野菜や植物が好きな人

●まじめな人

 と、考察してみて気づきましたが、もしや私には向いていないのかも

 高知への移住や、都市部からの田舎ライフを夢みている人は、体験型の一つのレクリエーションとして、あるいは新たな生活スタイルの一部として、この「レンタル農園」を活用してみてはいかがでしょう!

 

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