いなかインターンシップOBのその後 〜ますいさん〜
2019/09/17
いなかパイプが約10年前から取り組んでいる「いなかインターンシップ」。
約1ヶ月、いなかで「住む」と「働く」をお試しできるというもの。いなか暮らしに興味があっても、都会で生まれ育った方にはまったく想像がつかないと思います。いきなり移住する前に、「住む」と「働く」を体験して人間関係やつながりができれば、きっと選択肢も広がるはず。
インターンってどんなことするの?その後移住した人はいるの?と問い合わせをよく受けます。そこで、いなかインターンシップに参加した後、住むことを決めた「ますいさん」にお話をお聞きしました。
-インターンの参加期間は?
2019年7月10日〜8月8日です。
—なぜインターンに応募したのですか?
ずっと田舎暮らしをしたい気持ちがどこかにありました。ある日、インターネットで「田舎暮らし」を検索して、たまたまいなかパイプのホームページにたどりつき、なんとかなく「良さそう」だと思って、その日のうちにメールを送りました。深く考えてしまうと結局「やめとこ」となるので、勢いで応募しました。
—インターンに来るまではどこでどんな暮らしを?
大阪生まれの大阪育ち。ずっといなか暮らしをしたい気持ちがどこかにありました。23歳の時に奈良県吉野の林業の面接を受けたり、結婚2年目の時に長野のぶどう園で働かないかと誘われたり。でも結局、タイミングが合わず四万十に来るまでずっと大阪で暮らしていました。
—大阪ではどんな仕事を?
障害者施設で介護士や、植木屋や、いろんなことをやってました。サラリーマンをやってたら多分、四万十には来てないでしょうね。
—インターンに来る時、ご家族には何と伝えましたか?
家族には「帰って来ないよ」と言って四万十に来ました。来る前からインターン後も四万十に定住することを決めてました。子どもたちもいなかが好きだし、将来的にはふるさとのひとつになれば子どもにとっても良いんじゃないかと思ってます。
—インターン中はどんなことを?
ちょうど夏だったので基本はカヌー館でカヌーガイドをしました。サーフィンはやったことあるけど、カヌーは初めて。初日に教えてもらってそれから後ろについて、「習うより慣れろ」というかんじ。やればなんでもできるんだなと思いました。
—いなかマッチとして働き始めて今はどんな仕事をしてますか?
今は主に栗の木の下草狩りをしています。それが終わると栗工場の加工の手伝いの予定。時々カヌーガイドの手伝いにいくこともあります。
—いなか暮らしは不便じゃないですか?
特に問題はありません。予想以上に人が優しいです。「最初からできる人はいないから」となんでもちゃんと教えてくれる。特にいま、一緒に草刈りしている健一さん(矢野健一さん)との出会いが大きい。今後の働き方のモデルです。健一さんに紹介してもらって、週2回ライダーズイン四万十でアルバイトをしています。
※矢野健一さん・・・四万十町十和出身。地域の農家60名余からなる「広井茶生産組合」中心メンバー。お茶の加工をメインに、地域のさまざまな仕事に携わっている方。詳しくはこちらのインタビュー記事をどうぞ。
—今後の展望は?
まだ来て2ヶ月なので、まずは1年間を体験してみたいです。特に冬の過ごし方が気になっています。まずは公営住宅へ入居し、腰を据えて家を探す予定です。ゆくゆくは大阪から息子を呼び、できたら一緒に仕事をしたいですね。来年は自分が食べる分だけでも田んぼをやりたいです。
—いなか暮らしをしたいけど「どうしよう…」と悩んでいる人へ一言お願いします。
体力的にあと10年早く来ていたら・・・(現在48歳)と思います。都会にいたときはいなかは仕事がないという固定観念がありましたが、生きていく分にはなんとかなりますよ。
以上、いなかインターンシップOB・ますいさんのインタビューでした。
いなかパイプのインターンシップは、1ヶ月だけ体験してみたいという方も、働くことを前提に試してみるという方もどちらも受け入れています。自分の人生を考えるキッカケとして、気軽にお問い合わせください!