いなかインターンシップ1ヶ月を終えて〜野呂さんの場合(その1)〜
2024/07/16
いなかインターンシップに参加していた野呂さんのレポートを2回に分けてお届けします!
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大分間が空いてしまいましたが、先日1ヶ月のいなかインターンシップを終えました。
私は主におばちゃんたちが手作りのお惣菜を販売する「おかみさん市」で研修をさせていただきました。濃すぎる3週間で何から触れれば良いか、という感じですが(笑)、自分の感じたことや学んだことを整理しながら書いていきたいと思います。
いなかパイプのスタッフの方と面談をした後に、おかみさん市で働かせていただくことになったのですが、初めはもちろん「おばちゃんがお惣菜を作っている所」と聞いていただけで未知の世界でした。ただおばちゃんたちのお料理のお手伝いをするのだとぐらいにしか思っていませんでしたが、おかみさん市での研修を終えた今振り返ると、たった3週間しか働いていないのかと思うぐらい毎日毎日が濃く充実したあっという間の日々でした。
おかみさん市に一歩足を踏み入れてみると、自分が知らないことや体験したことのないことが沢山あり毎日が新鮮で刺激的でした。
驚きの連続でしたが、まずおかみさん市で働いて1番初めに驚いたことは、おばちゃんたちの「おもてなし精神」が凄いということです。ただでさえ、スーパーならもっとするであろう手作りの惣菜を200円ちょっとで売っているにも関わらず、知り合いのお客さんが来た時には、「〜はいらんか?あれも持ってき、これも持ってき」とサービスしたり、「200円でいい」と値切ったり、懐の大きさには驚きました。
極め付けは何より、お惣菜を作るにあたって、それらに使う材料をおばちゃんたちが自ら実費で用意しているということです。自分で野菜を作ったり、遠くまで買い出しに行ったりと、おばちゃんたちも準備の段階が1番大変だと仰っていましたが、深夜の3時から調理を始め、且つそれをほぼ毎週こなすおばちゃんたちには頭が下がりました。
面白いと感じた部分もあります。それは、毎日違うグループのおばちゃんたちがお惣菜を作るため、グループによって違うメニューが並んだり、同じメニューであっても味付けが異なったりするということです。私もたくさん味見をさせてもらい、その違いが面白いと感じました。またこれが毎日お客さんが絶えずおかみさん市が人気である秘訣の一つなのだと感じました。
毎日毎日おばちゃんたちと色々なお話をしたり、おばちゃん同士が他愛もない話で盛り上がって爆笑していたり、その姿を見られること、その輪の中で働けることが楽しくて心地よく、何より幸せでした。
おばちゃんたちと地域の人たちとの関わりを間近で見て、店員とお客さんという立場の境目がなく、互いに思い遣っていることが伝わり、おかみさん市は他のお店とは異なり、地域全体で作り上げているお店だと感じました。このような素敵なお店で働けたことをとても光栄に思いますし、おかみさん市がずっと続いていくよう何らかの形で貢献し恩返ししていきたいと感じています。このお店を通して出会えた全ての方に感謝です。
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