専門外の経験をして視野を広げたい~横山さんの体験記①〜
2024/08/01
2023年8-9月に開催されたいなかインターンシップの参加者、横山若音さん。大学の夏休み期間を利用し、参加してくれました。
インターンシップに参加する理由は人それぞれですが、横山さんは自身の専門の勉強以外の体験をして視野を広げたいとの思いで参加してくれました。
そんな横山さんの1ヶ月はどんな体験になったのでしょうか。
彼女が参加中に綴ってくれた体験レポート、ぜひ読んでみてください。
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自己紹介、参加経緯
初めまして、放射線技師になるため奮闘中、岐阜県在住大学2年生の横山です!
いなかインターンシップには、大学2年生の夏休みを利用し8~9月に参加しました。
高校生から目指していた放射線技師という職業。大学生になり、サークル、バイト、友人との遊びと充実し、夢にも一歩近づいたと思われましたが、いざ本格的に勉強してみると、
「勉強さえすれば誰でも就けてしまう仕事なのでは?」
という疑問が浮かびました。
私が考える医療とは、病気と人と気持ちと向き合うこと。
勉強だけしている自分の現状ではただ国家資格を持った人間になってしまうと感じました。
医療というある意味偏った仕事をする人間が患者さんと向き合うには、今までその人が見たこと、聞いたこと、感じたこと、より多くのことを私も体験して共有することが必要だと考えました。
そこでふと頭に浮かんだのは、
「よし、医療以外のインターンシップに行こう!」
考えすぎて行動に移せないことが多い私は、
「もう今日見つけて申し込んじゃえ!えい!」
と半ば勢いで申し込んだのがこのいなかインターンシップでした。
勢いで申し込みすぎて、留年がかかった試験2週間前に面談、参加当日は仙台→高知(1300㎞超)の大移動などスケジューリングミスもしばしば…。
勢いで申し込んだとはいえ、適当に選んだわけではありません。
田舎で暮らす祖父母の影響もあり、田舎のゆったりとした雰囲気や自然に囲まれた環境が好きで、将来医療現場ですり減らし続ける神経が尽きてしまう前に、田舎に移住しようと考えていたからです。
自分が田舎暮らしに適応した人間なのか、また、放射線技師として患者さんにもっと寄り添うにはどうしたらいいかなど、田舎暮らし模擬体験を通して自然に癒されながらのんびりじっくり考えていこうと思います!
“いなかドア”について
このインターンシップでは、実際に研修先で働く前に、“いなかドア”という研修を行っています。毎朝のミーティングで困っていること、やりたいこと、共有したいことを話して、その日のスケジュールを決めます。
カヌーをしたり、動物と触れ合いたいと言うと愛媛県まで車を走らせてくださったり、(雲の中でのお昼ご飯はとても新鮮でしたが、凍え死ぬかと思いました)焚火でホットサンドやマシュマロを焼いたり、トムヤムクンを食べたり…
たくさんやりたいことを体験し、毎日自分の気持ちが動いているのを実感しながら刺激的な時間を過ごさせてもらいました!
今までの参加者さんの体験記などを見てとっても楽しそうだと思っていましたが、
「毎日やりたいことを考えるのって難しい…」
毎朝同じ時間に起きて、大学が提示した時間割をこなして、バイトして、サークルして、ご飯を食べて、お風呂に入って寝る。ルーティンをこなすだけの毎日だったなと痛感しました。
日の生活で変化していることはたくさんあって、それを“見逃さないようにする”ことが大事なんだなぁと、そうすることで自分のことも、周りにいる人達のことももっと大切にできるんじゃないかと、向き合い方を学べた時間でもありました。
私がいなかドア中にやらせて頂いたことは、岐阜にいるうちからやりたいと思っていることばかりでした。カヌーしたいな、キャンプしたいな、と思っても調べてみる止まりで、遠いな…バイトが…疲れてるし…と行動に移すことはしていませんでした。
いなかドアでの体験は遊びの延長線上のような小さいことですが、行動を起こせば見たかった景色は簡単に見られるなと実感し、これからの自分の原動力になると感じました。
私が4日間のいなかドアを通して一番心が動いたのは、車中でのいなかパイプのスタッフの方との会話の中でした。
頭で考えすぎてしまう私と、直観を大事にされているという対照的な感覚をもつ社員さんですが、否定するでもなく突き放すでもなく、一つ一つの言葉がすごく刺さって、心の奥で寄り添ってくれる人なんだなと感じ、感動のあまり泣くのを堪えながらお話していました。
私もこんな風に人と寄り添えたらいいなと、医療従事者としての患者さんとの向き合い方の参考にしたいと思いました。
~体験レポート②へつづく~
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