インターンシップがきっかけで、住みたい場所とやりたい仕事が見つかった ~参加者のその後

2023/01/18

 いなかパイプでは、いなかに住みたい、働きたいと思っている方向けに29泊30日間の『いなかインターンシップ』を実施しています。

 この『いなかインターンシップ』はやりたいことをとにかくやってみる『いなかドア』と地域の事業者さんの元で働く『現場研修』の2部構成になっています。

 ※現在は、研修プログラムが当時とは少し変わり、いなかドアが2週間から1週間に、現場研修が2週間から3週間に変更になりました。

 

 いなかインターンシップ終了後は、いなかパイプで働くこともできますし、働かなくてもかまいません。いなかインターンシップ中に自分のやりたいことを見つけて、新たな一歩を踏み出した方もたくさんいます。

 2021年5月24日から6月22日の間のインターンシップに参加した大村怜さん(以下:大ちゃん)もその1人。

 当時大学生だった大ちゃんは、大学卒業後にいなかで暮らしたくて「いなかインターンシップ」に参加してくれました。そして、インターンシップ中に生き物が好きなことに気づき、2022年4月からはインターンシップの現場研修先だった愛媛県鬼北町で、地域おこし協力隊としてキジの養殖などのお仕事をしています。

 ※いなかインターンシップの研修場所は人によって違います。北海道、沖縄、広島、愛媛、高知の中からご要望をお伺いして決定します。

 

 そんな大ちゃんに、インターンシップをふり返ってのお話を聞きました。

 

大ちゃん

 

Q.今はどんな生活をされていますか?

 今は地域おこし協力隊として、個人の農家さんのところでキジの養殖をしたり、キジを加工して販売している会社でキジの肉の解体のお手伝いをしたり、農業公社で野菜の作り方の勉強をしたりしています。

 1つのところで同じ仕事をするのではなく、マルチワーク的な働き方をしているので飽きがこなくていいですね。

 

キジと大ちゃん

 

Q.どうして今の生活をすることになったのですか?

 『いなかドア』のときに釣りにめちゃくちゃはまって、

「ぼくは生き物が好きなんだな」

ということに気づいて、

「じゃあ生き物に関わる仕事をすれば、続けられるのかな」

と思ったからです。

 その後、鬼北町の道の駅で現場研修をしたのですが、

「仕事と住む場所を探しています」

と言ったら、道の駅の社長が色々なところに連れて行ってくれて、そのときにキジの養殖の現場も見学させてもらいました。

 「ふらっと来た人間にここまでしてくれるんだ」というのが印象に残っていて、鬼北町に住みたくなりました。

 

キジ

 

 鬼北町で生き物に関わる仕事を探していたら、地域おこし協力隊で、キジの養殖の募集がでていました。1回東京の実家に帰って2週間くらい頭を冷やして、それでもやりたかったので書類をだしました。

 鬼北町がよかったのは、いなかパイプとのつながりを断ちたくなかったというのもあります。四万十町と鬼北町は近いですから。

 

Q.なぜいなかパイプとのつながりを断ちたくなかったのですか?

 いなかパイプの「いなかととかいをつなげる」という活動内容もおもしろいと思いましたし、いなかパイプの宿舎に住んでいる人たちもおもしろかったからですね。

 

Q.今後やってみたいことはありますか?

 キジの羽でアクセサリーを作りたいと思っています。キジの養殖では得られる利益が1000羽あたり50万円くらいで少ないんですよ。餌代とかも値上がりしているので。それで副業となるものを協力隊の任期中に探さないといけないんですけど、それを模索していて、思いつきました。

 キジの羽は色々な模様があってきれいなので、将来この羽を使った小物でも作って、お店でも開きたいなあと思っています。マルシェにだしたりワークショップをやったりするのもいいですね。そうすればキジのPRにもなりますし。夢は膨らむばかりです。

 

雉の羽でアクセサリー

 

Q.元々そんなにチャレンジングな性格だったのですか?

 まあなんか失敗しても「命まではとられないだろう」と思っています。

 僕はまだお金をあまり持っていなので、その辺はどうにかしないといけないのですが。

 

Q.いなかパイプのインターンシップに参加して気持ちは変わりましたか?

 いなかパイプのスタッフが仕事としてやりたいことをやっていて、それを見て、「やりたいことをやっていいんだ」という気持ちになりました。

 それまでは、

「社会に出るというのは、やりたくないことをやってお金を稼ぐことだ。好きなことは息抜きとしてやることだ。それとお金を得ることは違う。」

という先入観が強かったです。でもいなかインターンシップに参加して、

「やりたいことをやってそこでお金を得られるのは素敵だな」

と思うようになりましたね。

 

大ちゃんと雉

 

 以上、「いなかインターンシップ」を経て、地域おこし協力隊となった大ちゃんへのインタビューでした。

 大ちゃんのお話を聞いて、今の仕事を楽しみ、将来の夢に胸を膨らませている姿が素敵だなあと思いました。

 

 大ちゃんはいなかインターンシップ中に記事をたくさん書いてくれたので、よろしければご覧ください。いなかインターンシップの様子がよくわかります。

 ●就職するだけが進路じゃない!「いなか」の多様な働き方〜いなかインターンシップ体験記〜

 ●いなかインターンシップ体験初日〜大学4年・大ちゃん体験記①〜

 ●いなかドア1週間経過〜大学4年・大ちゃん体験記②〜

 ●いなかドア 2週間目経過〜大学4年・大ちゃん体験記③〜

 ●いなかインターン 3週間目経過〜大学4年・大ちゃん体験記④〜

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