インバウンド視察ツアー2日目〜田舎はその土地らしさで勝負ぜよ〜
- 執筆者 村岡明紀
- 所 属かっぱバックパッカーズ
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2020/03/23
かっぱっぱ〜! 2018年10月13日、14日と1泊2日でホールアース自然学校主催の「大川村インバウンド視察ツアー」に参加してきました。
今回宿泊させて頂いたお宿は大川村役場から車で約15分、クラウドファンディングで資金の一部を集め、2018年春に落成した「さくら家」さん。
宿の外観
宿の内観
お宿のすぐ裏山は、毎年4月に「大川村さくら祭&しばさくら祭」が開催されている会場があります。
さくら会場
この会場は川上ご夫婦が裏山の木を切ることから始め、桜も芝桜も1本1本手植え。そこに仲間が集って、すべては手づくりのお祭りができたとの事。
2019年のさくら祭りチラシ
晩ご飯は、「さくら祭」を切り盛りする川上ご夫婦をはじめ、村民の皆さん(地域おこし協力隊など)と「はちきん地鶏&大川黒牛」を囲んでBBQ交流会。
はちきん地鶏
はちきん地鶏は坂本龍馬が好んで食したというコーチン系の土佐の地鶏「大軍鶏」と「土佐九斤」をかけあわせたクキンシャモを父親に、白色プリマスロックを母親にして、誕生した地鶏。引き締まった肉質で弾力ある噛みごたえで、余分な脂肪がなく、うまみが凝縮されたような深みのある味わいが特徴。
霜降りの大川黒牛
大川黒牛は年間50頭ほどしか出荷されていない幻のお肉。肉質はとても柔らかく、上質な旨味のバランスが整っており、炙って口に入れると肉汁が広がりとろけます。
BBQ交流会
高知といえばノミニケーション。楽しい時間はあっと言う間に過ぎちゃいました(笑)お肉が気になる皆さんは、ツアー1日目「謝肉祭(毎年11月3日)」でご賞味あれ〜!!
夜が明けて2日目の朝は、絶景を堪能しながら炊く羽釜ご飯。
絶景と羽釜
さらに川上ご夫婦が飼育している烏骨鶏の卵が登場! 黄身がつかめるほど新鮮で卵かけご飯が美味すぎる〜(泣)
おごげも美味い卵かけご飯
「これぞ日本の朝ご飯!外国人もうなる事間違い無し!!」
贅沢すぎる朝食の後に向かう先は、村民が子供の頃から遊び、今でも飲み水を得る「志遊美谷」での沢歩き。
「ご覧下さい。抜群の透明度!!」
志遊美谷
沢歩きなんて何年ぶりだろうと思いつつ、子供に戻ったみたいで楽しい体験。
目的地に着くとブレークタイム。自然の中で飲むコーヒはこじゃんち美味い!自然好きな欧米人にはもってこいのプラン。四万十川の支流でも探してみようかな?!
ブレークタイム
沢歩きでお腹を空かせた後は、山・谷と共に生きる和田のおばちゃん家で料理教室。
おばちゃんのご指導のもと「こんにゃく芋」を練って整え、薪で湧かした鍋に投入!
こんにゃく芋を整えて
薪で湧かした鍋
こんにゃくが茹で上がるまでに、大川村名物の「味噌田楽」を教わります。
①具材を1つ1つ竹串に刺して焼きます。
里芋、豆腐、ジャガイモなど
②火が通ってきたら、串をたてて自家製味噌を塗ります。
自家製味噌
③味噌がきつね色になったら田楽の完成!
田楽が出来上がると同時にこんにゃくも茹であがり、どちらも出来立てで美味しそう!
茹で上がったこんにゃく
手作りこんにゃく&味噌田楽に加え、おばちゃんの手料理(おにぎり&シシ汁)を囲んで、みんなで美味しく昼食を頂きました。手作りのこんにゃくの歯ごたえといい、田楽も素材の味が生きてて美味しかったです。田楽は、自分の宿でも真似てみようかな?!
手作りのおにぎり&お漬け物
昼食後は、みんなで記念撮影を撮って料理教室終了〜!!
和田のおばちゃんと参加者メンバー
1泊2日の濃すぎる視察ツアーを終え、みんなで振り返り会。
様々な意見が飛び交う中で自分は1日目に感じたマニアが喜ぶ魅力に加え、夜の交流会&2日目の料理教室での地元の人との「食」を通じての交流が印象に残りました。
また「志遊美谷」の沢歩きは、地元の人しか知らないディープスポットなのでプランのブラッシュアップをすれば、自然好きな欧米人は絶対来る場所だと感じました。
田舎ならではの交通手段等の問題はありますが、たくさんの魅力的な資源が眠っている大川村。今回の視察ツアー関係者&参加者の皆様、本当にありがとうございました。
四万十もそうですが、これからは人との交流を軸にした観光が今後のリピートや口コミに繋がって行くと思うので、その繋ぎ役に自分がなれるように努力したいと思います。
最後に、2020年の「大川村さくら祭&しばさくら祭」は4月5日(日)〜19日(日)まで開催予定なので、皆さんもぜひ大川村の人達に会いに行きませんか?
満開の桜