いなかパイプの使い方 ー田舎暮らし・田舎体験を迷っている人へー
- 執筆者 吉尾洋一
- 所 属一般社団法人いなかパイプ
2019/12/26
いなかパイプでは、今年から「いなかドア」というプログラムが加わり、新しい田舎と都会のパイプが開通したような一年になりました。
いなかパイプの中には「都会ー田舎の『パイプ』」がいくつかありますが、どう使っていいのか分からない人やこちらが考えている状況に当てはまらない人も多いと思います。僕自身も一度整理して伝えたいと思いそれぞれの募集ページとは違った視点でまとめてみました。
▼まずは、募集のページにもありますが、いなかパイプが作っている「都会ー田舎の『パイプ』」を紹介します。
いなかパイプの色々な「パイプ」
いなかパイプが準備している代表的な「都会ー田舎の『パイプ』」は以下のプログラムです。
・いなかドア
・いなかインターンシップ
・いなかマッチ
この3つは、ステップアップして使う事もできる分かりやすい入り口です。
https://inaka-pipe.net/company/nothing/
STEP0 田舎の情報収集をする。
田舎で暮らすことや関わる事に興味が出てきた人が情報収集する(多分これを見ている人の多くがこの段階)
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STEP1「いなかドア」
お試しでいなかへ来てみて情報だけでなく体験する
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STEP2「いなかインターンシップ」
1ヶ月の滞在で実際に暮らし・仕事を経験して生きた学びにする
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STEP3「いなかマッチ」
実際に体験してみた暮らしや仕事が自分の生き方とマッチすると思ったら生活をスタートさせる
という流れを提示してます。
とはいえ、そのステップアップの仕組みに乗らない人が使っても全く問題ありません。下に状況に合わせてプログラムを使う紹介をしていますので、参考にしてみてください。
▼次に状況に合わせてのそれぞれのプログラム=「パイプ」の使い方をご紹介
何かを行動に移す決断ができていない人
「都会は合わない、田舎で暮らしたいけど、次のステップをどうしようか考えている」(上のSTEP0の人達)こういう状況にある人からのご相談や問合せが一番多いです。
まだ具体的に田舎に来て動くまでのタイミングではない、情報収集をしている段階の人であれば
・ない人募集オンライン説明会
・個別人生相談
・都会で開催する求人イベント
などがいなかパイプとして準備している「パイプ」です。
「ない人募集オンライン説明会」は、基本的にいなかパイプに興味がある人が参加するために使えます。書いている内容だけではイメージしにくかったり、それぞれの募集には書いてないことなど短時間で確認することができますので、お気軽に参加してください。
「個別人生相談」は田舎に興味がある人、ない人、いなかパイプに興味ある人、ない人に関わらず、一人で考えていても悶々として進めないという人が利用できる入り口です。
これまでたくさんの相談を聞いているウチのスタッフが一緒に考えます。一人でかかえるよりも人と話すだけで直ぐに解決する事もたくさんあります。どんな悩みでも構いませんので、お問い合わせ下さい。
いなかパイプでは「都会で開催する求人イベント」へ参加・主催しています。
・地域仕掛人市
・いなか求人フェス
など年に数回ですが毎年なんらかの求人イベントがあります。
ここにはいなかパイプ以外の団体も参加していますし、直接会って具体的に得られる情報や対話は、ウェブや本から一方的に得る情報とは違い一気に進展する可能性があります。参加すると何かの突破口になるかもしれませんので、タイミング合う方はご参加下さい。
▼情報が整理されて、いざ行動に移すくらいまでエネルギーが高まった人は目的に合わせて行動すると思います。そういう段階にまで行っている人であれば
・いなかドア
・いなかインターンシップ
・いなかマッチ
を使ってみて下さい。それぞれの入り口はもちろん何処からでもスタートできます。
それぞれの「パイプ」はどれも参加する人の要望に合わせて調整できるので参加する前や参加する中で要望を伝えてもらい、やりとりしながら進める事になります。
実際にいなかで体験して何かを得たい人
それぞれのプログラムは自分の状況に合わせて利用する事もできます。例えば、いなかパイプを通さなくても田舎への移住を考えている人が田舎で暮らすとはどういうものか体験してみたいという人が「いなかドア」や「いなかインターンシップ」を使って体験してみると、自分が決断する時に判断基準になるような経験が色々とできます。
いなかドアは募集ページでも紹介していますが、参加した人と一緒にプログラムを作っていきます。基本的に滞在する環境でやりたいことは何でも実行できます。
・いなかパイプについて体験を通して知りたい人
・田舎暮らしのヒントを得たい人
・高知・四万十の滞在経験をしたい人
過去にもいなかドアを移住するかを決める前の事前の調査として参加した方がいたり
いなかパイプのことを深く知るために、現場の環境を見ながら理解するために利用する人も参加しています。
いなかドアの一番の強みは「素の田舎暮らし」を体験出来ることなので、その環境を利用して色々発見したい人には向いているプログラムです。
インターンシップ参加は29泊30日というハードルがありますが、1ヶ月滞在することでしか見えてこない、触れられない田舎の風土があります。これから田舎暮らしをしたい人、田舎の仕事から学びたい人に是非体験してもらいたいです。逆に言えば1ヶ月の滞在があれば、滞在する地域のいいところ悪いところも体験を通して理解できる時間ですので、お時間ある方にはおすすめのプログラムです。
インターンシップ先はこちらのページから選ぶことになっていますが、インターンシップ参加までに面談をします。面談の中で参加する人が経験したい事を確認しながら一緒に1ヶ月の体験を決めて行きます。人によってはホームページで紹介していない体験先や複数の受入先を経験出来るようにコーディネートもできます。体験したいけどどうしていいか分からないと悩んでいたらまずはお問い合わせ下さい。
過去には面談時に参加者の目的に合わせて、プログラムにないけどインターン先を準備するなどして進めた事があります。
また、インターンシップの1割の参加者がインターン先との繋がりができて移住しているという成果もでています。
▼こちらは過去のインターンシップ参加した方々のその後のお話を聞いたインタビューです。
1ヶ月もいるので今後の人生の転換期に参加される方がたくさんいますので、そういう方には向いていると思います。
いなかで働きたいと思っている人
いなかマッチは求人目的の「パイプ」です。田舎で働くことをとにかくしたいということを決めている人であればとりあえずこちらからダイレクトにエントリーすることができます。
「ない人」募集に当てはまる人
「働く」募集でやりたい事が見つかった人
であればもちろんマッチしていると思いますが、そうでない場合であってもいなかパイプが持っている求人とマッチしていれば、その人と対話する中で働き方や状況に合わせて作ることもできます。
いなかマッチの強みはいなかパイプのサポートを受けながら田舎暮らしをスタートできるということです。
田舎で暮らしたいけど足踏みしている人
来た事がない土地でいきなり住環境も仕事も整えることが不安だけど田舎暮らしをしたい人
やりたいことも漠然としていて、とにかく暮らしながら次のステップを考えたい人
であれば、いなかパイプがサポートする環境を整えていますので、気になる方はお問い合わせください。
▼今期いなかパイプを卒業したジャムのレポートは体験記として分かりやすいので興味ある方は見てみて下さい。
・いなかパイプのお仕事「実際経験してみてどうだった?普段の生活は?」
https://inaka-pipe.net/20190529/
今回はいなかパイプのそれぞれのプログラムをちょっと違った視点でご紹介してみました。
ホームページで確認するだけだとそのプログラムの枠にガッチリハマっていないと参加できないと足踏みする人もいるかなと思いますが、意外とどのプログラムも参加したい人が何を経験したいかということを根っこにして柔軟に対応や新しい提案ができたりするので、迷っている人はまずはお問い合わせくださいね。