高知ジビエは世界一!「Nook’s Kitchen」のススメ
今回は、私が今世紀一番美味しいと涙した「高知のジビエ」について紹介したいと思います。
ジビエ(フランス語)とは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉のこと。「高知のシカやイノシシは、世界でもトップレベルの品質である。」そう豪語するのは、今、高知市内で注目を浴びているお店の1つ、ジビエ料理専門店「 Nook’s Kitchen」(ヌックスキッチン)オーナーの西村直子さん。今や高知のジビエを世界レベルに押し上げているレジェンドです。
ワーキングホリデーで行ったニュージーランドで鹿肉に目覚め、以後12年もの間、鹿肉を調理しながら世界を旅してきたそうです。帰国後は「シカを資源へ転換すること」をスローガンに、高知県内の観光施設や料理コンテストなどで様々なシカ肉料理を開発。土佐の食1グランプリで1位に輝いた「シカドッグ」で、その名を轟かせました。続いて企画した「四国ジビエグルメフェスタ」では2000人以上を動員するなど大盛況。とにもかくにもジビエ界の伝説を作りあげている超すごい方なのです。
鹿の魔術師・西村さん♡ 隠し撮りでスイマセン…
お店は週に3日(木金土)しかオープンしないのですが、それ以外の日は大学でシカの有効活用について研究をしたり、イベント出店、メニュー提案、レシピ開発のお手伝い、ジビエの海外事情についてアドバイス、料理教室講師、ジビエを活用した地域活性化など、ジビエにまつわるありとあらゆることにも熱をそそいでおられます。
そんなジビエラブ♡な西村さんのブログから拝借すれば、高知のシカやイノシシが美味しい理由としてこうあげておられます。
1 自然豊かな野山を自由に駆け巡っている健康体
2 人間に囲われていないのでストレスフリー
3 柔らかく美味しい新緑や木の実など、栄養満点な物を餌としている
4 ホルモン剤や抗生物質など、化学物質を使っていない天然のお肉
さらにこう続きます。
「当然のごとく、栄養価だって抜群。牛や豚と比較してカロリー半分以下、脂肪分約30分の1、鉄分約10倍、そして良質のたんぱく質がたっぷり=美肌効果抜群なんです。」
まとめると『天然のエサを食べて育ったシカやイノシシはうまくて健康にも良い! その食材が高知の山には沢山ある!! 高知の田舎って素晴らしい!!!』ということです。さすが全国ナンバーワンの森林率(84%)を誇る高知県。豊かな自然環境で育った野生獣は、愛好家の中で「日本一美味しい」ともいわれている傑作なのです。中でも西村さんが評価するのは、木の実などの良質なエサが豊富な室戸市や北川村のお肉。しかも仕掛けた罠で捕らえたものではなく、猟銃で仕留めたより鮮度の良いものだけを仕入れているのだとか。
これは食べずにはいられませんっ!!
自分で原稿を作成しながら、ジビエへの好奇心と欲求と衝動と手の震えと胃の痙攣がおさえきれなくなってきたので、実際にお店とイベントへ赴き、お肉を味わってきました。
お店はこんな感じ。
店内ではシカくんがおもてなし。
メニューのバエリーションがどれだけ壮大かを証明するために、ザザーッとメニューを紹介させていただきますね(店内menuやイベント出店時などで食べたものです)
もも丸ごとの低温ロースト
マリネしたシカの塩たたき
シカの生ハム
イノシシのクリーム煮
イノシシベーコンのブルスケッタ
シカのポトフ
イノシシ塩釜ロースト
BBQイノシシのトルティーヤピザ
シカの血と肉のソーセージ
シカレバーペースト
シカアヒージョ
シカテリーヌ
シカドッグ
シカレバーペースト
シカサラミ
BBQオールスターズ(シカレバー、シカハツ、イノシシお尻肉、シカもも肉、イノシシバラ肉、仔イノシシロース、シカアドボ、ハンバーグetc)
どうですか?このラインナップ? 文字を見るだけでも唾液が分泌されませんか? しかもこれらmenuはごくごくほんの一部かと… そして私が実際に食べたものがコチラ♡
イノシシグリル&シカローストなど5種盛り合わせ
(骨付き低温イノシシロースト、イノシシモモ肉、イノシシスペアリブ、シカロースト、シカサルシッチャの5種盛り)
本日の前菜盛り合わせ
(シカサラミやテリーヌ、シカレバーパテ、イノシシピザ、シカグラタン、シカユッケ風)
シカアヒージョ
イケダハヤトさん絶賛のソーシスノワール シカの血と肉のソーセージ
オーダーした赤ワインのラベルまでジビエ柄
BBQオールスターズ「シカレバー、シカハツ、イノシシお尻肉、シカもも肉、イノシシバラ肉、仔イノシシロース、シカアドボ、ハンバーグetc」&目がまわるほどチョーーー美味しい「シカ生ソーセージ」。ミンチして味付けして腸詰めする手間暇を想像するだけで泣けてきます… 牛や豚と違って胃にもたれないサッパリ感が特徴かと。とまらない〜 もたれない〜 きおくがない〜♡
お口直しのサラダまで。お肉につける手作りソースのバリエもハンパないっ!
かくして食べ飲み続けること2時間。もはやワインは手放せませんでした。焼き肉ではハラミ派の私ですが、鹿肉が上周りました。牛肉とは違ってアッサリしていて味があるので、何枚でもイケちゃいます。それでいて翌朝にもたれないのも嬉しいかぎり。また私、授乳中の身なのですが、良いおっぱいもたくさん出そうです。
いっぽう、イノシシのお肉は脂があま〜くてジューシー。サッパリしている鹿肉と好相性で、今度はビールを注文してしまいそう…
しかも、西村さんが織りなすジビエ料理のなにが素晴らしいかというと、それは「内蔵」まで丸ごと味わえるよう美しく昇華させていることだと思いました。。田舎のおじいちゃんが作ってくれた「しし鍋」も、もちろん野性味溢れるジビエスタイルで美味しかったけど、「Nook’s Kitchen」で味わえる料理のバリエーションと創意工夫の数々には、正直言って完敗です。イノシシ肉をぶった切って鍋にぶち込んでごった煮させていたおじいちゃんの豪快さとは全く違い、見た目もオシャレで繊細ですよねぇ。。。。
最近、感動することがめっきり減ってきた私ですが、これには涙がでるほど感動しました。美味しさに感動して涙するなんてこと、あるんですねぇ… 酒も魚も野菜もお肉まで美味しい高知県って、幸せな県グランプリだと思います。土佐清水の清水サバ、大月のイカとブリ、三原村のどぶろく、四万十川のうなぎ、佐賀や久礼のかつお、須崎市のウツボ、土佐市のうるめ、高知市の梨、そして北川村のシカ、室戸のイノシシ…etc 高知県民は本当に贅沢者です。
皆さんもぜひ高知市内にお越しの際はお立ち寄りくださいね。かつお料理に飽きてきたら、お次はジビエですよ! ジビエの本場フランスへ行かずとも、高知で感動的で壮大なジビエ料理の数々を味わうことができますので♡